2012/07/12

飯田哲也・知事候補 【山口からのエネルギー維新が日本を変える】

山口知事選告示、4新人が届け出
(2012年7月12日 読売新聞)から抜粋

 山口県知事選が12日告示され、いずれも無所属新人のNPO法人所長・飯田哲也氏(53)、元県課長・三輪茂之氏(53)、元国土交通審議官・山本繁太郎氏(63)(自民、公明推薦)、前民主党衆院議員・高邑勉氏(38)が立候補を届け出た。現在、工事が中断している中国電力上関原子力発電所(山口県上関町)建設計画を巡る対応や雇用対策などが主な争点となる。投開票は29日。

 原発計画について、飯田氏は「計画そのものが論外」とし、三輪氏は「白紙撤回」を主張。山本氏は「凍結」、高邑氏は「5~10年間は凍結」と訴えている。


山口知事選告示、新人4氏が立候補
(2012年7月12日12時39分 朝日新聞)から抜粋

 山口県知事選が12日告示され、飯田哲也、三輪茂之、山本繁太郎、高邑勉の無所属新顔の4氏が立候補を届け出た。産業振興や雇用のほか、県内には中国電力の上関(かみのせき)原発建設計画があることから、エネルギー政策も争点となる見込み。29日投開票される。

 飯田氏は脱原発活動に取り組み、橋下徹・大阪市長のブレーンも務めた。自然エネルギー産業を普及させ、産業と雇用を生み出すと主張する。第一声では「世界で起きている自然エネルギーの飛躍的な成長を山口で始める」と述べた。

 上関原発計画には、飯田、三輪の両氏が「白紙撤回」を訴え、山本氏が「凍結」、高邑氏は「5~10年間凍結」を主張している。

 将来的な原子力政策では、飯田氏が「2030年までに原発はゼロにすべきだ」と主張し、三輪氏は「(原発は)廃止が理想だが現実に難しい面もある」とする。山本氏は「原発に依存しない国に向かうのは国民の願い」、高邑氏は「自然エネルギーの多くは不安定電源。(原発の)一定数は維持が必要」としている。

 民主は自主投票を決定。社民は飯田氏を自主的に支援し、共産も候補者を立てない形で飯田氏を間接的に支援する。


飯田哲也氏、山口県知事選立候補―山口からのエネルギー維新は成るのか!?(1)
(2012年6月25日 ネットアイビーニュース)

<なぜ出馬を決意したのか>
 脱原発からのエネルギーシフトを掲げる飯田哲也氏(53)が、故郷の山口県知事選に立候補することを表明した。3・11以降、エネルギー戦略の世論を引っ張ってきた。かつては、原子力産業、安全規制に従事し、「原子力ムラ」を脱出後は、脱原発、自然エネルギーへのシフトを訴えてきた。この半年間は、橋下徹大阪市長のブレーンとして特別顧問を務め、エネルギー戦略会議で議論をリードした。

 原子力の問題点、裏側を知っている飯田氏。「再稼働したところで原子力は行き詰まる。最大の問題は、使用済み核燃料なんです」と、再稼働することを決定した日本のエネルギー政策の行く末を懸念する。

 なぜ、飯田氏は、県知事選に出馬することを決意したのか。出馬に至るまでの間、迷いに迷ったという。「県知事選に出馬する確率99%。出馬をやめ、撤退する確率99%。その間を大きく揺れ動いた。東京で(環境エネルギー政策研究所所長として)やっていく責任もありますし、飛び出していっていいのか、という思いもありました。どちらを選ぶにしても後戻りはできない。選挙に立って、仮に落選して今の職に戻るにしても、違ったものになる」と、直前までの心情を吐露した。

 リスクは大きい。独立の立場から政策を提言し、その実践を助言する現在の仕事の環境は、多忙ではあるが、充実したものになっていた。「現在の仕事は自由度が高いし、効果的でもある。理性的に考えれば、これまでの仕事を続ける方が、圧倒的に有利だと思った」。

 出馬しない方が有利――。理性的にはそう考えていながら、あえて立つ方を選んだ。脱原発から、その次のステップである自然エネルギーへのシフトを自らの手で実現の方向へ持っていきたいという強い思いに駆られたからだ。その感情のほとばしりを、飯田氏は、「狂気の1%」あるいは、「可能性の1%」と表現した。

 3・11以降、原子力とそれに代わるエネルギー政策の両側を経験した専門家として表舞台に立ち、エネルギー革命の旗振り役を務めてきた。「エネルギー転換政策は、10年がかりで根底から変えなければ変わらない。変えていくという地域からの歴史的なダイナミズムを起こす責任が、自分にはあるのではないか。地域分散型のエネルギー政策を実現するのは、故郷の山口からやっていきたいと。このチャンスを逃がすと、次にチャンスは来ない。可能性の1%選びました」

 議論を重ねても、変わろうとしない国。政府との議論の過程を飯田氏は「空中戦」にたとえた。「空中戦でやり合って脱原発、エネルギーシフトの推進に有利な議論になったとしても、また元に戻ってしまう。議論を重ねたことを実行し、実現するには、同じ空中戦で議論をしてもだめ。リアルな変化を起こさなければ。山口からプラスの変化を起こしたい」。持論を”実現”するための決意だ。


