2002/07/31

なぜ、セヴァンを日本に招待したいと思ったのか

 今年、ウインドファームは、2つのイベントを開催します。ひとつは、9月にエクアドルで開催する「有機コーヒーとフェアトレード」をテーマとする国際会議、もうひとつは11月に、セヴァン・スズキを日本に招いて、九州、中国、関西、関東、北海道をまわるスピーキングツアーです。
 エクアドルの国際会議は、有機コーヒー生産者団体や地元の自治体と共催。セヴァンのツアーは、ナマケモノ倶楽部やエコリーグ、A SEED JAPANなどと実行委員会を組んで、全国の環境問題に取り組む団体、個人とともに準備を進めています。
 中村は、3年ほど前から、セヴァンを日本に呼びたいと思い、その時期をリオサミットから10年目の今年に定めていました。一昨年から、セヴァン親子と親しい辻信一さんを通じて連絡を取り始め、日本側の受け入れ態勢をつくり始めました。
 「風の便り」NO.1 は、ウインドファーム代表の中村がセヴァン宛てに書いた手紙をご紹介します。

 やあ、セヴァン
 今年、君を日本に呼びたいと言い出した中村です。
 日本からの質問に対する君からの答えと11月のツアースケジュールに、君がワクワクしていると知って、とても喜んでいます。このメールは、君へのメッセージであると同時に、ツアーを成功させようと熱心に受け入れ準備をすすめている青年スタッフの仲間たちや日本各地の受け入れグループの皆さんにも伝えたいと思って書いています。(長文になります)
 日本からの最後の質問「あなたの将来の夢は?」に対して、君はこう書いています。(注1)
 「この同じ質問を、私は子どもたち、若者、大人達にしたい。あなたの夢はなんですか? そして、どうすれば私たちはその夢に到達できるでしょう?」と。 
 1955年生まれで、セヴァンと同世代の二人の子どもをもつ大人の一人として、セヴァンの質問に答えることから、書き始めたいと思います。 
 「私の夢は、地球環境をこれ以上破壊も汚染もしないことです。そして森林を再生し、川と海を再生し、大気と大地を再生し、未来世代がたくさんのモノやカネを持たなくていいから、健やかに生き続けられる地球にすることです。生き延びられる環境さえあれば、あとは、未来の世代が自分たちでやっていけるんですから。」
 20世紀という時代は、人類の歴史上で最も自然を破壊し、環境を汚染してきた時代です。その中でも特に、日本と米国は環境破壊を進めてきた張本人ですが、未だに反省もせず、「国益」だけを考えて、モノとカネを追い続けています。「目先の経済」を最優先した大量生産、大量消費、大量廃棄の「使い捨て文化」は、世界の森林と地下資源を浪費しながら、ゴミを大量に生産し続けています。
 その結果、日本は世界一のダイオキシン生産国となり、世界一のフロンガス放出国、世界一の熱帯林破壊国となっています。農薬、プラスチック、合成洗剤などの化学物質やダイオキシンによる環境汚染が広がり、大気、水、土壌の汚染をとおして、魚、家畜、野菜など食物の汚染が進行しています。
 セヴァンが驚いたように、人びとにはアトピー性皮膚炎、ぜんそく、花粉症などのアレルギーが増え続けています。
 今、育児中のお母さんたちの深刻な悩みは、母乳のダイオキシン汚染です。赤ん坊に母乳を与えるべきか、粉ミルクにすべきかということです。母乳の素晴らしさが分っていても、安心して母乳を与えられないのです。ダイオキシンは、サリンの2倍の急性毒性をもつだけでなく、発ガン性や内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)として免疫毒性や生殖障害、遺伝子への影響などが心配されるからです。
 世界一ダイオキシン汚染がひどい日本では、母乳を飲んでいる赤ん坊は、WHOが定めるダイオキシンの耐容一日摂取量(TDI)の数十倍から数百倍も体に取り込んでいると言われています。こんな深刻なことが起こっていても日本は、未だに環境問題に本気で取り組もうとしていません。
 セヴァンを日本に呼びたいと思ったのは、そんな日本を変えたいからです。私が生まれた1950年代に「高度経済成長」時代が始まり、その後「日本列島改造論」によって、日本各地の自然がどんどん破壊されていきました。特に、遠浅の海の多くは埋め立てられ、巨大コンビナートが日本各地に造られていきました。
