2012/01/22

東海村議選 「脱原発」論戦なく 有権者に失望も 22日投開票

選挙:東海村議選 告示 「脱原発」論戦なく 争点化回避大勢、有権者に失望も /茨城
(毎日新聞 2012年1月18日 地方版)

 任期満了に伴う東海村議選(定数20)が17日告示され、現職15人、新人6人の計21人が立候補を届け出た。村内に立地する日本原子力発電東海第2原子力発電所の再稼働問題や、東京電力福島第1原発事故を受けて「脱原発」に踏み切るかどうかなど踏み込んだ論戦が期待されていたが、「推進」「反対」の主張を明確にした候補はごく一部。「推進・反対ではない」「時間をかけて議論」など争点化を避ける陣営が大勢で、有権者からは失望の声も聞かれた。【大久保陽一、山崎明子、杣谷健太】

 この日行われた出陣式で、原発推進の会派に所属する現職候補は「(争点は)推進・反対ではない。8月までは止まっており、その間に福島の調査も進む。それを受けて考えれば間に合う。(原発で)利益を受けている方もいるので、それを頭から駄目だとは言いづらい」と述べた。村上達也村長に近いとみられる新人候補も「東海第2原発の再開は難しいが、今脱原発を表明するかというとそうではない。東海第2がなくなった時、予算措置をどうするかという問題がある」と述べ、長期的課題だと強調した。

 一方、「脱原発」を唱えてきた現職候補は「東日本大震災で痛めつけられた東海第2原発は危機一髪だった。廃炉にするしかない」と主張。原子力関係の仕事に携わる新人候補は「原子力との共存共栄」を訴えた。

 候補者の訴えに、有権者はさまざまな反応を示した。

 「態度を明確にしない候補者はずるい」。新人候補の演説に耳を傾けていた主婦(78)は、候補が原発問題への態度をあいまいにしたことに、失望をあらわにした。主婦は「原発問題で投票先を決める」と断言。「福島第1原発のようになったらと考えると不安。脱原発しかない」と話した。また、現職候補の出陣式に出席した無職男性(67)も「最も重要なことを黙っていてもしようがない。原発が争点にならなければ選挙をやる意味がない」と語った。

 一方、白方公園付近で現職候補の演説を聴いていた主婦(52)は、「雇用問題もあり、廃炉と言って解決できることじゃない」と「脱原発」に慎重な姿勢を示し、「原発の安心・安全のために情報公開をしてくれる人がいい」と話した。

 投票は22日午前7時?午後8時、村内14カ所で行われ、午後9時から村総合体育館(同村船場)で即日開票される。16日現在の有権者数は3万134人(男1万5203人、女1万4931人)。

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東海村議選あす投票 一部候補が脱原発表明
(2012年1月21日 茨城新聞ニュース)

任期満了に伴う東海村議選(定数20)は22日、村内14カ所で投票が行われ、同日午後9時から船場の村総合体育館で即日開票される。有権者数は3万134人(16日現在)。大勢判明は同10時40分ごろの見通し。争点に挙げられた定期検査中の東海第2原発の再稼働問題については、一部の候補者が脱原発を推進する態度を表明。一方、安全面の強化を強調した上で「原子力との共存共栄」を呼び掛ける候補者もあり、有権者の判断が注目される。

立候補したのは現職15、新人6の計21人で、1人オーバーの少数激戦が展開されている。党派別では民主1、公明2、共産2、無所属16。

これまで村議会の過半数を占めてきた原子力推進派の多くは、選挙戦で「安全の確保が前提」「原子力関連施設の安全性向上」などと強調し、安全を重視した姿勢を訴える。

選挙公報などで東海第2原発の「廃炉」に言及しているのは数人で、国の方針が明確に定まらない中、有権者は難しい判断を迫られそうだ。


原発めぐり悩む村民…東海村議選、22日投開票
(2012年1月21日17時40分 読売新聞)

 日本原子力発電東海第二発電所が立地する茨城県東海村で22日投開票される村議選(定数20)は、原発との共存共栄、反対、態度未定に分かれた計21人の少数激戦となっている。

 福島第一原発事故を受け、東海第二原発の再稼働の是非が争点に浮上する中、人口約3万7000人の3分の1が仕事などで原子力施設に関係しているだけに、三者三様の対応となっている。

 住宅街で19日、マイクを握った現職女性は「原子力問題は簡単に解決できない。住民の一人として悩んでいる」と訴えた。「事故が起きれば村外にも影響を及ぼす」と廃炉が本音だが、「原子力で生活している人がたくさんいる」と村財政や雇用への影響を懸念する。村は、原子力研究炉が1957年に国内で初めて臨界に達した原子力発祥の地。75年度から電源三法交付金が2010年度までに約217億円支払われ、11年度予算のうち原子力関連の歳入は32%にあたる約58億円。小学校の建設、病院や消防署の運営、中学生までの医療費無料化など様々な恩恵を受けてきた。

 だが、村上達也村長は昨年10月、細野原発相に同発電所の廃炉を提案、「脱原発」で選挙戦に一石を投じた。


選挙:茨城・東海村議選 脱原発焦点に ――告示

 日本原子力発電東海第2原子力発電所がある茨城県東海村で任期満了に伴う村議選(定数20)が17日告示された。受け付け開始とともに現職15人、新人6人の計21人が立候補を届け出た。村上達也村長(67)は「脱原発」を打ち出すが、改選前の議会は原発推進派が過半数。福島第1原発事故を受け、議会の構成が変わるかどうかが、焦点となっている。有権者数は16日現在3万134人。

 改選前は原発に前向きな姿勢を取る2会派が11人を占めていた。村上村長は昨年10月、細野豪志原発事故担当相に東海第2原発の「廃炉」を提案。「候補者にも声を上げてほしい」と発言し、争点化に期待を寄せた。

 ただ、論争は低調だ。現職候補の一人は「争点は原発推進、反対ではない」。新人候補も「廃炉になったときの財政措置をどうするか、協議する必要がある」と述べ、廃炉は長期的課題だと強調した。

 有権者には原発関連企業の従業員も多く、原発に慎重な現職候補の陣営幹部は「脱原発は強くアピールしにくい」と説明した。【大久保陽一】

毎日新聞 2012年1月17日 東京夕刊

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