飯田哲也氏、山口県知事選立候補―山口からのエネルギー維新は成るのか!?(2)

<第4の革命>
 飯田氏が、政策の柱として掲げるのは、「山口からのエネルギー維新」である。地域分散型エネルギー革命とでもいうべきものである。

 すでにスウェーデンなどヨーロッパでは、「第4の革命」と呼ばれるエネルギー革命が着々と進んでいる。「第4の革命」とは、農業革命、産業革命、IT革命に次ぐ、再生可能な自然エネルギーの躍進を指す。飯田氏は、この「第4の革命」は、3つの要素から成り立つと指摘している。エネルギー供給の本流へと急拡大している自然エネルギーの革命。産業・経済・雇用面での新しいグリーン経済革命。地域自立・地域分散型の分散ネットワーク型革命の3つだ。

 ドイツでは、国家を挙げて長期的な計画を立案、エネルギーシフトが実現しつつある。その中でも、旧東ドイツ側の都市ライプツィヒでは、地域経済が沈みかけていたが、国の再生可能エネルギー買取政策を契機に、太陽光発電の世界的企業であるキューセルズ社が中心となり、炭田跡地にメガソーラーパークを建設。雇用が増え、にぎわいのある街になった。

 カナダのオンタリオ州では州政府が09年にグリーンエネルギー法を策定。風力、太陽光発電など関連産業に投資が入り、州政府によると約2兆1,800億円を超える経済効果と約2万人の雇用を生みだした。再生可能エネルギー買取政策が追い風となり、関連産業は急成長。地域の人が主体的に関わることで、小・中規模の経済圏の中でお金と雇用がうまく循環し、地域が活性化した。

 北欧やアメリカ、カナダでエネルギー革命が進む様子をじかに見てきた飯田氏は、「政策で、街のにぎわいを取り戻すことは可能」だと言い切る。グリーンエネルギーの市場は、今後200兆円規模に成長すると見られている。グリーンゴールドラッシュとも呼ばれるエネルギー市場の拡大に指をくわえていたのでは、日本は乗り遅れる。

 これまで、飯田氏は、国への政策提言だけでなく、大阪府、長野県、福島県など各自治体でもアドバイザリーなど間接的に行政と関わってきた。エネルギーシフトを実現する重要性、必要性を改めて実感。政治家を志してきたわけではないが、12年前、「再生可能エネルギー固定価格買取法」の草案を作成。その草案は7月に実施される。

 ”政策を形のあるものにしていく”という実務、手法では、今回の候補者の中でも、長けている。「日本には、『第4の革命』を実体験している政治家が一人もいない。ビジョンも貧困で、必要な政策、人材も欠けている。私のこれまでの知識、経験、ネットワークを総動員して臨みたい」。自らの使命として、故郷である山口県でのエネルギーシフト政策に直接関わり、リアルの変化を起こすことに、チャレンジする。


飯田哲也氏、山口県知事選立候補―山口からのエネルギー維新は成るのか!?(3)

2012年6月27日 10:30

<人間社会の力、選択>
 「変えられる可能性があるのであれば」と、飯田氏は、可能性を選び、知事選に立った。
 山口県には、幕末期に明治維新を成し遂げたという「維新のDNA」があり、それを県民は共有している。幕末の長州藩が明治維新を成し遂げたように、日本にエネルギー革命の流れを本格的に起こそうとしている。
 「私が、ありえないような選択肢を選べば、県民が呼応してくださるのではないか。そう信じて、立候補を決意しました」(飯田氏)

 脱原発を図り、エネルギーを自然由来の再生可能なものにシフトしていく。風力、太陽光などエネルギーの種類やそのポテンシャルというよりも、変わらなくてはならないのは”人間の力”だとし、理想を現実にしていくために必須の人間社会の力が、変わっていくまでの枠組みを作る仕事をしたいと思いを語る。
 県民と議論を重ねるには時間がかかるだろう。反対勢力を説き伏せるのも簡単ではない。それでも、「山口を、今後の日本の地域分散型のモデルになるように作っていきたい。政策と知恵によって社会を変えていくことはできる」と、力強く語った。

<橋下大阪市長との共通点>
 これまでの飯田氏の仕事として代表的なものに、12年1月から約半年間取り組んだ、大阪府、大阪市の特別顧問の職がある。このとき関西圏の原子力発電所の再稼働の議論に関わった。「野田首相は、乱暴とも言えるロジックで再稼働を決めた。国全体が、3・11の原発事故がなかったかのような意識に戻り始めています。この逆回転を止めたい。電力需給の観点からは、原発の再稼働は必要ないと証明されました」

 飯田氏の人間性にスポットをあててみると、ある支援者は、「手法として、多くの人と対話する人。やさしい性格から誤解されることもあるけど、揺るがない思いを持っている」と話す。橋下徹大阪市長の、歯に衣着せぬ直線的な口調とは違い、話しぶり、挙措には落ち着きがあり、表情も穏やか。外から見るキャラクターは違うが、日本を変えていこうというハートには、共通点がある。

