森林農法で地球の緑 未来へ パトリシア・モゲルさん(2019年1月17日 毎日新聞)

森林農法で地球の緑 未来へ パトリシア・モゲルさん
(2019年1月17日 毎日新聞)

「樹木や果樹との混植でコーヒー豆を育てることで、森を守ることと経済的な自立の両立が図られる」と強調するのはメキシコの生態学者、パトリシア・モゲルさん(62)。東京で昨秋、開かれた「しあわせの経済」フォーラムで、先住民族らが実践する森林農法を紹介した。

 メキシコ中部プエブラ州の山岳地帯で、先住民族らが運営するトセパン協同組合のアドバイザー。組合には約3万5000世帯が加盟し、森林農法でコーヒー豆も栽培している。日本では、福岡県水巻町の有機コーヒー販売会社「ウインドファーム」が輸入し、同社代表の中村隆市さん(63)は生産者やモゲルさんと交流を重ねてきた。
 
 メキシコのロペスオブラドール大統領は「国の政策として森林農法を推進する意向」と伝えられ、閣僚に起用されたマリア・ルイサ・アルボレス・ゴンサレス福祉相はトセパン出身という。モゲルさんは「日本にも環境や貧困の問題はある。大切なのはそれぞれが行動し、緑の地球を未来に残すこと」と語る。【明珍美紀】

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次