2012/04/28

放射性物質 「劣化ウラン」 保管、地元は初耳

劣化ウラン保管、地元は初耳
(’12/4/27 中国新聞)

 山口県和木町の三井化学岩国大竹工場の爆発事故で、工場内に放射性物質の劣化ウランが保管されていたことをめぐり、住民から不安の声が上がっている。工場から自治体への報告義務がないため、同町と岩国、大竹両市は保管事実を知らなかった。和木町は岩国、大竹市とともにコンビナート事故対策に向けた協議会を設置し、情報共有などの検討を始める。

 文部科学省は原子炉等規制法に基づき、全国の企業や研究施設から保管状況の報告を毎年受けている。同省のホームページに保管状況を掲載。しかし、企業などが自治体に連絡する法律上の義務はない。

 事故発生の22日、同社は午前8時50分からの記者会見で劣化ウランの保管を公表。3市町は「事故後の会社の発表で知った」としている。岩国市の共産党市議団は26日、「会社から住民側への報告がなく、不安を与えている」とし、市に実態調査や対策を申し入れた。

 同社によると、劣化ウランはステンレスで二重になっている200リットル入りドラム缶で3379本分。事故現場から北西約500メートルの倉庫に保管している。繊維原料の製造過程で1968年から73年までウラン酸化物を含む触媒に使用していた。同社はその触媒をドラム缶に保管している。

 22日の事故で倉庫の窓ガラスが割れたが、ドラム缶に損傷はなかった。同社によると、事故から約7時間後の午前9時から9時半にかけて調べた倉庫と周辺の放射線量は、毎時0・44?9・31マイクロシーベルト。3月28日の毎時0・22?9・31マイクロシーベルトとほとんど変わっていないという。

【写真説明】Aは劣化ウランを保管する倉庫、Bは爆発現場(撮影・山崎亮)


和木の三井化学工場爆発:放射性物質、防災計画に記載せず−−岩国市など /山口
(毎日新聞 2012年04月27日 地方版)

 和木町の三井化学岩国大竹工場に放射性物質の「劣化ウラン」などが廃棄物として保管されていた問題で、26日、工場が立地する岩国市と和木町がつくる岩国地区消防組合消防本部に、工場側から届け出がありながら、市町はそれぞれの地域防災計画に保管場所などを記載していなかったことがわかった。

 同市議会の共産党市議団(団長、大西明子市議)などが、保管状況の確認や、事故発生時の対策策定を求めた際、同市が明らかにした。

 22日の事故発生後、ツイッターなどで工場内に放射性物質があるとの情報が飛び交った。同市危機管理課によると、防災計画には記載がなく、同課が工場側に照会して放射性物質の保管を知ったという。一方、保管する建物のある和木町も同様の状況だったという。

 しかし、消防本部に残る記録で、工場側が火災予防条例に基づき1968年に「核物質等貯蔵取扱届」を提出していたことが分かった。保管状況の変更などの度に再提出されており、最近では07年11月に届け出ていた。

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