2012/07/30

脱原発の飯田候補は、「原発を争点にしない戦術」に負けた?

山口県知事選 「脱原発」を掲げた飯田候補は、山本候補の「原発問題を争点にしない戦術」に負けた?

「飯田氏に上関原発計画の是非が争点化されると、山本氏は計画凍結を訴えて防戦」(毎日新聞) 当選後に山本氏は上関原発の凍結を表明したが、政府の新たなエネルギー政策の行方を見守る姿勢で、計画再開にも含みを残した。(共同通信)

◆上関原発建設77%反対 出口調査
(2012年7月30日 西日本新聞朝刊)から抜粋

共同通信社が実施した山口県知事選の出口調査で、中国電力が進める上関原発計画への賛否を尋ねたところ「新規建設しない方がよい」が77.9%と圧倒的多数で「新規建設した方がよい」は15.9%にとどまった。

建設反対の回答のうち、計画凍結を主張した山本繁太郎氏の支持が42.0%、白紙撤回を掲げたNPO法人所長飯田哲也氏は42.6%と拮抗した。建設賛成では、山本氏が69.4%を集め、他候補を圧倒した。

投票の際に原発問題を重視したかどうか質問したところ、62.4%が「重視した」と回答、「重視しなかった」の34.4%を大きく上回り、関心の高さをうかがわせた。

重視した人のうち46.6%が飯田氏に投票したが、山本氏も41.5%を集めた。重視しなかった人は55.0%が山本氏に投票した。

山口県知事に山本氏当選 上関原発の凍結表明
2012/07/30 02:02 【共同通信】

 任期満了に伴う山口県知事選は29日投票、即日開票の結果、無所属新人の元国土交通審議官山本繁太郎氏(63)=自民、公明推薦=が、NPO法人所長飯田哲也氏(53)ら無所属3新人を破り初当選した。

 中国電力が進める上関原発建設計画(同県上関町)への対応などが主な争点だった。原発計画の白紙撤回を唱えた飯田氏も善戦。山本氏は当選が決まった同日夜、山口市で記者団に「県民の安全安心を第一に考えて対処する」と述べ、凍結方針をあらためて示した。政府の新たなエネルギー政策の行方を見守る姿勢で、計画再開にも含みを残した。

山口知事選:自公推薦の山本氏当選 脱原発の飯田氏ら破る
(毎日新聞 2012年07月29日 23時54分)

 山口県知事選は29日投開票され、元国土交通審議官の山本繁太郎氏(63)=自民、公明推薦=が、脱原発を掲げる「環境エネルギー政策研究所」所長の飯田哲也氏(53)ら3氏を破り、初当選を果たした。投票率は45.32%(前回37.21%)。

 選挙戦では、飯田氏が山本氏を追い上げた。中国電力(広島市)が同県上関町に予定する上関原発計画の是非が大きな争点だったため、国の原発行政への批判が有権者の間に広がっていることを示唆した。更に、飯田氏が大阪維新の会の橋下徹・大阪市長のブレーンを務めていたことから、既成政党批判も広がっていると言えそうだ。

 衆院山口2区の自民党候補から転身した山本氏は、3月に出馬表明し、中央とのパイプを生かした公共事業誘致や産業力の強化を訴えた。告示前1カ月弱の飯田氏の出馬表明で、上関原発計画の是非が争点化されると、山本氏は計画凍結を訴えて防戦。自公両党や100以上の業界団体の組織力をフルに生かして勝利した。

 投票日直前の23日には、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが米軍岩国基地(同県岩国市)に強行陸揚げされ、陣営では既成政党批判が一気に高まることが懸念された。しかし、今期限りでの引退を表明し、山本氏を後継指名した二井関成知事が陸揚げについて国に抗議。自民党も、石原伸晃幹事長ら「大物」を続々山口入りさせて組織固めをして引き締め、最終的に逃げ切る形となった。