 「橋下氏と自分が、似ているなと思った点は、『現実にしていくところにこだわっている』点。条件を整えていく部分をしっかりやっていきたいですね。橋下氏の維新の会は、国政を目指しているので、地方の政治に対しての支援は受けないが、方向性は同じだと思っています。知事になった際には、連携していきたい」と、今後もよきパートナーであり続けることを明言した。


飯田哲也氏、山口県知事選立候補―山口からのエネルギー維新は成るのか!?(4)
2012年6月28日 07:00

<争点は上関原発>
 山口県熊毛郡上関町には、中国電力による上関原発が建設予定であり、この原発が選挙の争点の一つとなる。仮に原発建設が取りやめになり、建設を前提とした電源3法交付金が止まるとしても、上関町には、何かしら、地域経済を盛り上げるものが必要だ。

 上関町、祝島のある田ノ浦は、クジラや海鳥など希少種の宝庫で、奇跡の海とも呼ばれている。飯田氏は「この奇跡の海を保全し、エコツアーを企画し、観光船を就航するなど、持続的な経済の流れを作りたい。そこで、人も働けます」と語る。田ノ浦を世界的なエコツーリヅムの場として活用、保全し、一次産業を食・エネルギー・観光・文化と組み合わせたより付加価値の高い「X次産業」として発展させ、山間地、漁村、離島に豊かさを取り戻す挑戦をする。たとえば、洋上での風力発電の売電収入を得る自然エネルギー事業を、農業、漁業などと組み合わせた、これまでにない産業を提案する。

<教育改革で未来に投資>
 「これらすべてのベースとなるのは教育」だと話す。少子化が進み、日本が成熟社会へと進むなかで、付加価値の高い次世代型産業の確立には、教育の底上げが不可欠。国際的に日本が勝ち残るための、地方からの教育の底上げ、高度化、国際化を目指す。「今後日本は、中国、アジア各国と競争しなければならない。日本人は、デザイン、建築などの領域が得意。すぐにというわけではないが、その領域で専門的な教育を行なえる大学の創設できないかと考えています」と教育改革にも意欲を燃やした。

 飯田氏が山口市で立候補を表明した22日、東京・首相官邸前では、再稼働に反対する脱原発のデモが行なわれた。では、「脱原発を成し遂げた後」をどうするのか?明確な設計図を描ける政治家は、今のところほかには見当たらない。「21世紀型の『持続可能な地域社会』を、ここ山口で実現したい。山口には、再び日本を変える力と可能性があると信じている」。他の政治家にはできないであろうエネルギー転換政策を「自らの手で推し進めたい」という飯田氏の自負と使命感が、立候補への最後の一歩を後押しした。


飯田哲也氏、山口県知事選立候補―山口からのエネルギー維新は成るのか!?(5)
2012年6月29日 10:00

<注目度高まる>
 飯田氏が立候補を決意したことで、山口県知事選への注目度は、俄然高まった。22日に山口市で行なわれた記者会見にも地元報道陣を中心に50人以上が訪れた。県知事選に立候補した新人の記者会見としては異例の多さだ。山口県民も少しずつ張り詰めてくる空気に、今回の県知事選の持つ意味を感じ取っているようだ。

 ほかに候補者は、自民党、公明党が支持している元国土交通省審議官、山本繁太郎氏(63)、民主党衆議院議員で、民主党を離党して臨む高邑勉氏(38)、山口県の元健康増進課長の三輪茂之氏(53)の計4人の候補が立っている。山本氏は、08年の衆議院山口2区選に出馬。民主党の平岡秀夫氏との一騎打ちのすえ、敗れた。国交省、内閣府を経て、08年から地元・山口での政治活動を行っている。飯田氏のほかの3候補の中では、山本氏リードと見られている。

<山本氏との一騎打ちか>
 今回の選挙は、今後の日本のエネルギー政策のゆくえを占うことになり、ここでの勝敗が、国全体のエネルギー論に波紋を呼び起こす一石となる。何が起こるかわからない選挙だが、大方の見方では、山本氏と飯田氏との一騎打ちが予想されている。山本氏の取り込んでいる自民、公明の組織票を、飯田氏がどれだけ切り崩すことができるのか。そこが、勝敗をわけるポイントとなりそうだ。

 山口市在住の40代男性は、「個人的な意見だけど、現時点では、自民の推薦を受けている山本繁太郎さんが有利だとは思う。でも、山本さんだと、これまでと同じ既定路線。二井さん(二井関成現山口県知事)の後継者という位置付けだからね。飯田さんと山本さんのどちらが知事に当選しても、上関原発は、遅かれ早かれ止まることになるとは思う。でも、飯田さんのような民間からの人が立候補してくれて、選挙が活性化されている。飯田さんが当選するなら、保守王国の山口県はおもしろくなるんじゃないか」と話した。山口市在住の30代男性は「注目しています。これまでは県政で山口が変わりそうだという空気があまりなかったけど、今回は、変えてくれそうな雰囲気がある。若い人は、飯田さんに投票する人も多いのでは」と、飯田氏の打ち出すエネルギー維新に期待をしていた。

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