検査徹底で緊急会議 相次ぐ出荷停止、一部流通 タケノコ、シイタケ

検査徹底で緊急会議 相次ぐ出荷停止、一部流通 県産タケノコ、シイタケ
(2012年04月13日 千葉日報)

 シイタケやタケノコの出荷自粛が徹底されずに販売された問題を受け、県は12日、市町村の担当者や農協などを集めた緊急会議を県庁で開いた。会議では、出荷停止を受けていない自治体からも「どの時点で自粛すべきなのか示してほしい」などと県に基準を求める声が続出し、各市町村に戸惑いが広がっている現状が浮かび上がった。県は今後、ワラビなどの山菜やきのこ類、ギンナンについても検査を強化する。

 県は新基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された場合、市町村に出荷自粛を要請していたが、9日には白井市でシイタケが、11日には船橋市でタケノコが検査前に販売されていたことが判明。このため県は検査体制の周知徹底を図るための会議を急きょ開催し、小規模生産者の把握や、出荷前検査の結果が出るまで流通させないなどの再発防止策を求めた。

 会議では、精密検査についての不満が噴出。追加検体が100ベクレルを超えた場合も出荷停止となるため、参加自治体からは「50ベクレルを超えた時点で出荷を自粛したほうがいいのか、県が示してほしい」との声や、「学校給食用のタケノコが出荷寸前だが、どのレベルなら出せるのか」など県に基準を求める意見が相次いだ。

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