2013/10/07

東ティモール産地訪問2013(その5)—コーヒーの淹れ方

ハトゥカデ集落で1泊した翌朝、女性たちがコーヒーの準備をしてくれていました。それは、普段の私たちが行うコーヒーの用意とは全く違う過程で、想像を超える工程でした。電気やガスがあるのが大前提の暮らしを、改めて見直すきっかけになったコーヒーの準備。1杯のコーヒーになる過程をご紹介します。

歓迎のコーヒー

【1】 さすが産地!と思ってしまいましたが、まず登場したのはグリーンビーンズではなく、パーチメントコーヒーです。輸出用の綺麗な豆を持ってきてくださいました。2kg程の量を臼に入れ、棒で突いて脱穀していきます。

パーチメント臼でつく1

 

【2】 殻が外れたら、ザルに移し、煽ったり、息を吹きかけて殻を飛ばします。

グリーンビーンズ ザルであおる

 

【3】 家の中に移動し、あらかじめ温めておいた中華鍋に生豆を入れ、お玉で絶えずかき混ぜながら煎っていきます。火加減は、最初は小さめ、途中薪を足して強火にして、後半は弱めていました。その後、鍋を横にずらして火からおろし、余熱を利用して仕上げていきます。台所には、光があまり入りませんので、音を聞きながら、懐中電灯も利用しながら見極めていきます。

焙煎1 焙煎2

 

【4】ザルに移し、外に移動し、煽って粗熱をとります。焙煎度合はかなり深めです。

焙煎豆

 

【5】再度臼に入れて、2人でついていきます。私も体験させてもらいましたが、とっても難しい!まっすぐ棒を入れられなくて、臼の淵や相手の棒に当たったりと、上手くいきません。力強さと慣れが必要な作業でした。

臼でつく2

しばらくついたら、小さなお玉ですくって、ザルに移し、ザルを斜めにして端を叩いて、粒の大小を分けていきます。パウダー状(かなり細かい)になったものは容器に移し、大きめのものは再び臼に戻します。この作業を5-6回繰り返します。

焙煎3
*始めに細かくなるものは、極深煎りの色。繰り返す程に色が薄くなっていき、固い豆=浅い豆が最後に残ります。

 

【6】 最後は、容器のコーヒーを一旦全部ザルに空け、コーヒーの焙煎度合を均一にして、容器に戻します。作業の一つ一つがとても丁寧です。

焙煎豆.2

 

【7】薪でお湯を沸かし、コーヒーを入れます。軽くかき混ぜ、コップですくいながら、細かい茶漉しで濾してポットに移して完成です。

抽出

 

朝食用の蒸したキャッサバと共に、出来たてのコーヒーを頂きました。深く煎られていて、濃い見た目と違い、とっても飲みやすい。収穫したての新鮮なコーヒーの美味しさなのでしょうか。過程をみたことの嬉しい気持ちも含んで、大変美味しい1杯でした。

(その6)コーヒーの加工

——————————————————————————

東ティモール産地訪問2013(その4)—市場

首都ディリから車で3時間のマウベシでは週に2回市場が開かれます。木曜日と日曜日が市場の日です。私たちがマウベシへ行った時も、ちょうど木曜日で市場は大変な人出でにぎわっていました。道の一方には、常設のお店らしき建物があり、野菜や日用雑貨がたくさん並んでいます。お芋を揚げたものなど、ちょっとしたおやつもたくさん。道の反対側には、農家の方が直接自分の育てた野菜やお豆やコーヒーを持ってきて売っていました。

マウベシ市場

<マウベシ市場の様子>

かぼちゃやエンドウ豆など日本でおなじみの見慣れた野菜がたくさん並んでいるなかで、今年できたばかりのコーヒー生豆も市場では売っていました!とてもきれいな豆で、缶1杯50セント。
アラビカ種で、とっても綺麗な豆だったので、私は2缶分買って帰りました。煎り上手で焙煎して飲んでみると、とっても美味しい!いろいろな味が詰まっている印象でした。

市場でコーヒーを買う<2013年収穫の新豆!>

訪問したハトゥカデ集落から一番近い町は、このマウベシです。ハトゥカデ集落のみなさんも、週に2回、市場の開かれる日には、ここに行くとのこと。この時期は、乾季で自給用の野菜が減る時期なので野菜や米の買出しに、野菜がたくさんある時期は売りにも行きます。