 この1970年代前半に始まる「日本列島改造」土建事業は、「公共事業」という名のもとに、税金の力を借りて拡大を続け、小さな国であるにも拘わらず世界最大の土建業界をつくり上げました。2001年の世界のゼネコン契約高ベストテンに、日本のゼネコンが4社も入っていることを見ても、日本の土建業の異常な大きさが分ります。これらのゼネコンの多くは日本国内に止まらず、「途上国」でも「開発」とか「援助」という名の自然破壊を推し進めています。
 また、農薬やPCBなどの化学物質による環境汚染も、私が生まれた50年代から悪化していきます。レーチェル・カーソンが農薬問題を世界に警告した「沈黙の春」が1962年に出版されても、日本での農薬使用量は増え続け、単位面積あたりの農薬使用量は世界一多くなっています。
 「沈黙の春」から10年後の1972年、国際的に初めて環境問題を取り上げた「国連人間環境会議」がストックホルムで開催されましたが、当時、高校生だった私は、まったく関心を持っていませんでした。私が環境問題に関心を持ち始めたのは、2年後の19才のときに、水俣病の記録映画を見てからです。
 化学肥料やプラスチックを作っていた会社が、工場の排水を処理しないまま海に垂れ流し、その排水に含まれていたメチル水銀を海の魚や貝類が体内に取り込み、その魚や貝を食べた人たちに水俣病が発生しました。水俣病患者の数は20万人。そして、1300人以上が亡くなりました。
 特に私が、強い衝撃を受けたのが、お母さんのお腹の中で水銀の被害を受けた胎児性水俣病の子どもたちでした。私と同じ1950年代に生まれた胎児性水俣病の子どもたちは、そのほとんどが、立って歩くことができませんでした。
 11月にセヴァンが来日したら、その水俣を案内しますが、じつは、私の母の故郷が水俣のある熊本県でした。私が胎児性水俣病で生まれていても不思議ではなかったのです。人間というのは、問題が自分の身近に現れるまで、なかなか関心を持てないようです。それまで、環境問題に対して全く関心を持たなかった私は、それ以後、公害と環境の本を読みあさりました。そして、日本という国が、市民の健康やいのちよりも「経済成長」を優先していること、未来世代の生存基盤である環境のことなど、まったく考えもしない政策を進めていることを知りました。
 そして私は、「現代人が今のような生き方を続けたら、未来世代の環境はどうなってしまうのか」と恐れを抱きました。セヴァンが生まれる6年前のことです。
 それから18年たった1992年、12才のセヴァンがリオの地球サミットで、大人たちに向かって、こう訴えました。「お聞きしますが、私たち子どもの未来を真剣に考えたことがありますか。あなたがた大人がやっていることのせいで、私たちは泣いています」と。
 この訴えを聞いている私は、すでに中年の大人になっており、環境問題に責任を負う側になっていました。スピーチを聞いた私は、セヴァンという一個人からのメッセージとしてではなく、「未来世代からのメッセージ」だと受け取りました。
 自分たち自身ではどうすることもできない未来世代から、日々環境を破壊し続けている私たちに対するメッセージだと理解しました。
 今から27年前に、「現代人が今のような生き方を続けたら、未来世代の環境はどうなってしまうのか」と恐れた私自身も含めて、ほとんどの日本人は、この問題を真剣に考えてこなかったと言われても仕方がありません。少なくとも日本では、有効な環境政策は全く取られてこなかったのです。1970年代から、未来の環境危機に警鐘を鳴らす人々がいて、国連でも繰り返し議論されてきましたが、結局、日本は「目先の経済」を優先し、環境を破壊し続けてきました。
 一方、北欧やドイツなどの環境先進国では、リオサミット以後、変化が現れています。デンマークでは、スチールやアルミ缶の飲み物はすべて再使用を前提としたビンで売られており、デポジット制によって、返却するとビン代が戻ってきます。ビン1本の平均使用回数50回、回収率99%。さらに使用不能になったものは新しいビンの原料になります。未来世代に放射性廃棄物を残す原発を持たず、化石燃料に炭素税を課し、風力などの自然エネルギーの普及に力を入れています。
