2012/04/11

総理大臣への書簡 一日も早い脱原発へ 村田光平(元駐スイス大使)

総理大臣への書簡
(2012年04月10日 Nuclear F.C : 原発のウソ)

野田佳彦内閣総理大臣殿
平成24年3月25日
村田光平(元駐スイス大使)

拝啓
時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 ドイツZDFテレビ: 「フクシマのうそ」の 書き起こしをお届けいたします。

 内容は衝撃的で 内外で反響を呼んでおります。「原子力ムラ」の実態が生々しくさらけだされており、日本人として恥ずかしい限りです。日本の名誉挽回には一日も早い脱原発政策の確立しかないとの確信を深めました。

 去る22日13時より16時まで 参議院予算委員会公聴会 で公述人の務めを果たしました。

公聴会では、特に1535本の燃料棒を抱えた福島4号機〈50 メートル離れたところの1~6号機共有冷却プールには6375本の燃料棒が存在する〉が日本の破滅のみならず世界の究極の破局に連なりうるものであり、その対策作業の開始が年末以降とは到底理解できず、国の責任は重大であることを述べました。

 また、福島事故の教訓は経済重視から生命重視への転換であり、いまだに不道徳な一部が経済重視に執着して世界の破局を招くにいたることを世界は許す筈はなく、既に、世界を脅かす福島4号機問題で米国が動き出した具体的兆候を得ている旨指摘しました。

 今週、韓国で開催される Nuclear Security Summit で4号機に関する「独立評価チーム」の設立を目指す動きがその一つであり、在日米軍の安全につき米議会に対し公聴会を求める動きもあります。

このサミットが世界の命運を左右する状況にある4号機の問題を非公式にせよ取り上げることが予見されます。このほど、ニューヨーク在住の元国連職員の Akio Matsumura氏より韓国及びドイツの要人に対するこの方向での働きかけの報告に接しております。 

「独立評価チーム」は内外の叡智を総動員するために不可欠であり、本来日本がイニシャティヴをとって然るべきものと思われます。これに関連して、2010 年8月、スイスのバーゼルで開催された核戦争防止世界大会で私は天地の摂理に言及し、

「このような考えからすれば、核の大惨事の発生の可能性を憂慮せざるを得ません。このような究極の破局を未然に防ぐためにこそ、人類の叡智を動員しなければならないのです」と訴えたことを無念の気持ちで想起しております。

 4号機のプールにはこれまでの大気圏で行われた核実験で放出された量を合わせたほどの放射性セシウムがあり、そこでの火災を消し止める方法など科学にとって未知の世界といわれております。

事の重大性に鑑み、どうか面子にこだわることなく、できるだけ幅広い国際協力を確保できる形での「独立評価チーム」の設立を日本政府として検討されるようお願い申し上げます。

 公聴会では再稼動はあり得ない旨断言しましたが、こうした世界の動きもその根拠の一つですが、安全と認定できる信頼の置ける機関が存在しないことが決定的理由です。

公聴会での私の発言にはマスコミは相変わらず無関心ですが、ネットなどで大変手応えのある反響に接しつつあります。最近全国紙の何人かの責任 ある立場の方よりジャーナリズムの使命を果たして行きたいなどの返信を始めて頂き、勇気付けられております。

 貴総理の一層のご発展とご自愛をお祈り申し上げます。
敬具

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