福島の子ども 4月までに1万2千人転校 夏休み更に千人以上転校

福島 1000人超す子どもが転校
(NHK 7月21日 14時14分 動画あり)

福島県のほとんどの小中学校は夏休みに入りましたが、NHKが県内のすべての公立の小中学校に聞き取り調査したところ、1000人を超える子どもが夏休みに転校することが明らかになりました。放射線への不安や家族の生活のために引っ越すケースが多く、長引く原発の事故が子どもの学校生活に大きな影響を与えています。

NHKでは福島県内のすべての公立の小中学校734校を対象に夏休みの期間中に転校する子どもの人数などを調査し、98%に当たる721校から回答を得ました。それによりますと、転校する小学生は913人、中学生は153人で、合わせて1066人でした。福島県では3月の原発事故のあと、4月までに1万2000人余りがすでに転校していますが、原発の事故から4か月たっても転校は相次ぎ、子どもの学校生活に大きな影響を与えています。放射線への不安から遠くに引っ越すと話す保護者も多く、夏休みに転校する子どもの73%に当たる788人は収束しない原発の事故による影響が転校の理由になっているということです。その一方、生活のめどがついたとして避難先から地元に戻るため転校するケースもあり、南相馬市などでは戻ってくる子どもが増えています。夏休みに転校する子どもが16人と去年の8倍に上った福島市の小学校では「放射線を不安に思う人が多く、今後、転校する子どもはさらに増えるかもしれない」と話していました。

 
福島県外に転校した児童、生徒は9000人 1ヶ月で5300人も増加

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