2019/05/17

環境や人権に配慮した消費へ 北九州エシカルネット発足 小倉北区で記念イベント

環境や人権に配慮した消費へ 北九州エシカルネット発足 小倉北区で記念イベント
(2019/5/15 西日本新聞)

 環境や人権に配慮する「エシカル(倫理的)な消費行動」を提唱する「北九州エシカル推進ネットワーク エシカル種まき隊」(エシ種)が11日、発足した。今後、市民向けの勉強会を開くなどしながら「身近な行動を見直し、持続可能な社会をつくろう」と呼び掛けていく。小倉北区で同日、記念イベントを開催した。

 エシ種は、北九州市立大外国語学部の大平剛教授ら5人が呼び掛け人となり発足。イベントで大平教授は「生産者にわずかなお金しか支払われないコーヒーはおいしいか、子どもが強制されて摘んだ綿花でできた服は気持ち良く着られるか」と問題提起する「発足呼び掛け文」を紹介した。

 イベントでは、途上国の産品を適正価格で取引して生産者の暮らしを守る「フェアトレード」のコーヒー販売を手掛ける「ウインドファーム」(水巻町)の中村隆市代表が講演。安全な食材を提供したいと有機農業に取り組む中で、農薬を使わず、手間暇をかけるブラジルのコーヒー生産者に出会ったことを紹介。中村代表は「どういう風にお金を使うかで、課題の解消につながる」と話した。

=2019/05/15付 西日本新聞朝刊=

2018/10/19

メキシコの森林農法研究者、パトリシア・モゲルさんが11月に来日

今から20年前の1998年にコロンビアで開催された「第1回国際有機コーヒーセミナー」で出会い、メキシコのトセパン協同組合を紹介してくれた森林農法(アグロフォレストリー)研究者のパトリシア・モゲルさんの来日が決定しました。

パトリシアさんは、11月11日に開催される「しあわせの経済」フォーラム2018 をはじめとして、東京、横浜、福岡などで講演する予定です。後日、詳しい日程などをお知らせします。

前回の来日(2005年6月)から13年が経ちましたが、今もパトリシアは「行動する研究者」として、変わらぬ情熱で、自然と共に生きる先住民文化や環境の保護活動に取り組み続けています。そうした彼女の活動は、12月1日から発足するロペスオブラドール新政権に認められ、環境教育国家プランの作成を行うチームにコンサルタントとして関わることになりました。また、新政権は、生態系や文化面における多様性を守るという観点から、アグロフォレストリーに焦点を当てた100万ヘクタールの植林計画を進めようとしており、この計画のアドバイスも行うことになっています。

   *   *   *

2005年にパトリシアさんを紹介した記事を再掲します。

メキシコ有機コーヒー栽培の現場を訪ねて

世界で最初に有機コーヒー栽培に取り組んだ国、メキシコ。この国では、 30部族以上もの先住民族が、伝統的にコーヒーを栽培してきたと言われている。彼らは、豊かな森でコーヒーを育てながら、独自の文化や伝統を築いてきた。
しかし、コーヒーの国際市場価格の低迷や大企業による買い叩き、それに加え、貧困などの社会問題によって、こうした伝統的な栽培方法や文化は失われつつある。


  プエブラ州の雲霧林
 
そんな中、コーヒー生産者たちと共に豊かないのちの森を守ろうと闘う一人の女性がいる。彼女の名前は、パトリシア・モゲル。生物学者でもあり、環境活動家でもある彼女は、メキシコの「アグロフォレストリー(森林農法)」(※注1参照)研究の第一人者であり、現在は、メキシコのプエブラ州ケツァーランにあるトセパン・ティタタニスケ協同組合と共に、持続可能なコミュニティづくりに向けて活動している。

私は、パトリシアに案内され、このトセパン組合を訪れた。
(文/岩見知代子:ウインドファームスタッフ)


  パトリシア・モゲルさん

トセパンは、5,300世帯もの生産者からなる組合で、メンバーは皆ナワット族である。彼らは、ケツァーランの町を中心とした7地域66のコミュニティに暮らし、アグロフォレストリーによる有機コーヒー生産をベースに、コショウ、 ナッツ、キノコの栽培や畜産にも取り組んでいる。

特徴的なのは、これらの活動が、地域内で資源をすべて循環させて行われているということだ。また、トセパンでは、組合設立当初から女性たちが組合の活動に積極的に参加してきた。女性グループによるパン屋、雑貨店運営やトルティーヤ(とうもろこしの粉からつくられたメキシコの主食)販売が行われており、女性の自立を目指した多様な取り組みが活発に行われている。この他に環境教育やエコツアーの取り組みも数年前から始めている。

トセパンが設立されたのは、今から28年前。自分たちの作ったコーヒーを仲介業者に買い叩かれる現状に対抗するためだった。そして、この設立の時からトセパンに深く関わり、技術面だけでなく、組合運営全体のアドバイザーを行っている人物がアルバロ・アギラルである。アルバロは、ナワットの人たちを救いたいという強い思いからこの地へ移り住み、組合をここまで引っ張ってきた。彼は、組合で唯一ナワット族ではないのだが、組合の代表と並ぶほどメンバーの信頼と尊敬を集めている。


