トセパン基金支援の報告ー100棟完成

2017年にメキシコ中部地震が発生して以降、トセパン協同組合が取り組んできた被災地での住宅再建プロジェクトに対しては、皆さまから多くの温かいご支援をいただいてまいりました。再度、心よりお礼申し上げます。


メンバーの集合写真

当初の予定より遅れましたが、先日ようやく目標としていた100棟が完成いたしました。

このプロジェクトは、トセパン協同組合とプエブラ自治大学の主導により、地域の資源を活用しながら地震・火山にも耐え得る住民に寄り添う復興事業として実施されてきたものです。トセパン協同組合では、タマケパリスプロジェクト(「タマケパリス」はナワット語で「兄弟へのサポート」を意味する)と呼ばれています。


針金で止める間隔を以前より狭くして、耐震化をすすめた

100棟目の完成に伴い、先日、ポポカテペトル火山の火口から15kmに位置するクアウトマティトラ村の中央広場にて、その100棟目の住宅登記書類引き渡しの式典が行われました。

この式典には、地方議員や、技術提供を行ったプエブラ自治大学の専門家、トセパン協同組合代表のパウリーナ・ガリード氏、アドバイザ―のアルバロ・アギラール氏、レオナルド・ドゥラン氏が出席しました。

(2018年)9月19日の地震の震源地から51kmのクアウトマティトラ村における書類引き渡しの際、多くの個人や団体、そしてバノルテ銀行から1000万ペソの寄付があったことが紹介されました。また、メキシコ国立自治大学のカルロス・ゴンザレス氏、プエブラ自治大学のカルロス・ブストス氏により、建設技術が提供され指揮された功績が称えられました。

被災者へのタマケパリス・プロジェクト適用条件として、住宅を受け取る被災者が可能な限り、住宅再建への作業に関わることを掲げていました。住宅の設計は専門家の建築士が、基礎工事は大工が行いましたが、住宅を受け取る家族も週末にはセメントをこねてブロックを積み重ねる作業をしたり、事務作業を行ったりもしてきました。


家づくりを手伝う家族

トセパン基金のメンバー(レオナルド氏など)が、被災地の主要メンバーに、書類作りや、建築材料の在庫管理、地元住民との調整方法なども教えていました。


トセパン基金のメンバーから書類作りについて習う様子


建材の在庫管理方法などもトセパン基金メンバーから習って管理

被災地の住民からは、「トセパンのような活動を地元に根付かせたい」という声も出ていて、今後の広がりが期待されます。

トセパン基金支援の報告ー100棟完成

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