福井で原発事故が起こったら 琵琶湖の代替水源が必要

琵琶湖の代替水源を検討 関西広域連合、原子力防災計画
(asahi.com 2011年7月15日9時19分)

 7府県が参加する関西広域連合(連合長=井戸敏三・兵庫県知事)がとりまとめを進める関西全体の広域防災計画案の概要が判明した。地震や津波被害に加えて、原子力災害への対応を重視。関西一円の水源で福井県の原発に近い琵琶湖が汚染された際の代替水源の確保や、事故の際の放射性物質の拡散予測も検討する。28日の広域連合会合に中間報告が提出される。

 広域連合で防災対策を担当する兵庫県によると、今後、連合内に学識者による「原子力災害対策専門部会」を設置し、原子力災害への対応策を防災計画案に盛り込むという。

 特に大阪、兵庫、京都、滋賀など各府県の水源となっている琵琶湖と下流の淀川水系は、福井県の原発から最短で30キロ圏内にあり、原発事故が起きた際には湖の汚染による「水危機」が懸念されている。このため兵庫県などは広域防災計画で、琵琶湖以外の水源確保に向けた対策が必要と判断。近畿内の別の水系のほか、関西以外の水系などを緊急時の水源として利用するため、水利権の問題などを調べるという。

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