  コーヒーの樹と生産者

そして今では、トセパンは、メキシコにおける有機コーヒー生産者グループのモデル的存在にまでなっており、実際、その多様で持続可能な取り組みは、メキシコ政府からも高い評価を受け、1995年には、「フォーレスト賞1995」を、2000 年には「環境賞2001」を受賞している。

組合名「トセパン・ティタタニスケ」は、ナワット語で、「団結すること。 それが、皆が幸せになる唯一の道である」ということを意味する。その名の通り、トセパンをここまで団結させてきたのは、良きアドバイザー、アルバロの指導力と愛情に満ちた人間性ばかりでなく、ナワットの人たちが昔から大切にしてきた「協力」「分かち合い」という考え方、生き方なのである。

ケツァーラン一帯は、生物多様性が非常に豊かな熱帯雲霧林に属しており、 いつも湿度が高い。雨が降ると、雲が低く降り、それと同時に、森からは深い緑の香りが立ち上る。私がケツァーランで過ごした4日間、霧がかからない日はなかった。さまざまな植物や動物が暮らし、豊かな土壌が広がるこの森は、コーヒーに豊かなコクと香りをもたらし、ナワットの人たちの文化と伝統を育んできた。

滞在中、アルバロと共にトセパンを案内し、コーヒーの森のことを話してくれたパトリシアは、森を守りながらコーヒーを栽培するアグロフォレストリーによっ て、この地に住む生物だけでなく、そこで育まれてきたナワット族の生活や生き方そのものが守られてきたのだと教えてくれた。アグロフォレストリーの重要性を指摘する研究者たちは、生物多様性を守るということを強く訴えても、それが この地で生きてきた人たちの文化の多様性をも守っているということにはあまり注目しない。けれど、それがとても大切なのだとパトリシアは言う。

そして、それを守るため、彼女は生産者たちと闘っている。「研究は頭だけでなく、心でするもの」。そう言い切るパトリシアが、単なる研究者ではなく、自ら現場で行動する活動家である所以はそこにある。

パトリシアの父親は、貧しい人たちのためには、無償で弁護を引き受けていたという社会派の弁護士だった。その影響から、幼い頃より社会問題や環境問題に触れてきた。「分かち合うという気持ちを持つこと。そして、社会に矛盾や疑問を感じたら、それをはっきりと訴え、行動することが大切だ」という父親の教えを、彼女はいつも心の中に置き、大切にしてきた。

「今、世界で起こっている環境問題はとても深刻で、どうしようもないところまで来ているのかもしれない。それを考えると悲観的になってしまうこともありました。でも、今は違います。私は、ずっと先の世代のために自然や文化を残したいと闘っているメキシコの生産者たちと、日本の人たちとの強い絆をつくっていきたいのです。持続可能な社会を目指し、私は大きな希望を持ってこれに取り組んでいきたいと思っています。これからもつながっていきましょう。その夢に向かって。」

私がメキシコを去る日、彼女が笑顔で語ったその言葉を今でもよく覚えている。
そのとき、私は初めて「一杯のコーヒーから始まる物語」の原点を見たような気がした。
そしてこの6月、その夢をたくさんの人と分かち合うため、パトリシアとアルバロが来日する。私が彼らやトセパンとの出会いで感じたつながりを、コーヒーを飲んでくださる皆さんにもぜひ感じてもらえたらと心から思う。
豊かないのちの森から始まるこのコーヒー物語は、きっとあたたかさとやさしさに満ちているはずだから。

   *    *    *

2005年来日前のメッセージも再掲します。

パトリシアからのメッセージ

*日本の消費者のみなさんへ

世界で最初に有機栽培のコーヒーを生産したのはメキシコです。この有機栽培という生産システムは、地域レベルで見ても国際レベルで見ても、環境に対して多くの利益をもたらしています。例えば、生物多様性の保全、土壌の保全、気候の改善、地球温暖化の影響の削減、洪水、火災といった自然災害の軽減といったことです。

また、メキシコでは、有機栽培に基づくコーヒー生産は、毎年300万に近い雇用を生み出しています。例えば、有機栽培でコーヒーを生産する場合、慣行栽培よりも多くの土地を耕作する必要が出てきます。平均して1ヘクタール当たり160日間の雇用が必要となるのです。


 パトリシア・モゲルさん

 しかし、私が日本の消費者のみなさんにお願いしたいのは、メキシコでのコーヒーの有機栽培(これは、伝統的に日陰樹を利用した栽培方法を取り合わせたもの、アグロフォレストリーシステムを含む)を、単に環境にやさしいとか、お金や雇用を生み出すものとしてだけ見ていただきたくないということです。