マウベシ市場2
マウベシへ行く日は、午前1時に集落を出発。移動手段は徒歩です。荷物を担いでいるため途中休憩しながら、市場へ到着するのは午前7時。6時間の道のりです。市場では八百屋に卸したりということはなく、自分たちで直接販売をします。野菜と豆類を販売しますが、豆が高値で売れるとのこと。インゲン豆や大豆、小豆を育てていますが、今年は長雨の影響で大豆が収穫できませんでした。反対に、市場で購入するのは、お米やキャベツ、乾燥トウモロコシです。午後2時頃、市場を出発し6時頃に集落に帰りつくとのことです。

(その5)コーヒーの淹れ方

———————————————————————————————

東ティモール産地訪問2013(その3)—ハトゥカデ集落での暮らし・食べ物編

今回の訪問で垣間見た、ハトゥカデでの普段の暮らしぶりについてご紹介します。
主食は私たちと同じお米です。しかし、標高1000メートル以上もあるこの集落ではお米は栽培できないため、自家栽培ではなく市場で購入しているそうです。

市場で売っている米

<市場で売っていたお米。赤米も多く並んでいました。>

お米の次によく食べられているのがトウモロコシ。こちらは自給をしていて、乾燥させたものが家の屋根裏にどっさりと保管してありました。バタールダンという、トウモロコシと豆を3時間ほど煮て作るスープのようなおかゆのようなものは、東ティモール人が大好きなお料理です。

とうもろこしのおかゆ

朝食には、キャッサバやサツマイモをふかした簡単なものが多いようです。私たちが滞在した際も、朝食にはキャッサバとサツマイモを蒸したものでした。レモングラスの茎部分を一緒に蒸していて、とても美味しいものでした。

キャッサバ 台所で蒸す

<左:朝食用のキャッサバ  右:台所で蒸している様子>

家畜は、鶏と豚。鶏は、家の中で足を柱に繋がれて飼われていました。早朝、まだ暗いうちから「コケコッコー!」と大声で何度も鳴いており、目覚まし時計の役割もあるようでした・・・。豚は、石でできた丈夫なスペースがあり、丸々としています。日常的にはお肉はたべないようで、冠婚葬祭など特別な時に食べるようです。私たち一行が訪問した時も、豚がごちそうとして夕食に登場しました。

豚さん

<石でできた丈夫な囲い。丸々と太っています。>

現在乾季に入っていて、季節も冬。自給用の畑がさみしくなっている時期とのことでしたが、畑にはじゃがいも・トマト・かぼちゃ(実と葉&茎の先端部分を食べる)・葉物野菜・レモングラスなどがが育っています。また、バナナやパパイヤ(花と実を食べる)の木もありました。家庭菜園を長年やっている私は、遠く離れた東ティモールの家庭菜園畑に興味津々でした。

パパイアの花葉物野菜じゃがいもバナナ

<左上:パパイアの花 右上:葉物野菜 左下:じゃがいも 右下:バナナ>

(その4)市場

2013/10/05

東ティモール産地訪問2013(その2)—ハトゥカデ集落到着

ハトゥカデ景色

<ハトゥカデ集落からの景色>

東ティモールは、面積が岩手県と同じくらい。人口は百万人ちょっと。2002年に独立したばかりのまだ新しい国です。日本からの直行便はまだなく、バリを経由して飛行機で9時間。日本のちょうど真南に位置しています。今回訪問したハトゥカデ集落は、空港のあるディリから車で4時間、標高1200メートル程の場所にあります。

タイスをかけてもらう

日本からの産地訪問メンバー12人が到着すると、歓迎セレモニーで迎えてくださいました。ハトゥカデ集落のグループ長ジョアオさんより、一人一人名前を呼ばれ、正装をした2名の女性が歓迎のタイス織りの布(東ティモールの伝統的手織物)を首にかけていただきました。

たばこ

<タバコを用意してもらっているところ>

その後、この日のために用意してくださったという会場に移動し、2種類のたばこ(ビンロウ樹の実と石灰を噛むもの、乾燥させたタバコのの葉をトウモロコシの皮で巻いて吸うもの)とコーヒーで歓迎していただきました。

歓迎のコーヒー

<歓迎のコーヒー。深い焙煎度合だけれど、とびきりの美味しさ!>

現在、89世帯・495人が暮らしているハトゥカデ集落。その内の、35世帯がマウベシコーヒー生産者組合(COCAMAU)の組合員だそうです。集落では、先祖代々コーヒー農家で、今も全員がコーヒー生産の仕事をしており、他の仕事をしている人はいないとのこと。一般的に子どもは8-10人、一世帯当たり10-12人で一緒に暮らすというのが、このあたりの平均的な暮らしのようです。