 モノを作ると原料税、モノを捨てると廃棄税がかかり、中古品を修理して再使用した方が安くなる経済システムを導入し、「大量生産、大量消費、大量廃棄、そして、地下資源の大量採集」という悪循環を断ち切っています。環境教育も含め、社会システム全体を改革し、環境保護に国をあげて取り組んでいます。
 振り返って日本を見ると、愕然とします。この国の環境に対する基本的な姿勢は、この十年でもほとんど変わっていません。日本人の環境問題に対する姿勢の現れでしょうが、よりよい環境政策や環境教育を本気で進めようとする政治家が、日本にはあまりいません。なぜ、ダイオキシンを「生産」している根本原因を改めないのか。なぜ、デポジット制度を法制化しないのか。なぜ、環境ホルモンを規制しないのか。なぜ、原発には多額の税金をつぎ込み、自然エネルギーにはそれが少ないのか。なぜ、環境破壊型の公共事業や「開発援助」がなくならないのか・・・
 これらの環境問題を解決しようとすると決まって、産業界、政界を支配している経済団体と政党がこぞって反対します。環境破壊型の公共事業の代表的な例をあげると、ダム問題があります。セヴァンもよく知っているように、世界の潮流はダムを造らない方向に動いており、日本でも、コンクリートのダムは環境破壊以外にも様々な問題があるため、上流域の森林を豊かにすることで「緑のダム」を整備したり、流域の堤防などを整備することで治水し、ダム建設をやめて川と共存すべきだという市民が増えています。にも拘わらず、ダム計画がなくなりません。
 水俣の近くに川辺川という日本で最も美しい川の一つが、巨大ダムで破壊されようとしています。ここにもセヴァンを案内する予定ですが、この川がある熊本県内の環境保護団体は、すべて川辺川ダムに反対しており、「なぜ、これほど住民の反対がありながら、県議会は反対しないのか」と不思議に思っていたら、新聞を読んで、その謎が解けました。「自民県連に4億5000万円献金 川辺川ダム関連受注企業 」という記事が出ていたのです。つまり、ダム工事を請け負う企業が、政策を決める政党に、多額の献金をしているのです。こうした献金を受け続けていたら、ダム工事に反対できるはずがありません。
 今年になって、鈴木宗男という国会議員の汚職問題が明らかになる中で、「公共事業の受注企業が政党に献金することを禁止すべきだ」という声が強まったのですが、自民党はこれに反対しました。その理由は、それをすると大幅に「献金」が減少するからだというのです。こうしたカネで動かされる政治を変えていくのは、有権者の投票姿勢に関ってきます。しかし、日本の選挙では、「環境問題は票につながらない」と言われてきました。議員を選ぶときに、環境問題を重視する有権者が少ないことが、環境に無関心な議員を生み出す原因になっています。
 北欧やドイツなどの環境先進国では、国政選挙で90%を超える投票率も珍しくありませんが、日本では50%程度しかありません。
 セヴァンたちアメリカの大学生たちによる共同声明「アメリカの大学生が果たすべき環境への責任」(注2)に掲げている「社会活動や選挙を通じて自分の声を社会に届けよう。」というのは、日本人にとっても、とても重要なことです。
 社会に対して発言していく、意思表示をしていくということを、数年前まで私は、あまり積極的にやってきませんでした。しかし、環境問題を思えば、できるだけ大事なことを発言していくべきだと思うようになりました。2年前に私の会社で発行している「エコロジーの風」という冊子にセヴァンの12才の時のスピーチ全文を掲載しました。今年は、21才のセヴァンのスピーチも掲載しました。私は、セヴァンのスピーチにいつも励まされています。
 会社の代表者である私が、社会的な発言をすることは、日本社会の中では政治的すぎるとか、さまざまな波風が立ちます。こんなことがありました。
