チェルノブイリ支援運動・九州のご紹介

チェルノブイリは「もう終わったこと」ではありません  
事務局 谷口 恵

1986年4月26日、現在のウクライナ共和国チェルノブイリ原子力発電所で爆発事故が起こり、大量の放射能が大地に降り注ぎました。それから16年、今もその近隣の地域では立入禁止区域が存在し、そこに住む人々の身体にも影響を及ぼし続けています。

医療検診団派遣

チェルノブイリ支援運動・九州では、年に2回、当時もっとも多くの放射能が降り注いだベラルーシ共和国へ医療検診団を派遣しています。
もっとも深刻な病気のひとつが甲状腺ガンです。検診団が移動検診車『雪だるま号』にに乗って現地の病院を訪れると、「日本からの医療検診団が来る」とのうわさを聞きつけた現地の人達がたくさん詰めかけて待っています。
どれだけ多くの人達が、16年経った今でも放射能の影響による健康の不安を抱えているか、ということを実感する瞬間。甲状腺ガンは早く見つけることができれば治ります。いち早く発見し、不安を取り除くための活動です。
検診は、ベラルーシの医療スタッフと日本からの医師、検査技師が協力して行います。ベラルーシの医師は日本からの高い技術を学び取り、日本の医師は事故という特殊な状況下での医療を目の当たりにする。互いにとっての貴重な学びの場ともなっています。
また、必要な医薬品をコンスタントに提供すること、ベラルーシでは高価で手の届かない医療機器などを提供することによって、医療体制の基盤をつくっています。

福祉作業所「のぞみ21」

チェルノブイリ支援運動・九州では、ベラルーシの福祉工房「のぞみ21」から手芸品を仕入れ、日本で紹介・販売しています。この工房で働く若者達は、チェルノブイリ原発事故の影響で手術をしたことがある人や、身体に障害がある人達です。
ここのオーナー、ステパン、ナターシャ夫妻は、事故の影響により息子を亡くしました。今では工房で働く若者達のお父さん、お母さんです。
そうしたひとつの家族のような工房の中では、ゆったりとした時間がながれています。その空気は、作品を手にとると伝わってくるでしょう。

そのほか

などを行っています。

連絡先

〒807-0052 福岡県遠賀郡水巻町下二西3-7-16 ウインドファーム内
TEL/FAX: 093-203-5282
jimu@cher9.to
http://www.cher9.to/