 一方、飯田氏は脱既成政党、原発計画撤回を掲げて、山本氏を猛追した。政党や団体に支援を求めず、ボランティア中心の「草の根」選挙を展開。出身地の周南市の票を堅くまとめた。福島原発事故以降、有権者の間に浸透している原発への抵抗感も飯田氏を後押ししたが、出足の遅れなどから届かなかった。

 民主党衆院議員を辞職した高邑勉氏(38)、医師で元県課長の三輪茂之氏(53)は、山本、飯田両氏の間で埋没する形となった。【尾村洋介、佐野格】


【脱原発 保守地盤揺らす】 山口県知事選
(2012年7月30日 西日本新聞朝刊)から抜粋

目を赤く腫らしていたが、最後まで笑顔は絶やさなかった。
「保守王国と言われる山口で、全く政党の支援を受けず、ここまで追い詰めるよい戦いができた。この成果を必ず明日につなげていきたい」。
29日夜、山口県知事選で敗戦の弁を語るNPO法人所長の飯田哲也氏の顔には達成感がにじんだ。

「脱原発」を掲げて自民、公明が推す元国土交通審議官山本繁太郎氏に挑み、善戦した。訴えは「既成政党離れ」の追い風を受け、保守王国を揺さぶった。

◆既成政党離れの風  飯田氏 「追い詰めた」

「奇跡が起こる余地はあります」。6月、立候補を迷う飯田氏は選挙プランナーの男性からこう助言された。根拠は世論調査。飯田氏は県内で知名度が高まれば支持率も伸びる可能性が高い。最後は「動物的な勘」で出馬に踏み切った。

6月下旬、数十人単位のミニ集会を各地で始めると、すぐに雰囲気が変わり始めた。「やっと選択肢ができた」「絶対変えて」。会場で次々と声をかけられた。97歳の女性は「初めて投票したい人に出会った」と手を握り締めた。集まったボランティアスタッフは延べ約1千人。資金カンパは2千万円を超えた。

持論の「脱原発」も、中国電力が計画する上関原発建設の「白紙撤回」だけでなく、自然エネルギーによる地域活性化策まで踏み込んだ。

期待した投票率。前回より上がりはしたが、奇跡が起こるほどではなかった。「それでも」と飯田氏は言う。「しがらみのない人たちに支えられた選挙。それがここまで広がりを持った。新しい足場はできた」

「本来は、もっと票差を広げるべきなのだが・・・」。初当選を決めた山本氏の万歳三唱後、自民県連幹部は複雑な表情を見せた。

「原発問題だけが県政ではない」「エネルギーの専門家に県政を任せられるか」。山本陣営は連日、「反飯田」のキャンペーンを展開。原発問題に争点を絞らせない戦術をとった。

狙い通りに進んだはずが圧勝できなかった。「脱原発票だけでなく既成政党離れが進んでいるのは間違いない。党が信頼回復できるのか、今が正念場だ」。幹部は表情を曇らせた。

2012/07/29

菅原文太 脱原発のため くだらぬ番組の時はTV消すことを提案

菅原文太 脱原発のためくだらぬ番組の時はTV消すことを提案
(2012.07.28 NEWSポストセブン SAPIO 2012年8月1・8日号)

 被災地である宮城県出身で、震災後は積極的に支援活動を行なってきた俳優・菅原文太氏(78)。テレビなどに出演する傍ら、3年前から山梨県で農業を営む菅原氏に、原発再稼働と脱原発デモについて、聞いた


高原 眞由美さんの写真

 * * *
 大飯原発が再稼働した。このままなし崩し的に他の原発も再稼働することになってしまうのではないかという疑念があるが、このままだと実際にそうなるだろう。

 それに抗う手段は、今回の脱原発デモのように、それでもNOと言い続けることしかないが、既に再稼働をした以上、今後は強いリーダーというのかな、理論を持って主張することができる、強烈な向かい風にも逆らって市民を引っ張っていくことができるリーダーが必要だと思う。それはたぶん、政治家じゃないね。思いがけないところから、辺境から生まれてくる人間だと思うね。