 私の会社は、中南米の有機コーヒー生産者と提携して、フェアトレードでコーヒーを輸入して販売しています。「エコロジーの風」は全てのお客さんに届けますが、私が書いた記事の中に、「日系企業がエクアドルで鉱山開発をすすめるために、森林を伐採し、露天掘りをして、重金属による環境汚染をもたらした。住民は、鉱山開発をくい止めるために、有機コーヒー生産者協会をつくって、環境破壊型の「開発」に替わる発展の方法を選んだ。」といった文章があり、それを読んだコーヒーのお客さんが、抗議してきました。身内がその巨大な日系企業の関連会社に勤めているというその方は、「客の悪口を言うような会社のコーヒーはもう飲まない!」と匿名で言われました。抗議をしてくる人は稀で、実際には、抗議をせずに注文しなくなる方が多いのだろうと思います。会社のスタッフには申し訳ない気もしますが、会社がつぶれない間は、書き続けたいし、発言を続けたいと思っています。セヴァンのスピーチを読み返すたびに、そう思います。
 「アメリカの大学生が果たすべき環境への責任」を読んで、私が特に印象深いところは、セヴァンがいう「自分のライフスタイルや日々の行動」の中には、個々人の生活習慣をよりエコロジカルにしていくだけでなく、社会との関わりも含まれるということです。
 「責任」の中の一つの項目「民主主義と社会的公正と平和の文化をつくること」にこう書かれています。
社会、政治、環境をめぐる国際問題について学び、それらがどう相互に関連しているかを理解しよう。
新鮮できれいな空気と水に対する人間の基本的な権利を認めよう。
社会活動や選挙を通じて自分の声を社会に届けよう。
すべての人の言論の自由を尊重しよう。
非暴力で問題を解決しようとする動きを応援しよう。
自分の職場で、社会や自然への負荷を最小限とするために働きかけよう。
資金を投資する際には、社会と環境に対する責任を自覚しよう。
 「アメリカ合州国の人口は世界の5%にも満たないのに、世界のエネルギー使用量の40%を消費し、・・・この国が、地球環境にとって一番大きな重荷になってしまっていることは明らか」とはっきり明言していること、そして、「経済やGDPの無限の成長は、人間の豊かさや幸せの増大を意味しない」ということにも同感です。
 セヴァンと同様に私も中南米の先住民と付き合ってきました。そして、彼らからいろんなことを学びました。「助け合いと分かち合い」を大事にしてきた先住民文化。人と人、人と自然との関係を大切にし、未来世代に美しい自然を残せるような生き方をしてきた平和の文化が今こそ、必要なのだと思います。
 今年、9月にエクアドルで、持続可能な社会をつくるための国際会議を開きます。豊かな森林を守りながら、森の中で有機農業を展開するアグロフォレストリー(森林農業)や小規模水力発電などの自然エネルギー、途上国を苦しめている対外債務と自然破壊型「開発」の問題、利子のつかない地域通貨など、さまざまな取り組みについて、中南米と日本と欧米の参加者が話し合います。
 この会議が行われるコタカチ郡は、南米初の「生態系保全自治体宣言」をしたところです。そして、この郡の知事がキチュア族の先住民です。彼らがいう発展とは「モノやカネを最優先する、経済に偏ったものではなく、人間の生活の質を高め、心の豊かさを高めること」であり、「子どもたちや未来世代にとっての生存基盤である環境を破壊したり汚染することは、持続可能ではないので、決して発展ではない」と言い切っています。
 これまでの日本が進めてきた「発展」の歴史は、モノやカネを最優先し、環境を破壊し、汚染し(日本国内だけでなく、途上国の環境も破壊し、地球環境を悪化させてきた)心の豊かさを失ってきた歴史と言えるかもしれません。
 しかし、今、日本にも「環境を大事にしたい」という若者たちが増えてきています。「給料は安くていいから、環境保護につながる仕事がしたい」という若者が増えています。11月にセヴァンを迎える若者たちには、そんな人が多いようです。持続可能な地球を取り戻すためには、地球環境を最も悪化させている2つの国、日本と米国を変える必要がありますが、「幸いに」私たちは、その国に住んでいます。私は、11月のセヴァンの来日を単なる一つのイベントで終わらせたくはありません。日本を本当に変えていく契機にしたいと思っています。
