菅原文太 脱原発のため くだらぬ番組の時はTV消すことを提案

菅原文太 脱原発のためくだらぬ番組の時はTV消すことを提案
(2012.07.28 NEWSポストセブン SAPIO 2012年8月1・8日号)

 被災地である宮城県出身で、震災後は積極的に支援活動を行なってきた俳優・菅原文太氏(78)。テレビなどに出演する傍ら、3年前から山梨県で農業を営む菅原氏に、原発再稼働と脱原発デモについて、聞いた


高原 眞由美さんの写真

 * * *
 大飯原発が再稼働した。このままなし崩し的に他の原発も再稼働することになってしまうのではないかという疑念があるが、このままだと実際にそうなるだろう。

 それに抗う手段は、今回の脱原発デモのように、それでもNOと言い続けることしかないが、既に再稼働をした以上、今後は強いリーダーというのかな、理論を持って主張することができる、強烈な向かい風にも逆らって市民を引っ張っていくことができるリーダーが必要だと思う。それはたぶん、政治家じゃないね。思いがけないところから、辺境から生まれてくる人間だと思うね。

 市民を散らさず、まとめあげていけるリーダーの登場が待たれるんだけど、いまはまだいない。先日、福島県浪江町の馬場有(たもつ)町長と対談したときに、「原発事故が風化しつつあることをひしひしと感じる」とおっしゃっていたのが印象に残っているが、強いリーダーが現われて、事故が風化する前になんとかしてくれることを望みますよ。

 ただ、そのためには、市民の側もいろいろと努力しないといけない。日本は高度経済成長時代以降、経済規模が大きくなること、そのために消費することを称賛してきた。テレビをつければ「あれを買え、これを買え」と欲望を煽り、誰も彼もがカネカネと言っている。資本主義というのは、まあ、そういうシステムでしょうが、その中で、もう、日本は壊れ始めている。溶け始めている。メルトダウンといってもいいのかもしれない。

 だから、ここで、「皆でちょっと、我慢する」ということをすればいいと思う。何十年も前の生活にまで戻る必要はない。子供部屋にそれぞれテレビがあるなら、それはやめにして一家に一台、居間のテレビだけにして皆で観るとか、くだらない番組のときはテレビを消すとか、夜中番組を放送し続けるのをやめるとか、電球はLEDに換えるとか……。

 日本中の電球をすべてLEDに換えればすごく大きな節電になるはず。0か100かではなく、みんなが10ずつ我慢すれば、大きく変わっていけると思う。

※SAPIO2012年8月1・8日号


菅原文太氏、新党結成を激白 国会議員は被災地で働け! 復興予算流用に怒り
(2012.11.13 ZAKZAK)から抜粋

 呼びかけ人には東北大学大学院の安田喜憲教授やアフガニスタンの難民支援で有名な医師の中村哲氏、JR東日本の松田昌士元会長らが名を連ね、年内にも結党予定。「脱原発」「反消費税増税」などの講演活動を行い、政治家や国民を啓発していきたい考えだ。

 被災地の首長にも新党への参画を呼びかけるというが、「辞書を引けば『党』は『グループ』の意味だ。政治の『党』とは一線を画す」と言い、次期衆院選への候補者擁立や、自らの立候補については「ゼロだ」と否定した。

 「昔の日本は物や金よりもいのちを大切にした。それを取り戻したい。日本人の心の荒れ地を復興したい」という文太氏。その思いは、どんな形となるのか。


小沢一郎、菅原文太対談「百術は一誠に如かず」10年末

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