 市民を散らさず、まとめあげていけるリーダーの登場が待たれるんだけど、いまはまだいない。先日、福島県浪江町の馬場有(たもつ)町長と対談したときに、「原発事故が風化しつつあることをひしひしと感じる」とおっしゃっていたのが印象に残っているが、強いリーダーが現われて、事故が風化する前になんとかしてくれることを望みますよ。

 ただ、そのためには、市民の側もいろいろと努力しないといけない。日本は高度経済成長時代以降、経済規模が大きくなること、そのために消費することを称賛してきた。テレビをつければ「あれを買え、これを買え」と欲望を煽り、誰も彼もがカネカネと言っている。資本主義というのは、まあ、そういうシステムでしょうが、その中で、もう、日本は壊れ始めている。溶け始めている。メルトダウンといってもいいのかもしれない。

 だから、ここで、「皆でちょっと、我慢する」ということをすればいいと思う。何十年も前の生活にまで戻る必要はない。子供部屋にそれぞれテレビがあるなら、それはやめにして一家に一台、居間のテレビだけにして皆で観るとか、くだらない番組のときはテレビを消すとか、夜中番組を放送し続けるのをやめるとか、電球はLEDに換えるとか……。

 日本中の電球をすべてLEDに換えればすごく大きな節電になるはず。0か100かではなく、みんなが10ずつ我慢すれば、大きく変わっていけると思う。

※SAPIO2012年8月1・8日号


菅原文太氏、新党結成を激白 国会議員は被災地で働け! 復興予算流用に怒り
(2012.11.13 ZAKZAK)から抜粋

 呼びかけ人には東北大学大学院の安田喜憲教授やアフガニスタンの難民支援で有名な医師の中村哲氏、JR東日本の松田昌士元会長らが名を連ね、年内にも結党予定。「脱原発」「反消費税増税」などの講演活動を行い、政治家や国民を啓発していきたい考えだ。

 被災地の首長にも新党への参画を呼びかけるというが、「辞書を引けば『党』は『グループ』の意味だ。政治の『党』とは一線を画す」と言い、次期衆院選への候補者擁立や、自らの立候補については「ゼロだ」と否定した。

 「昔の日本は物や金よりもいのちを大切にした。それを取り戻したい。日本人の心の荒れ地を復興したい」という文太氏。その思いは、どんな形となるのか。


小沢一郎、菅原文太対談「百術は一誠に如かず」10年末

『福島の子どもたちからの手紙』 小学1年生より

げんぱつが なかったら ふくしまに いれたんだ!!!!

げんぱつは きけんなこと、だからふくしまに
いられなくなって、よねざわにきた
ふくしまは外であそべなくなったけど
よねざわにきてから 外であそべるようになった。

げんぱつなんて.....
なんで げんぱつなんか.....
なんで げんぱつなんか あるんだろう.....

福島市 小1 りく 『福島の子どもたちからの手紙』(朝日新聞出版)より

2012/07/28

南相馬こどものつばさ 「東北あしたの森 サマーキャンプ2012」

南相馬こどものつばさ 「東北あしたの森 サマーキャンプ2012」
よかったら応援して下さい。

「子どもたちを、おもいっきり外で遊ばせてあげたい」
「土にふれ、水にふれ、友だちと一緒に自然のなかでのびのびさせたい」
そんな願いをもった南相馬の親御さん達の願いから生まれたプロジェクト
『南相馬こどものつばさ』 

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南相馬こどものつばさプロジェクト
あしたの森サマーキャンプ 2012 in 青森県東北町/六ヶ所村
☆彡ご支援のお願い☆彡

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「子どもたちを、おもいっきり外で遊ばせてあげたい」

「土にふれ、水にふれ、友だちと一緒に、自然のなかでのびのびさせたい」

そんな願いをもった南相馬の親御さん達の願いから生まれたプロジェクト、

『南相馬こどものつばさ』 http://www.kodomonotsubasa.com/

―★―――――――――――――――――――――――――――――☆彡∴:

