がれき処分、焼却炉は建設中止へ 愛知県

がれき処分、焼却炉は建設中止へ 愛知県
(6/19 12:33 中京テレビ 日テレNEWS24)

 愛知県が県内3か所で計画を進める震災がれきの処分場のうち、焼却炉について、可燃物の量が減ったことから中止を含めた検討に入ったことが19日、分かった。愛知県は、がれきを受け入れるため焼却炉と仮処分置き場、最終処分場をセットにした施設を3か所に造る方針。処分場の候補地として、知多市の名古屋港南5区、碧南市の火力発電所、田原市のトヨタ工場を選び、調査している。しかし、広域処理が必要ながれきの量の見直しが行われ、岩手県と宮城県の可燃物のがれきが減ったため、愛知県は、焼却炉について中止を含めた検討に入っているという。大村秀章知事は「適切に対応していきたい」と述べた。


東日本大震災:碧南の町内会、がれき受け入れ反対を報告 市長「県は計画変更を」/愛知
(2012年06月05日 毎日新聞)

 東日本大震災で発生したがれきの受け入れ候補地に県から指定された中部電力碧南火力発電所に隣接する碧南市川口町の河江光弘・町内会長ら5人が4日、市役所を訪れ、禰宜田政信市長に対し、3日に行ったがれき受け入れの賛否を問う投票で9割近くが「反対」だったことを報告した。

 河江町内会長は「住民の圧倒的多数でがれき処理が『ノー』と判断されたので、町民の意思を尊重していただきたい。がれき処理は広く浅く広域で行うべきだという禰宜田市長の考えに同感だ」と述べ、陳情書を禰宜田市長に手渡した。

 これに対し、禰宜田市長は「これだけの反対は予想できた。県の説明がなく、不安に陥った住民の気持ちはよく分かる。住民の納得が得られる説明を県に一段と強く働きかけていく」と述べた。今後の対応については「がれきの総量が4割減ったと言われており、県の処理計画も浅く広く広域で行うよう見直すべきだ。今から何百億円もかけて施設を造る必要性は減り、計画変更の可能性が出てきた」などと指摘した。【安間教雄】


焼却施設、建設中止を検討 震災がれきで愛知県
(2012.6.19 12:48 産経新聞)

 愛知県は19日までに、県内3カ所で計画していた震災がれき焼却施設建設中止の検討に入った。広域処理が必要な可燃のがれきが、当初見込みより減ったことが理由で、大村秀章知事は同日の記者会見で「現地の状況変化を踏まえ、適切な施設整備計画を進めたい」と述べた。

 大村知事は3月、焼却施設と最終処分場を設置する計画を表明。名古屋港の最終処分場(知多市)、中部電力碧南火力発電所(碧南市)、トヨタ自動車田原工場(田原市)の3カ所で最大100万トンの受け入れを目指し、既に建設に向けた現地調査を始めている。

 しかし5月、岩手、宮城両県で広域処理が必要な可燃のがれきの総量は当初見込みの135万トンから約7割減の43万トンに、木くずは120万トンからほぼ半分の62万トンにそれぞれ下方修正された。

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