増え続ける所在不明の原発作業員 198人に

「線量計つけずに作業したことを称賛」する経済産業相がいる一方で、原発での作業後に被ばく量の検査もしないまま行方不明の作業員が198名もいる。

所在不明原発作業員 198人
(NHK 7月21日 7時15分 動画あり)

東京電力福島第一原子力発電所で、3月と4月に働いていて所在が分からなくなっている作業員が、さらに増えて、198人に上り、被ばく量の検査が受けられないままになっていることが分かりました。厚生労働省は、東京電力に今月29日までに作業員を特定し、被ばく量の検査を終えるよう求めています。

東京電力は、この3月と4月から福島第一原発で働き始めた作業員の被ばく量の検査状況について、20日、厚生労働省に途中経過を報告しました。それによりますと、これまでに検査が終わった作業員は8338人ですが、まだ終わっていない1500人余りのうち、198人については作業員名簿に残っている名前に該当する人が確認できず、所在が分からないということです。こうした所在不明の作業員は、今月13日の時点では132人と報告されていましたが、検査を進めるに連れて増えています。これについて、厚生労働省は、作業員の放射線管理がずさんだとして、東京電力に今月29日までに作業員を特定し、被ばく量の検査を終えるよう求めています。また、仮に身元の分からない人が作業にあたっていたとすれば、テロ防止などを定めた法令に違反している可能性もあるとして、経済産業省の原子力安全・保安院も詳しい事情を調べています。東京電力は、別の会社の作業員を間違えて記録したり、名前の記載を誤ったりした可能性もあるとみて、作業員の特定を急いでいます。

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