大江健三郎さん、脱原発訴え 「次世代の道ふさぐな」

大江健三郎さん、脱原発訴え 「次世代の道ふさぐな」
(2012/05/03 19:37 共同通信)

 脱原発を目指して活動を続けるノーベル文学賞作家大江健三郎さん(77)は3日、憲法9条を守る立場の市民団体が千葉県松戸市で開いた集会で講演し「次の世代が生きる道をふさいではいけない」と呼び掛けた。

 集会には約1200人が参加。大江さんは原発再稼働を急ぐ政府の対応に危機感を表明。「少なくとも10年は再稼働を認めない法律を制定し、福島の経験を日本人の共通認識としなければならない」と訴えた。

 東京都の石原慎太郎知事が表明した沖縄県・尖閣諸島の購入については「武力抗争を引き起こしかねないやり方で間違いだ」と述べた。


株主でつくる市民団体が四電に脱原発を提案
(2012年05月03日 愛媛新聞社)

 四国電力の株主でつくる市民団体「未来を考える脱原発四電株主会」は2日、四電に脱原発などを求めて株主提案すると発表した。同会の提案は13年ぶり7回目。
 同会は愛媛など四国の株主ら約20人で構成。同会によると、過去6回の株主提案はいずれも否決された。今回は昨年秋から株主に呼び掛け、4月26日までに全国の27人、約2万4500株の賛同を得た。会員8人の保有株1万株と合わせて35人、約3万4500株となり、必要な3万株を超えたとしている。
 四電に提出した議案書によると、原発からの撤退▽プルサーマルの中止▽再生可能エネルギーの推進▽電気料金の引き下げ―など6件を求めている。


【福井発】
再稼働に批判的意見多く 小浜で大飯原発住民説明会
(2012年5月2日 中日新聞)

 関西電力大飯原発3、4号機(おおい町)の再稼働問題で、同町に隣接する小浜市は一日、同市大手町の市働く婦人の家で、市民代表を対象にした住民説明会を開いた。隣接地域での説明会開催は初めて。出席者からは、再稼働に対する批判的な意見が多く出された。

 大飯原発の半径十キロ圏内に住む人の七割が小浜市民だとして、市が経済産業省資源エネルギー庁に開催を要望。市は原子力発電市環境安全対策協議会に所属する反対派を含む約五十の団体に出席者の人選を依頼し、各団体の代表や市議ら百二十二人が出席した。

 四月二十六日のおおい町に続く住民説明会となったが、住民からは「本当に大丈夫と言えるのか」「原子力規制庁が発足しないのに、なぜ再稼働を急ぐのか」といった素朴な質問が出され、理解が進んでいない現状をあらためて示した。

 終了後、報道陣の質問に応じた松崎晃治市長は「国側には(現時点での再稼働は受け入れられないとの)市民の考えが分かってもらえたと思う」と述べた。再稼働問題に対する今後の対応については「考えていない」と、国側の出方を見守る姿勢を示した。 (池上浩幸)

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