台所

<家の中の様子。窓がなく、明かりは入口からのみのため暗い。写真奥が煮炊きをする場所。手前右の男性はこの日の夕食用に豚をさばいている途中。>

電気・水道は整備されておらず、煮炊きには薪を使用する暮らしです。また、集落には車やバイクなどの動力付きの移動手段はなく、移動は徒歩を中心に馬を使うこともあるという暮らしです。家も、みなさん自分で建てられます。

カルコスさん

カルコスさんの建築中の家を見せてもらいました。柱と屋根部分ができている状態で、ここまで2ヵ月かかったそうです。壁の部材や屋根の材料になる草がつまれていました。あとは、屋根に1日、壁作りに2日で完成予定とのこと。現在の家は子ども世帯と住んでいるけれど、他の家族が来た時に泊まれるように、新しい家も作っているんだそうです。

建築途中の家

<建築途中の家。屋根と柱だけがあり、あとは壁を付ける。>

(その3)ハトゥカデ集落での暮らし・食べ物編

————————————————————————————–

 東ティモール産地訪問2013(その1)—NGOパルシックのご紹介

集合写真

<生産者と、産地訪問ツアーの参加者のみなさん>

2013年7月末から『有機栽培ティモンコーヒー』の生産地、東ティモール マウベシ郡 ハトゥカデ集落へ行ってきました!数回に渡って、産地訪問のレポートをお届けいたします。

まず始めに、現地でコーヒー生産者の支援活動をしているNGOパルシックの紹介をします。

マウベシ事務所看板

<パルシック 東ティモール・マウベシ事務所>

パルシックでは、2002年から東ティモール・マウベシ郡にて生産者が組合を組織することに協力し、コーヒーをフェアトレード価格にて購入、日本への販売を行っています。良質のコーヒーをフェアトレードで買い続けることで、経済的自立への足がかりにしよう、という取り組みです。

パルシック(事業分割のPARC=アジア太平洋資料センター)が、東ティモールでのコーヒー生産を支援し始めるきっかけになったのは、1999年のこと。当時東ティモールは、インドネシア支配下にあり、インドネシア支配下にとどまり続けるかどうかの国民投票が行われました。結果は独立を望む票が8割近く(投票率98%!)という結果でしたが、その直後からインドネシア軍と併合派民兵による破壊・略奪行為が激化。

何とか平和的な手段で、市民の連帯として人々に手を差し伸べたいと考え、様々な団体と共に緊急援助を行ったことから支援活動が始まりました。緊急事態が収まってからは、全国の学校の修復に活動内容を変更しながら活動を展開。2003年からは、当時数少ない輸出品だったコーヒー生産を支援し、経済的自立への足がかりにコーヒー生産者組合の設立と自立支援を行っています。

生産者2

<コーヒー生産者 ルイスさん コーヒー収穫用のカゴを持って>

現在では、コーヒーへの支援にとどまらず、女性の自立支援や、環境保全事業など多岐に渡って東ティモールの人々の支援を行った活動を展開しています。

 

*今回の産地訪問は、パルシック主催の『東ティモール・フェアト レードコーヒー生産者を訪ねる旅』へ参加し現地へ訪問してきました。

(その2)ハトゥカデ集落到着

 

 

2013/08/16

インタグコーヒー再入荷 13/08/16

長らく欠品していた、インタグコーヒーの再入荷ができました。

エクアドルでの輸出の手続きが上手く進まずに、出港が大幅に遅れていました。
収穫自体は大変良く、良質な豆が届きました。本日、販売を再開しました。

インタグコーヒーをご購入いただいていたお客さまには大変ご迷惑をお掛けしました。
今後もご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

2012/10/17

「フェアトレードお試しコーヒーセット」はじめました

「森の中で育ったコーヒーってどんな味?」
「フェアトレードコーヒーってイロイロあるけど、何がどう違うの?」

そんな素朴な疑問をお持ちのお客様へ
フェアトレード&有機コーヒーに携わって25年のウインドファームが自信を持ってお勧めする「フェアトレードお試しコーヒーセット」をご利用ください。

100gのお試しサイズの有機栽培コーヒー3種類を焙煎したてでお届けします。

?
(多様な木と一緒にコーヒーが育つ森林農法のコーヒー園)
産地の情報や森林農法のことを分かりやすく伝えている『エコロジーの風』も一緒にお送りします。

ぜひ、焙煎したて、森林農法&有機栽培、そしてフェアトレードの美味しいコーヒーをお試しください♪

【お届け内容】
焙煎したてのコーヒー100gパックを3種類。豆か粉かをお選びください。
*パッケージは通常商品とは異なります

○カルロスさんのコーヒー(ブラジル)
マイルドな甘みが特徴の口当たりの優しいコーヒー。

○ハチドリのひとしずく(メキシコ&エクアドルブレンド)
ほどよい酸味とコク、深みのある味わいです。

○トセパンコーヒー(メキシコ)

