放射能除染作業での被曝に要注意  チェルノブイリでは2000年時点で 86万人の作業員のうち、5万5千人が死亡

放射能の除染作業を映像で見ていて心配なことは、作業員が軽装で作業していること。政府や自治体は教えてくれないだろうから、除染作業をする人は、チェルノブイリ原発事故から14年後にロシア副首相とロシア保健省が発表した事実を知っておいた方がいいでしょう。

チェルノブイリ原発事故から14年、死者は5万5千人
01:02a.m. JST April 27, 2000
(2000/04/27 asahi.com)

 チェルノブイリ原子力発電所の事故からちょうど14年がたった26日、ロシアのショイグ副首相は、事故処理にあたった旧ソ連の約86万人の作業員のうち、放射線障害などでこれまでに5万5000人が死亡したことを明らかにした。死亡した作業員が眠るモスクワ近郊のミチンスコイエ墓地での追悼式典で述べた。

 同氏によると、旧ソ連全体から事故処理に参加した作業員のうち、25万人がロシア市民で、1万5000人が死亡、3万人がいまも障害に苦しんでいるという。事故処理に従事した作業員の死者について、ロシア保健省は20日、3万人以上がロシア国内で死亡したと明らかにしていた。


チェルノブイリ原発事故 メモから抜粋          

黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉
1986年4月26日 am1時23分47秒 水蒸気爆発、2度目の爆発で1000tの蓋が破壊
4月27日 1,100キロ離れたスウェーデン・フォルスマルク原発で放射線物質検出
4月28日 ソ連、事故公表

被害者
2000年 14周年時発表 事故処理に86万人投入 うち55,000人が死亡
ウクライナ共和国 被爆者342万人
ベラルーシ共和国 50万人の子供を含む220万人が被爆 
子供の甲状腺癌4~5倍 白血病 発病平均12年 固形癌 発病20年~25年
放射能 IAEA , 広島原爆の400倍

【原発】福島市で大規模除染開始 野田総理が視察
(10/18 11:49 テレ朝ニュース)

 福島市では、原発事故に伴って18日から11万世帯を対象に大規模な除染作業が始まりました。野田総理大臣が視察に訪れています。

 野田総理は、昼前に除染現場を後にしました。20分ほどの視察でしたが、その内容に手応えを感じた様子でした。福島市にある住宅では、高いところで毎時34マイクロシーベルトで、年間の被ばく線量は5ミリシーベルトを超えています。そのため、高圧洗浄機などを使って除染作業を進めていますが、野田総理はその様子を食い入るようにして見ていました。18日から始まった大規模除染ですが、視察をする野田総理をよそに、地元住民からは批判の声が上がっています。
 地元の住民:「できれば、夏休み前に子どもたちがいるうちにやってほしかった。なかなか除染作業が進まなくて、転校していった子どもたちもいますから」「本当にどこまで(除染が)できるのか心配です」
 福島市では除染対象となっている全11万世帯のうち約4万世帯について、少なくとも2年以内に除染を完了したいとしています。野田総理は除染を視察することによって、地元の協力について理解を得ようとする狙いもありますが、地元自治体からは、廃棄物の中間貯蔵施設や最終処理について整備されないと除染が進まないという声も上がっています。

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