原発:「頼らない」 金沢で市民ら3000人デモ行進 福島の参加者も /石川

原発:「頼らない」 金沢で市民ら3000人デモ行進 福島の参加者も /石川

 北陸電力志賀原発を抱える県内で、福島第1原発事故の反省から、原発に頼らない社会の実現を訴えようと、金沢市内で24日、約3000人(主催者発表)が集会を開き、デモ行進した。【松井豊】

 県議や志賀町議、弁護士、大学教授ら24人が呼びかけ人の「7・24さよなら!志賀原発集会」実行委員会主催。参加者は「子どもたちを放射能の被ばくから守ろう」などと声を上げ、市中心部を約1時間練り歩いた。

 集会は、金沢市広坂2の中央公園で開かれた。県内の参加者に交じって、国が計画的避難区域に指定した福島県飯舘村の村立草野小学校職員、愛澤卓見さんも発言。愛澤さんは「震災直後は情報がなく、国が派遣した大学教授が『村で採れた野菜は、洗えば食べられる』と説明したことなどを機に、避難先から子どもらが村に戻り、被ばくした」と語った。同村は、福島第1原発から30キロ以上離れていることを踏まえ、「数十キロ離れていても、事故が起きたら無関係ではないことを考えてほしい」と訴えた。

毎日新聞 2011年7月25日 地方版

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