■南相馬の子ども達へ、あしたの森サマーキャンプ
in青森県東北町/六ヶ所村

私たち東北あしたの森は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を受けて
「私たちに出来ることは何か」を考えていました。
2011年の夏には、放射線量の高い地域の福島の子ども達を、夏休みだけでも
おもいっきり外で遊ばせたいという保養等の意味を込めたサマーキャンプが
全国的に開催され、わたしたちのフィールドでも、と少し考えていましたが、
核燃料サイクル施設から約12kmにあること、あしたの森がキャンプを開催する
力をもっていないのでは、など、色々な考えのなか見送っておりました。

そんな中、今年、十和田市のお母さん達との集まりに参加して、メンバーから
「あしたの森で線量の高い地域の子ども達を招待するのはどうなの?」という
言葉の後押しをいただき、中心メンバーで話し合いました。
また青森県内では、すでに白神・十和田・下北など各地で、福島の子ども達へ
のキャンプが開催されていることもあり、「色々ご理解いただいた上でも参加
したい!という方がいればやろうじゃないか!」ということで思いを新たにし、
今年開催することにしました。

私たちは大規模にはできないので、小さくてももできることを検討している中、
南相馬こどものつばささんのプロジェクトを知り、協力させていただくことに
しました。開催は8/5-12日の7泊8日。下記のとおり、様々なたのしいプログラ
ムを通じて、「帰った時には成長した自分に会える」そんなキャンプになって
います。

■南相馬の子ども達への夏休みのプレゼントとして

南相馬の子ども達や親御さんのご負担を考え、交通費や食費、宿泊費やプログ
ラム費などをはじめ、すべて無料でご参加いただくことにしています。
ボランティアで暖かくサポートしてくださっている方々のお力もありますが、
まだ弊会の資金だけではきめ細かに対応出来ていない部分もあり、是非みなさ
まからの募金のご支援をいただきたく、お願いいたします!

福島を初め、被災地へのサポートで出来ることは1つではなく、1人で出来る
こともとても小さいと思います。また、一人ひとりそれぞれが様々な意見や考
え方の元に、色々な形でやっていくことも大切だと思います。
私たちのこのキャンプも、そのほんのわずかな1つでしかありません。
しかしそれでも、出来ることを1つずつやっていこう、そう思っています。

「南相馬の子ども達への夏休みのプレゼント」として、
あしたの森へのサポート、どうぞよろしくお願いします。

===================================
■募金のお振込先

【ゆうちょ銀行】
口座番号:00150-0-687938 加入者名:NPO東北あしたの森
(※他金融機関からの振込 〇一九(019)店 当座:0687938)

【青い森信用金庫(金融コード1105)】
支店名:東北町支店(店番号:033) 口座番号:普通 1008429
口座名:NPO東北あしたの森 代表理事 中村隆市

※ゆうちょ銀行振込用紙の方は「南相馬キャンプ」とご明記下さい。
※その他の方は、メール等で「キャンプ向けの募金」の旨をお知らせ下さい。
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■キャンプ概要

【キャンプ名称】
 南相馬こどものつばさプロジェクト
あしたの森サマーキャンプ 2012 in 青森県東北町/六ヶ所村

【日程】
■2012年8月5日(日)-12(日) 7泊8日

【場所】
■NPO東北あしたの森 フィールド(青森県上北郡東北町/六ヶ所村)
■小川原湖 浜台湖水浴場/キャンプ場(青森県上北郡東北町)
■旧上北鉱山 ふもと渓流(青森県上北郡七戸町)

【参加対象】
■福島県南相馬市内小中学生 6名

【主催】
■南相馬こどものつばさ実行委員会
代表:西 道典(男山八幅神社宮司/南相馬市PTA連絡協議会会長)

【共催】
■南相馬市PTA連絡協議会・南相馬市教育委員会

【協力】
■NPO東北あしたの森(他、各地キャンプ開催受け入れ団体)

