福島5市町で制限超えるヨウ素 乳児に飲ませぬよう要請

以下東京新聞より

福島5市町で制限超えるヨウ素 乳児に飲ませぬよう要請

2011年3月23日 00時50分 (東京新聞)

 厚生労働省は22日、福島県の5自治体の水道水で1キログラム当たり100ベクレルを超える放射性ヨウ素が検出されたとして、粉ミルクを溶かすなどして乳児に飲ませないよう要請した。対象は伊達市、郡山市、田村市、南相馬市、川俣町。

 5市町のうち、伊達市、郡山市、川俣町の3市町は、ペットボトルや給水車による乳児向けの飲料水提供を始めた。

 国の原子力災害現地対策本部が21日、福島県の30市町村で調査。検出された値は、伊達市120ベクレル、郡山市150ベクレル、南相馬市220ベクレル、川俣町130ベクレル。

 16~19日に6カ所で抽出調査した結果も新たに公表。田村市は17日が348ベクレル、19日も161ベクレルだったが、21日は100ベクレルを下回った。

 国は放射性ヨウ素の摂取制限値を300ベクレルとしているが、乳児については「発達途上で甲状腺にヨウ素が取り込まれやすい」として、100ベクレルと厳しくしている。

 大人、子どものいずれも、代わりの飲料水がない場合は飲んでも直ちに健康への影響はないとしている。健康被害の報告はない。

 厚労省は既に、20日に965ベクレルが検出された福島県飯館村に対し、乳児以外も飲用を控えるよう求めている。福島市でも17、18日に100ベクレルを超えたが、19~21日は下回った。
(共同)

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次