 日本の各地で受け入れてくれるグループは、さまざまな環境運動に取り組んでいます。デポジット法制化運動、ダム反対運動、有機農業や環境運動に取り組む農民や漁師、地球温暖化も原発もない世界をめざす自然エネルギー市民共同発電所、里山保全運動、フェアトレードを通して途上国と連携し森林保護をすすめる運動、途上国の債務と貧困問題に取り組む運動、環境教育に取り組む人びと・・・
 こうした様々な運動に取り組んでいるグループや個人がつながりを作っていくキッカケにしたいと思っています。セヴァンが来日したときだけではなく、その前から、お互いの情報を交換し交流を深めたいし、セヴァンが帰国した後も、ゆるやかなネットワークを続け、必要なときに協力し合う関係をつくりたいのです。
 環境問題を解決していくためには、個々人のライフスタイルを見直す必要があります。しかし、個人の生活習慣を変えるだけでは解決できない構造的な問題を解決するには、多くの人たちの協力が必要です。日本の環境政策を根本から変えていきたいのです。日本の環境政策を変えるために、環境問題に熱心な議員を増やしたい。環境派議員を増やすために、環境問題を重視する市民を増やしたいのです。あらゆる年齢、あらゆる職業、あらゆる立場の人が、自分にやれることをどんどん実践していくことで、日本が本当に変わっていける可能性が出てくると思うのです。セヴァンの来日が、そのキッカケになることを私は期待しています。
 セヴァンは、自然のなかで過ごすことの大切さを言いました。「自然の事を知りもしないで、どうやって自然を守れるでしょうか?なぜ自然が重要なのか知らなければ、おそらく私たちは自然なんか必要ない、と思ってしまうでしょう」と。
 私もそう思います。しかし、愚かな政治家達は、その大切さを教えてくれる自然環境自体をどんどん破壊しています。川や海が汚れるほどに、そこで遊ぶ人たちが減っています。悪循環です。
 すでに、日本の多くの川には魚たちの姿がほとんど見えません。魚が多い美しい川にもダムや河口堰が造られ、魚が減少しています。町には巨大な建物、村にはダムや道路や新幹線、川と海には、護岸工事と港湾施設。コンクリートとアスファルトを大量使用する公共事業が「経済成長」という名の下に自然を破壊し続けています。
 日本は特に責任が大きいのですが、世界の森の70%が、すでに消えました。このままいけば、あと50年ほどで森林がほとんどなくなるでしょう。マングローブやサンゴ礁も同様です。
 森林の減少、地下水の減少、生物種の絶滅、ダイオキシン、環境ホルモン、化学物質の増加、オゾン層の破壊、地球温暖化・・・日本人は、いつ、どんな状態になったら、環境を守るために、子どもたちのいのちを守るために立ち上がるのだろうか? 日本人がその気になるためには、あとどれほどの犠牲が必要なのだろうか?自分の子どもが、自分の孫が、実際に目の前で、苦しみ始めなければ、多くの日本人は立ち上がらないのだろうか?
 いのちよりカネを優先する議員や公共事業を受注する企業からの「献金」を受け取る政党が支持されなくなり、環境を大切にする議員が過半数になれば、環境政策を大きく転換していくことができます。環境教育の時間も増やすことができます。適切な環境教育が行われれば、「目先の経済」よりも大事なことが理解されるようになってきます。環境政策と環境教育、そして、個人のライフスタイルが変わることで、未来世代が生き延びられる可能性が開けると私は信じています。
 私の夢は、地球環境をこれ以上破壊も汚染もしないことです。そして森林を再生し、川と海を再生し、大気と大地を再生し、未来世代が健やかに生き続けられる地球に再生することです。未来世代の生きる環境がなくなってしまう前に。
 セヴァンの来日が、日本を変えていくキッカケになることを切に願っています。
中村隆市

(注1)「日本から、セヴァンへの質問」
セヴァンを日本に招待するにあたり実行委員会が作られましたが、実際の来日前にセヴァンが今、何を考え、思うのか、聞いてみたいということから、質問が送られました。
(注2)「アメリカの大学生が果たすべき環境への責任」
2002年5月に、アメリカのイエール大学を卒業する際、大学生の共同声明文として発表されました。

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