【プログラム概要】
★オリエンテーション★

★あしたの森散策★
○あしたの森のメインフィールドを探検/いきものみっけ(観察)

★暮らし全般★
○キャンプのトイレづくり 〜自分のウンチは誰が食べるの!?〜
○自分で火おこしから露天風呂/調理 〜4種の火おこし〜

○オリジナル myナイフづくり 〜キャンプミニナイフで調理〜

★森林★
○10m木登り 〜与作を使って自力で簡単木登り〜

○皮むき間伐 〜子どもや女性でもできる間伐を〜

○ツリーデッキづくり 〜自分達でつくってテントを張ろう!
○間伐材ミニ楽器づくり 〜鳥を呼ぶ。持ち帰れる楽器〜

★田畑★
○田畑のお世話 〜有機無農薬/自然栽培/自然農、固定種/自家採取〜
○田畑のいきものみっけ 〜自然に近い田畑ならでは〜
○自分で収穫、調理する 〜火おこし、焚き付け、Myナイフ〜

★動物★
○牛のお世話 〜ウシさんの毎朝のフンだし、餌やり〜 
○ヤギのお世話 〜毎朝夕、畑へ、草を食べてもらおう〜

★湖★
○カヌー体験
〜日本唯一!?まるごと間伐材でつくったカヌー〜
〜自作のカヌーを含む3種のカヌーで、どれが一番〜
○ウィンドグライダー 〜ウィンドサーフィンより簡単〜

※小川原湖全景

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2012/07/26

鹿児島県知事の言う「脱原発」とは、何を意味するのか?

鹿児島県知事選で当選した伊藤祐一郎氏(民主、自民、公明、国民新など推薦)のマニフェストには「エネルギー政策では脱原発を鮮明にし」とある。しかし、何が「脱原発」なのか、さっぱり分からない。

かごしま知事選 伊藤氏、マニフェスト発表
(2012-06-19 南日本新聞)から抜粋
 エネルギー政策では脱原発を鮮明にし、安全性確保を前提にした川内原発1、2号機の再稼働容認姿勢や3号機増設計画の手続き凍結を明記した。再生可能エネルギーの積極的な普及・拡大へ、「産業政策の最重要セクション」として県庁内に担当課を新設する。

鹿児島知事選、川内再稼動容認の現職が3選
(2012年7月9日 読売新聞)から抜粋
 現職・伊藤祐一郎氏が、新人の反原発団体代表・向原祥隆氏を破り、3選を果たした。伊藤氏は当選後、「安全性が確保できれば再稼働させざるを得ない」

原発再稼働に期待の声…鹿児島知事選で現職3選
(2012年7月10日 読売新聞)から抜粋
 現職・伊藤祐一郎氏が3選されたことを受け、地元経済界からは「早期再稼働に弾みがつく」と歓迎する声が上がった。読売新聞社が8日、投票所88か所で投票を終えた2862人に行った出口調査では、再稼働に「反対」が36%で「賛成」の24%を上回った。

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再稼働に「反対」が36%で「賛成」が24% 再稼動反対が1.5倍多い。それでも「再稼動せざるを得ない」という鹿児島県知事。どこが「脱原発を鮮明にし」なのか、さっぱり分からない。鹿児島県知事選と同様に山口県知事選でも「脱原発」を装っている候補者が多い。

脱原発を訴える在野の論客 飯田哲也さん

フロントランナー 脱原発を訴える在野の論客
環境エネルギー政策研究所所長 飯田哲也さん(53歳)
(2012年5月19日 朝日新聞)から抜粋

昨年3・11の東日本大震災以降、原発と自然エネルギー両方の政策を最もよく知る研究者として、引っ張りだこだ。政治家らに脱原発を働きかける合間をぬって、この1年余りの間に約250回の講演をこなした。本は共著も含め約50冊。

