2012/11/14

低線量汚染地域からの報告 (「ETV特集」緊急出版) 

低線量汚染地域からの報告(NHK「ETV特集」緊急出版)

甲状腺がん患者数の推移

1986年当時の年齢
  ■ 0~14歳
  ◇15~18歳

 (年)   ■0-14歳 □15-18歳       
1986     8     11 
1987    11     15 
1988    11     12
1989    26     13
1990    41     21
1991    47     23
1992    88     35
1993    84     49
1994   109     46
1995   125     68
1996   143     46
1997   137     62
1998   173     81
1999   221     70
2000   187     70
2001   286     89
2002   263     93
2003   245     88
2004   288     89
2005   312    108
2006   371    103
2007   404    117
2008   463    128
2009   463    129

事故当時の年齢が低いほど、その後、病気になる確率が高くなっています

テレシェンコ医師「チェルノブイリ事故前は、ウクライナの子どもの人口1200万に対して、甲状腺がんは年間4、5症例でした。(中略)最近の5年間は年間600症例、昨年は700症例の甲状腺がんが記録されています。チェルノブイリ事故当時、子どもや青少年であった人たちです。

「科学ではまだ解明されていない点があります。それは、ある子どもたちは1990年に影響が出て、なぜ別の子どもたち700人については2011年に影響が出ているのか、という点です。手術を受けた患者数は増え続けています。そして、いつこの患者数の上昇が収まるのか、いつ患者数が減少傾向になるのか、わかりません」

甲状腺がんの数字の大きさに驚いた。なぜ甲状腺がんが早く発症する人と遅く発症する人がいるのか、原因は明らかではないと言いつつ、テレシェンコさんはひとつの見解を語った。

「被曝した線量が関わっていると思います。被曝線量が高かった子どもたちほど早く反応を示し、甲状腺がんになり、被曝線量が低かった子どもたちは、ずっと後になって甲状腺がんを発病したということです。しかし、今のところは秘密のベールにつつまれています。誰も確信を持ってこういった状況が生まれた原因を説明することはできません」

「付け加えたいことがあります。チェルノブイリ事故後ウクライナでは事故当時青少年だった人たちのうち、7000人が甲状腺がんで手術を受けましたが、この数字は最終的な数字ではありません。当時子どもだった人たちが現在、成人になっています。(中略)チェルノブイリ事故発生時、0歳から18歳だった人たちに対する甲状腺がんの発見のための積極的な予防対策を今後、引き続き行なわなくてはいけません」

・・・26年経った今は少し収まってきているのではないかと私は勝手に思っていた。しかし、現実はまるで違っていた。終わっていないどころか、増え続けている。しかも、いつまで増え続けるのか、誰も予測できない状態なのだ。


『低線量汚染地域からの報告―チェルノブイリ 26年後の健康被害』
馬場 朝子 (著), 山内 太郎 (著)
2012年9月25日 第1刷発行

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