私たちの声をきいて下さい! 原子力損害紛争審査会への意見

「子供を病気にするつもりで産んだんじゃない」
5 月に出産しました。3才になる子もいます。駐車場で10 マイクロシーベルト以上。家の中ですら0・5マイクロシーベルト前後あります。恐ろしくて住めません。子供を病気にするつもりで産んだんじゃない。借金覚悟で逃げるしかありません。原発が爆発して各地で何十倍何百倍もの放射線が今現在もあり、それは今も尚降り注いでいます。

原発は私達の大切な物を全て奪いました。その上自分の命より大事な子供の命、健康、精神さえ 脅かし 奪われることになるかもしれません。親は放射能がなくても 赤ちゃんにはなるべく無添加のものを ほ乳瓶は滅菌して 清潔に など、大事に大事に育てます。親なら当然です。なのに普通に放射能を浴びさせられています。

逃げなくてはならない状況なのに、良くない可能性があるのに国も県も市も逃げなくて大丈夫だけど気を付けて生活しろと言います。おかしすぎます。ただちに健康に影響がない、とか、メルトダウンしていないとか、ウソをつき隠し事をしたことで、福島の子どもたちが避けられた被曝をしました。情報のない人たちは、今も被曝し続けていて、これは取り返しがつかないです。

2011 年7 月15 日
※本意見集は、福島老朽原発を考える会および国際環境NGO FoE Japan に寄せられた意見を抜粋したものです。すべての意見の全文を、原子力損害賠償紛争審査会の事務局および委員宛に提出しました。

原子力損害紛争審査会宛の意見
私たちの声をきいて下さい!
から抜粋

「線量が高い。家の中で1μSv/時を越えます。そんな環境に子供を住まわせていいのかと不安です。」
新潟への自主避難を決めました。生活費がかかりすぎる。今までにかからなくていい出費が増える。家のローンがあと30年ある。所変われば子供の教育費等かさむ。交通費もかかる。汚染された土地と家、価値だってゼロなはずなのに、固定資産税の支払いが当たり前のようにくる。

「何故毎日毎日被曝しなければいけないのでしょうか?」
線量が家の脇の草むらで3 マイクロシーベルト以上家の中でも高いところで1 マイクロシーベルトあります。ありえないです。20 ミリ以下であれば必ず安全が保障されるのではなく、たとえ将来健康被害が起きても因果関係がないと国は言うでしょう。

「20 ミリに引き上げたのは明らかに政治判断。ゆえに自分で判断した」
子どもの被ばく線量を年間1 ミリから20 ミリに引き上げたのは明らかに政治判断。医学的見地に基づくものとはとうてい、とらえられない。その一事で、行政は人命の安全よりガバナンスの維持優先なのだと直感した。ゆえに自分で判断し、家族を避難させました。妻と10 歳の娘は避難させましたが、わたしは福島市で仕事をつづけます。でないと、仕送りができません。

「保育園の滑り台下が14μSV だったのにかかわらず、園側は何も対応しなかったことに不安」
ホットスポットがどこにでもある。今は県外で子供たちを初期の被曝を抜く為の保養をさせる時期であり、原発がおさまらないうちは戻ってはならないと、誰でも普通の人なら思うはずです。

「主人は生活資金と持ち家のローンと商売(自営)のローンのために、ここに残ると言います」
この先なにが起こるかわからない所に子供をおいて置けない。家族離れ離れになることの決心がつきません。家族一緒に避難したいのです。ゼロからの再出発なら何とか、と思いますが、マイナスからでは厳しすぎます。子供の健康には変えられないと思いますが、今の返済額を考えると、たとえ二人で働いても、追いつかない。

「いくら倹約しても二重生活は、常に赤字」
娘二人が大学と高校に推薦進学したばかりで、行政からの避難指示が出ないから、被ばくの危険があっても通わなくちゃならない。私は職を失っており、震災直前からの親の不幸も重なり東京に避難場所を確保。妻は看護師であり子供の生活費のため地元でやはり被曝覚悟で仕事をしています。いくら倹約しても二重生活は、常に赤字で、私が身体障害者であることも原因で、何社も応募していますが、未だ仕事に就けません。

全文

日本政府に、避難を促進していくことを求める要請

日本弁護士連合会 会長声明  「自主避難者も賠償すべき」

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