原発や化石燃料よりも、これからは持続可能な自然エネルギーの時代と論陣を張って足かけ約20年。金もかかるし風やお日様まかせの電気なんてと、業界からどれほどけなされても、「そんなものは政策一つで変わる」と、在野きってのエネルギー問題の論客は首尾一貫、訴え続けてきた。

かたや国家と大企業、かたやボランティア含めスタッフ約50人のNPOの代表。巨像とアリの闘いにも、まったくへこたれる様子はない。自ら実践しようと、市民から出資を募り、有志と各地に風車や太陽光発電所をいくつも建てた。地球を汚さない地産地消のエネルギーだ。

7月からは自然エネを大幅に増やす制度がスタート。10年以上前からの提言の一つがようやく実を結ぶ。「長かったとは思わない。日本が変わらないなら仕方ないという割り切りもあったし」と、あっけらかんと言う。

「でも、未来は僕らの方を向いている。そのためにこの10年戦う覚悟です」

2012/07/25

エネルギー地産地消 脱原発政策 実施するドイツの村

エネルギー地産地消 脱原発政策 実施する村
(2012年7月23日 東京新聞)

 名古屋大環境学研究科の元特任准教授、杉山範子さん(42)は、1~7月にドイツのベルリン自由大で、欧州連合(EU)の環境政策を研究した。この間、メルケル政権が打ち出した脱原発政策、再生可能エネルギーの普及政策が、小さな村にまで浸透し、住民が当たり前のようにエネルギーを地産地消している現場を目の当たりにした。そんな「エネルギー自給自足の村」の一つを、杉山さんにリポートしてもらった。 
(聞き手 論説委員・飯尾歩)

 再生可能エネルギーの導入に取り組む地域は、近年珍しくなくなった。しかし、独自にエネルギー供給網までつくった村があると聞き、ぜひ訪れたいと思った。

 ブランデンブルク州フェルトハイム村は、ベルリンから南西に約60キロ。アウトバーンを走り、森を抜けると、遠くに風車群が見えてきた。

 人口約140人。一本の通り沿いに家々が立ち並ぶだけの、村というより小集落。村の入り口には「エネルギー自給自足地域」のプレートが掲げてあった。

 村の中心部に置かれた小さな貨物コンテナが、エネルギー・クエレ社(エネルギーの泉の意)の現地レクチャールーム。そこで広報担当のヴェーナー・フォーヴィッターさんから説明を受けた。

 同社は村と共同で、エネルギー自給自足システムを設置、運営する企業。1995年、当時24歳だったクエレ社創設者のミヒャエル・ラッシェルマンさんが、この村の地理的条件(標高140メートル、風速毎秒5.5メートル)に目を付け、4基の風力発電機(出力計500キロワット)を建てたのが始まりだった。

 5基目は、村人がお金を出し合ってクエレ社に建設を依頼した。村は今、43基を持ち、年間1億4000万キロワット時を発電している。

 当初、つくった電気はすべて売電していたが、住民はグリーンでクリーンな電気をつくりつつ、自分たちは原子力などでつくった電力を使っていることに疑問を抱いた。2006年ごろのことである。村の電気は風力発電機一基で賄える。ところが送配電会社に村内への供給を断られたため、独自に送電線を引くことにした。住民の意思は3回の会合でまとまった。

 州の担当者は「禁じられているわけではない」と法的手続きを進めてくれた。連邦政府や州の政策転換を背景に、むしろ積極的だった。EUと州からは十分な補助金も交付された。

 09年には各家庭につなぐ配電網が完成。風力発電機がつくった電力は、延べ2キロの地下ケーブルを経て、希望する家庭に直接供給されている。木くずや畜産ふん尿などバイオマスで沸かした温水も併給(コージェネレーション)されている。この秋には、村全体で必要な電力を約2日分賄える蓄電池も設置されるという。

 村の電気料金は、1キロワット時当たり約18セント(約18円)。ベルリンに比べ2、3割ほど安い。電気代の安さから移転してくる製造業もあり、新たに30人の雇用が生まれたという。

