「年間1ミリシーベルト以上の追加被ばくを受けない」ための署名

母子「1ミリSvの約束」バナー

「1ミリシーベルトの約束」キャンペーンに賛同メッセージを送りました。
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チェルノブイリ原発事故で被害を受けた人々(特に子どもたち)の医療支援のために1992年から度々ベラルーシの病院や放射能汚染地を訪問し、様々な病気で苦しむ子どもや若者たちを見てきました。ベラルーシで出会ったお医者さんや研究者のほとんどが、様々な病気が増えていると教えてくれました。放射能汚染地の子ども病院では、病気が増えている具体的なデータをもらいました。

原発事故の前年と事故から9年後を比べると、急性白血病が2.4倍、ぜんそく2.7倍、糖尿病2.9倍、血液の病気3.0倍、先天性障害5.7倍、ガンが11.7倍、そして、消化器系の病気が20.9倍にも増えていました

先天性障害 消化器官の病気 増加グラフ

データ以外にも「免疫力が低下して、風邪を引きやすかったり、風邪がなかなか治らない」「健康な子どもが減少している」といった話をあちこちで聞きました。

こうした実態を見聞きしてきた経験から、ベラルーシ科学アカデミーのミハイル・マリコ博士の言葉が心に響きます。「チェルノブイリの防護基準、年間1ミリシーベルトは市民の声で実現されました。核事故の歴史は関係者が事故を小さく見せようと放射線防護を軽視し、悲劇が繰り返された歴史です。チェルノブイリではソ連政府が決め、IAEAとWHOも賛同した緩い防護基準を市民が結束して事故5年後に、平常時の防護基準、年間1ミリシーベルトに見直させました。それでも遅れた分だけ悲劇が深刻になりました。フクシマでも、早急な防護基準の見直しが必要です

1ミリシーベルト以上でも避難の権利がない日本では、放射能汚染地に膨大な数の子どもたちや妊婦さんが住み続けています。マリコ博士が指摘されたように、このままでは「遅れた分だけ悲劇が深刻に」なってしまいます。

「1ミリシーベルトの約束」キャンペーンが、「国民運動」となることを願って、私も活動に参加したいと思います。
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1ミリSvの約束:ガラスバッジ

賛同者を集めています

呼びかけ文

1ミリシーベルトの約束

1ミリシーベルトは、日本政府がしたがう国際機関ICRPの「平常時1年間の公衆の追加被ばく限度」です。

それは、原子力発電をおこなう上で、人々を放射線による被ばくから守るための約束。外部被ばく、内部被ばくを合わせて1ミリシーベルト以内に、というのが世界の基準です。

すでに、東電福島第一原発の事故から2年たちました。悲しいことですが、広い範囲が汚染されてしまいました。これから10年20年とつづく、この環境の中、わたしたちは、この基準が守られることを望みます。

1ミリシーベルトが守るもの、それはこの子立ちの未来なのだと、わたしたちは考えます。

日本政府が準拠しているICRPの勧告では、自然放射線に加えて、人工放射線による追加被ばくの限度としているのが、年間「1ミリシーベルト」。

チェルノブイリ事故後につくられた法律でも、1ミリシーベルト以上の地域は「移住の権利区域」と呼ばれ、国の支援のもとに移住できることになりました。さらに、年間1ミリシーベルト以下でも、胎児や子どもを中心に、がんをふくめた、さまざまな病気など、健康への影響を受けるリスクがあるとされています。

そこで、日本で2012年6月に成立した「原発事故子ども・被災者支援法」では、「放射線が人の健康に及ぼす危険について科学的に十分に解明されていない」からこそ、避難や移住を選ぶ人も、住みつづける人も、もといた場所へもどる人も、どの人も、国の責任で必要な生活支援を受けることができる、と認められました。

ところが、日本各地に広がった放射能汚染は「1ミリシーベルト」の基準を大きく超えたまま。除染をしても大きな効果はなく、子どもを含めた多くの人たちが、そこで生活し続けています。

とくに事故直後、国が規準を大きく上げたために、本来なら飲食も出来ない「放射線管理区域」にあたるような地域にも何十万人という子どもたちがいます。自主的に避難しても、生活も成り立たず、危険がわかりながらも帰る人もふえてきました。

この日本で、多くの人たちが健康や将来への不安のなかで苦しんでいるのです。被ばくの限度、年間「1ミリシーベルト」を守るために、移住、保養、健診、食品の測定など、あらゆる支援が必要です。

さらに、2020年には東京オリンピックが開かれることになりました。国が責任もって事故対応にあたると宣言した以上、この被ばく対策についても、少なくても世界基準でとりくんでいく必要があります。 

この子たちの未来を守るために、今いちど「1ミリシーベルトの約束」を国に求めていきませんか。

★賛同署名(オンライン署名)は、ココからできます。

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