2009/04/04

再処理工場で放射性廃液漏れ

青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場でおきた廃液漏れについての記事をご紹介します。
再処理工場で廃液漏れ 原燃が保安規定違反
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/04/20090403t23010.htm
 使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)で1、2月に起きた高レベル放射性廃液の漏出トラブルで、事業者の日本原燃は2日、廃液が付着したガラス溶融炉の周辺を洗浄したところ、洗浄水が溶融炉のある部屋の壁に浸入し、部屋の外側の放射線量が上昇したことを明らかにした。施設外への放射能漏れやけが人はないという。


 経済産業省原子力安全・保安院は、原燃が正規の作業計画を立てずに洗浄を行ったとして、廃液漏れ自体を含め、原子炉等規制法に基づく保安規定違反に当たると判断。同日、再発防止策を30日までに報告するよう指示した。原燃の保安規定違反は初めて。
 原燃によると、放射線量の上昇が確認されたのは2月20日で、壁の外側に設置した線量計が一時、通常値の700倍を示した。壁からやや離れた作業員が立ち入るエリアでは、通常値の2倍になった。
 部屋の壁には内部に電気を通す「貫通プラグ」が埋め込まれており、すき間に廃液の洗浄水が入り込んで壁の外側近くまで流れていた。貫通プラグは壁の外側から密封されているため、洗浄水が外側まで漏れ出すことはなかった。
 洗浄作業は専用クレーンの不具合で中断している。原燃は部品交換で復旧させる予定だったが、3月31日に不具合が再発し、現在、原因分析を行っている。原燃は保安規定違反について、「厳粛に受け止めている。県民に心配をかけ、大変申し訳ない」と話している。
(2009年04月03日金曜日 河北新報)
六ケ所再処理工場 初の保安規定違反
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000000904030003
 日本原燃の六ケ所再処理工場で高レベル放射性廃液が配管から2度にわたって漏れた問題に絡み、経済産業省原子力安全・保安院は2日、保修作業の実施計画を作らなかったなど計5項目の保安規定違反があった、と発表した。30日までに組織的な要因を含めた原因究明と、再発防止策を報告するよう原燃側に文書で指示した。同工場で保安規定違反が見つかったのは初めて。(西川迅)
 日本原燃の峰松昭義副社長は2日、総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)の検討会で陳謝。「違反を厳粛に受け止め、反省して改善に努めたい」と述べた。
 違反は今年3月2日から19日にかけて、工場内で1?2月に発生した廃液漏れの対応に問題がないか同保安院が検査して分かった。
 それによると、工場側は2月中旬から、漏れた廃液を洗い流すため小部屋(セル)内の洗浄を始めたが、実施計画書を作成せず、規定に違反した。その結果、放射性廃液を含んだ洗浄水が隣室に通じる穴に浸入。基準値以下だったが、隣室の放射線量は2マイクロシーベルト(1時間あたり)に上昇した。
 日本原燃は「洗浄水の浸入を防ぐ対策を立ててはいたが、結果的に効果が十分でなかった」としている。
 違反はこのほか、漏れた液体が受け皿にあったのに速やかに回収しなかった▽液体漏れの検知装置が動作不能なのに速やかに適切な対応を取らなかった▽廃液供給の配管を取り外す際、保修作業の実施計画を作らなかった――など。
 同保安院は「保安活動上の要求事項に対する配慮または認識が不足していた」と厳しく指摘している。
 検討会では、ガラスと廃液を混ぜて「ガラス固化体」をつくる炉内で昨年11月以降、かき混ぜ棒がL字形に曲がった問題も取り上げられ、原燃側が推定原因を示した。
 棒は炉の底の出口周辺でガラスが流れ出にくい状態を改善する役目があるが、穴に棒が入らなかったため、上部に45キロの重りを付け、更に重りの上から力を加えた。棒が50キロ以上の荷重で曲がる恐れがあるのに、実際は85キロの荷重がかかっていたという。
 日本原燃は1月末、試運転を5月に再開させ、終了時期を半年間延期して8月にすると発表。だが、児島伊佐美社長は3月末の定例会見で、トラブルで5月の再開は厳しいとの見方を示している。検討会では委員から「日程が現場の重圧になっているのでは」といった意見も出された。
(2009年04月03日 asahi.com マイタウン青森)
日本原燃が保安規定違反…核燃再処理工場の放射性廃液漏れ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090402-OYT1T01044.htm
 青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場で今年1月、高レベルの放射性廃液が漏れた問題で、経済産業省原子力安全・保安院は2日、原子炉等規制法に基づく保安規定に違反があったと発表し、日本原燃に原因究明と再発防止策の提出を求めた。
 廃液漏れは、使用済み核燃料を処理した後に発生する高レベル放射性廃棄物をガラスと混ぜて専用容器に閉じ込める作業を行う建屋内の配管で見つかった。保安院が3月に実施した保安検査で、廃液漏れの復旧作業に際しての実施計画が作成されていなかったことや漏えいを事前に把握しながら速やかに回収しなかったことなど5項目の違反が見つかった。
 再処理工場は全国の原子力発電所から出る使用済み核燃料を化学処理し、ウランとプルトニウムを抽出する施設。今年8月の完工を予定しているが、トラブルが相次ぎ、現在、廃液を閉じ込める作業試験を中断している。
(2009年4月2日21時06分 読売新聞)

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