 フェルトハイムの成功の秘訣(ひけつ)は、熱電併給の仕組みをつくったこと。再生可能エネルギーを電力会社に売電する固定価格買い取り制度だけに頼らずに、地元で使う地産地消を考えたことだろう。これなら政府の制度が変わっても、自給自足のメリットが残る。

 クエレ社広報のヴェーナーさんは「現世代だけでなく、将来世代が使う施設。将来世代への投資、脱原発、地球温暖化、化石燃料の枯渇など、さまざまな課題がある以上、私たちの進むべき方向は明らかだ」と力を込めた。

2012/07/24

3・11後の自然エネルギー転換  飯田哲也

3・11後の自然エネルギー転換 日本の新たな百年の計
(2011年5月4日 東京新聞の記事)から抜粋

飯田 哲也氏(いいだ てつなり) 環境エネルギー政策研究所長
1959年生まれ。原子力関係の技術者をへて現職。
中央環境審議会、東京都環境審議会など歴任

 3月11日、M9という未曽有の巨大地震が東日本を襲った。この日は、明治維新、太平洋戦争終結に次ぐ、日本の第三の転換期として歴史に刻まれることだろう。

 東日本大震災の被害は、東北から北関東まで広範囲に及ぶ甚大なもので、巨大津波でいくつもの町が丸ごと消えるなど悲惨極まりない。その復興に暗い影を落としているのが、チェルノブイリ原発事故と同じ「レベル7」という世界最悪級となった福島第一原発事故である。

 原発震災の直接の原因は天災だが、既に指摘されていたことが現実になったもので、決して「想定外」でも「天災」でもない。外部からの指摘を無視し続けてきた当事者の東京電力はもとより、安全規制や原子力政策を所管する国も同程度に厳しくその責任を追及されるべき「人災」である。

 これまで日本のエネルギー・原子力政策は、エネルギー安全保障でも温暖化対策でも明らかに失敗してきたのだが、政官業の「古い構造」のために揺るがなかった。しかし、巨大地震と津波によって、それを一気に洗い流す好機ではないか。国の安全規制やエネルギー政策や電力独占体制を、体制と内容の両方で人心を一新すべきだろう。

 原子力自体は、大震災の影響を受けて、日本の電力量の2割強に落ち込んでいる。この先も、老朽化のために急速に縮小してゆくので2020年に全廃しても、電力供給の面からはほとんど問題にならない。

 代わって、地域自立型の自然エネルギーを柱に据えた新しいエネルギー政策、戦略的エネルギーシフトヘの転換を図るべきだ。自然エネルギーは人類史で農業・産業・ITに次ぐ「第四の革命」と呼ばれるほどの急成長を遂げつつある。短期間で建設できるため速効性があり、地域にエネルギーと仕事と経済をもたらすことができる。

 20年までに自然エネルギーを倍増させるドイツに倣えば、日本も電力に占める自然エネルギーの割合を現状の10%から20年までに30%に増やすことは十分に可能な目標である。日本でも自然エネルギーの導入可能性は膨大にある。最新の調査では、今の日本の電力量の何倍にも及ぶ自然エネルギーを現実的に導入できるという結果が得られている。

 にもかかわらず日本で増えなかったのは、資源の制約でも技術が未熟だったからでもない。独占を維持したい電力会社が地域分散型自然エネルギーの増大を嫌ったこと、そして原子力と化石燃料に傾斜しすぎた政治と政策の失敗がもたらしたものだ。つまり、政治と政策を変えれば、飛躍的に拡大することができる。

これに利便性を損なわない「節電発電所」を組み合わせれば、50年にすべて自然エネルギーに転換することば達成可能なピジョンである。

 明治維新は富国強兵に化け敗戦で崩れ、太平洋戦争敗戦は経済成長至上主義へと化け、原発震災で潰えた。今度こそ、3・11の悲惨極まりない出来事を、希望の未来へと活かすには、そうした地域と自然エネルギーを軸とする日本の新たな百年の計を立てることだ。それは国民に対する政治の責任である。