エコロジーの風 13号
森林農法やメキシコ、エクアドルの産地情報など掲載の情報誌。

【お値段】
1450円(送料込み/税込み)
メール便でお届けします。

*弊社の他の商品と一緒に注文をいただく場合は、送料別途。

【お約束】
フェアトレードお試しコーヒーセットは、お一人さま一回限りのご利用とさせていただきます。ご了承ください。

【気に入っていただけたら】
お試しいただき、気にいっていただけたら、
どうぞ引き続き通常の商品をご利用ください。
有機栽培、フェアトレードのコーヒー、焙煎したてをお届けします。

 

============================
【ご注文/お問い合わせ】
株式会社ウインドファーム
info★windfarm.co.jp
(★は@に変更してください)
TEL 093-202-0081
FAX 093-201-8398
============================

2011/03/23

日本の震災へ生産地からのメッセージ

遠く海を越えた生産地から、震災に遭われた方、会社スタッフへのメッセージが届けられています。一部を紹介します。

トセパン協同組合(メキシコ)
今、外出先です。日本で地震が発生したというニュースを耳にしました。
皆さんのことが心配です。大丈夫でしょうか。何か手助けはできますか。無事であることを、願っています。 レオナルド・ドゥラン・オルギン


昨年来日時に日本の農家と交流するレオナルドさん(左端)。

トセパン協同組合(メキシコ) (2通目 無事であることを伝えての返信)
返信ありがとうございます。皆さんが無事でいることに、まずは安心しました。
震源は、北西部の仙台近辺と聞いています。また、今回の震災の映像を目にして、心が痛むばかりです。さらには、原子力発電所に被害も発生しているようで、私たちの親族でもある日本の皆様が直面している困難に、深い悲しみを覚えています。
今後も、皆さんが無事で過ごしていることを知らせてください。
また、協力できることがあれば教えてください。
レオナルド・ドゥラン・オルギン

AACRI(エクアドル/インタグコーヒーの産地)
テレビのニュースで、自然災害により日本の友人兄弟たちが苦しんでいる様子をみて、大変心を痛めております。これ以上の被害が拡大しないよう、そしてこの悲劇から立ち直れるよう、神に祈るばかりです。

AACRIより、ウインドファームの友人たちや日本の国民のみなさんに、協力と親愛と感謝を表したいと思います。
みなさんのご家族が、安全で、この悲劇から立ち直れますように。
みなさんのご家族が無事でできるだけ早く立ち直れるよう、神に祈ります。

日本の兄弟たちに抱擁を。
ラミロ・フエルテス AACRI

 

 

モジ社(ブラジル/カルロスさんのインスタントコーヒーの製造会社)
日本で発生している今回の災害に、深い悲しみを抱いております。
私達の気持ちと祈りが、日本の皆さまに届けばと思います。皆さまのご友人がご
家族も、無事であることを願っております。

カロリーナ・アターリア

南インド紅茶の産地より
ラムさんからのメッセージ(BBTCスタッフ)

ウインドファーム及び関係者の皆様
日本を襲った壊滅的な地震についてショックを受けています。
みなさま、みなさまの家族や友人知人が無事であることを願い祈っております。
この惨状に対して、皆様に対して、私たちは祈りを捧げます。


2010/06/21

森林農法コーヒーと生物多様性ビデオ

ウインドファームのコーヒーの中でも森林農法に取り組むエクアドル・インタグ地方と、メキシコ・トセパン協同組合の取り組みについて紹介するビデオを作成しましたので、ぜひご覧ください。

2010/04/20

トセパン協同組合の紹介ビデオ

ウインドファームがフェアトレードで輸入しているトセパンコーヒー。

メキシコのプエブラ州ケッツァーランで活動を展開しているトセパン協同組合の紹介映像をお届けします。

森林農法、生物多様性や森を守り育てるコーヒーの映像をどうぞご覧ください。
字幕(キャプション)機能をオンにしていただくと、日本語字幕が読めます。

Copyright © 2009 株式会社ウインドファーム.  

中村隆市ブログ「風の便り」 コーヒー関連ブログ「豆の便り」 スタッフブログ「土の便り」