悪口言う人 悪い所もっていく

朝日新聞の投書欄から転載

★悪口言う人 悪い所持っていく
主婦 織戸郁子(神奈川県大和市 58)

私の兄は両手足の指が一本もない。
私も一本しか指がない、障害者手帳1級と2級の兄妹です。
私達が幼い頃は障害者が外に出るにも偏見があり、
出会う子どもたちから心ない言葉でからかわれた。

ある時、隣家のおばさんが「悪口をいう人が、
あなたの悪いところをみな持っていってくれるのよ」
とおっしゃった。

私たちは親の熱意と周囲の善意で普通小学校に入った。
いじめられるたび、私は泣きながら「ありがとう」といった。
おばさんの言葉が支えだった。
気味悪がられたのか、いつかいじめはなくなった。

成人して、ジロジロ見る人に友人が腹を立てると、私は
「美人だから見てるのよ」と笑う。
兄はパソコンで仕事をし、大学非常勤講師。
私は「楽しい人だ」と周囲に言われながら、
福祉相談員として忙しい日々を送っています。

人の痛みがわかるのはその人の使命。
今いじめられているあなた、どうか誰かに話してください。
1人ひとりは強くありませんが、味方はたくさんいます。負けないで!

2012/07/21

線量計に鉛板、東電下請けが指示 原発作業で被曝偽装

原発関係は、どうしてこんなに信じ難いことが多いのだろう。
原発は、身体だけでなく、良心をも破壊している。

線量計に鉛板、東電下請けが指示 原発作業で被曝偽装
(2012年7月21日 朝日新聞朝刊)から抜粋

 東京電力が発注した福島第一原発の復旧工事で、下請け会社の役員が昨年12月、厚さ数ミリの鉛のカバーで放射線の線量計を覆うよう作業員に指示していたことがわかった。法令で上限が決まっている作業員の被曝(ひばく)線量を少なく見せかける偽装工作とみられる。朝日新聞の取材に、複数の作業員が鉛カバーを装着して作業したことを認めた。役員は指示したことも装着したことも否定している。厚生労働省は、労働安全衛生法に違反する疑いがあるとして調査を始めた。


原発事故収束作業で被ばく隠しの疑い
(7月21日 10時2分 NHK)

東京電力福島第一原子力発電所の事故の収束作業で、工事の一部を請け負った会社の役員が作業員に対して線量計に放射線を通しにくい鉛のカバーをして被ばく線量を少なく装うよう指示していた疑いがあることが分かったとして、厚生労働省は近く会社の関係者から話を聞くなど調査を始めることにしています。

厚生労働省によりますと、被ばく線量を少なく装うよう指示していた疑いが出ているのは、福島県浪江町の設備メンテナンス会社「ビルドアップ」の役員です。
この会社は、東京電力が発注した福島第一原子力発電所の放射線が高い現場で配管が凍結しないための工事を請け負っていましたが、厚生労働省によりますと、去年12月、役員が作業員十数人に対してそれぞれが身につける線量計に放射線を通しにくい鉛のカバーをして被ばく線量を少なく装うよう指示したという情報が寄せられたということです。
原発の作業員の被ばく限度は年間50ミリシーベルトまでと決められていて、厚生労働省は作業員の安全確保のため線量計を正しく使うよう定めた労働安全衛生法の規則に違反する疑いもあるとして、近く会社の関係者から話を聞くなど調査を始める方針です。
これについてビルドアップの和田孝社長は「作業員は役員が鉛のカバーを作成したと話しているが、カバーを使ったかどうかなど詳しいことは調査中で分からない」と話しています。
東京電力は「下請け会社が線量計を覆う鉛のカバーを作ったことは事実だと確認したが、原発で実際に使ったかどうかは確認できておらず、引き続き調査を続けたい。鉛カバーを使ったという事実を確認した場合は適切に対応したい」と話しています。

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