これはどういうことかと言いますと、コーヒーの有機栽培には、さまざまな文化や信念、そして知恵や知識が凝縮されており、社会や文化面から見てもその利益、恩恵は計り知れないということです。

メキシコでは、約32族もの先住民がコーヒー生産に従事しており、彼らはそれぞれに伝統や慣習、代々受け継がれてきた人生観などを持っています。つまり、コーヒー生産の周辺地域では、それぞれの先住民族が織りなす文化の多様性を見ることができるのです。

こうしたことから、先住民族が伝統的に行ってきたアグロフォレストリーを維持し、その生産物であるコーヒーをフェアに取引するということは、単に生物多様性や環境を保全しているというだけでなく、先住民族が現在まで守り続けてきた文化の多様性を保護することにもつながるということです。

そして、この文化の中には、「分かち合い」、「協力」、「尊敬と連帯」といった言葉に代表される先住民の考え方や姿勢も含まれています。近頃、メキシコでは、生物多様性の保全に関してその重要性を指摘する研究者は多くいます。
しかし、こうした文化の多様性に目を向けている研究者はいないのではないでしょうか。重要なのは、生物だけでなく先住民族たちの文化の多様性をいかにして守り続けていくかということなのです。

そして、これができるのは、フェアトレードやこれと似たような取引―自由貿易に取って代わる貿易―を通してだけだと私は思うのです。このためには、生産者と消費者の連帯を築いていくことが必要となってくるでしょう。

生産者と消費者がお互いの立場を理解し、共に協力しあっていくことが大事なのです。 私は今回、中村隆市さんと一緒に2つの生産者グループを訪ねました。彼らは常に「協力し、分かち合う」という姿勢を大切にしていました。彼らのこうした姿勢は、フェアトレードに取り組む上で、また、さまざまな社会問題と闘っていく上でとても大切な考え方だと思っています。

最後に、もう1つ聞いていただきたいことがあります。私が今まで述べてきたコーヒーは、単なる”オーガニック(有機栽培の)コーヒー”ではありません。確かに生産方法としては有機栽培です。しかし、前にお話しましたように、この生産方法には生態系や環境だけでなく、先住民族の文化や信念をも持続的に守り続けていこうという姿勢が含まれています。

そこで私は、このコーヒーを確信を持ってこう呼びたいと思っています。「サステイナブル(持続可能な)コーヒー」 と。これには、次に述べる4つの要素が含まれています。まず環境の豊かさ、2つめが生活や人生の豊かさ、そして3つめが生産物の質の高さ、4つめが精神的な豊かさです。この「サステイナブル」という考え方は、とても大切なことなので、ぜひ皆さんに知っておいていただきたいと思うのです。

今後は、研究のみならず、消費者の立場にある中村さんとともに、協力しあい、同じ経験を分かちあいながら、メキシコの生産者と日本の消費者のみなさんとの連帯を築いていきたいと思っています。それが、私の夢なのです。

2005年4月
パトリシア・モゲル

   *   *   *

●パトリシア・モゲル・ビベロス(2018年10月現在のプロフィール)
(メキシコ・生物学者)

【専門分野・活動分野】:
アグロフォレストリー、民族生態学、生態学と社会、先住民族による生物多様性の保全と管理、持続可能なコーヒー生産、フェアトレード、環境教育、アグロエコロジー、人間とコミュニティの持続可能な発展

メキシコ国内や海外のさまざまな大学や教育機関で研究を行い、ミチョアカン大学、イベロアメリカーナ大学、ラテンアメリカ大学の教授を経て、現在は主に環境教育の指導者として大学、その他の教育機関、NGO、市民団体などでコース、ワークショップを担当する他、各地の先住民コーヒー生産者グループのアドバイザーも務めている。

2018年、グローバルかつローカルに社会・環境問題に取り組む環境リーダーの育成や教育を行う目的で、ECOFE(アートエコロジー文化センター)を設立。物質的で大量消費の社会、一部の人間が支配する資本主義社会やグローバル経済から持続可能な社会(生物多様性を守り、みな同じ人間として互いにつながり、助け合うという意識を持った社会)、及び幸せで尊厳ある生き方をうみだす経済へのシフトには、先住民族や祖先から授かった知恵や伝統から学ぶことが必要と考え、より多くの環境リーダーを生み出すことに力を注いでいる。そのためには正しい情報を持ち、社会的かつ心に働きかけるホリスティックな方法を学ぶ必要があると考え、エコダンスを取り入れたワークショップや講演、コースも行っている。

(※エコダンス:医療人類学者のロランド・トーロ・アラネーダ氏が構築したダンスワーク”ビオダンサ“を自身で発展させたもの。普段の生活や教育面ではあまり重視されない文化や芸術こそ、人の心に訴え、内面に意識を向けることができると感じ、それを体の動きとして取り入れ、講演などで話す際に行うことで参加者の心を開き、気づきを与えることにつなげている。)

【先住民族たちとの活動】
この30年に渡り、メキシコ国内の先住民族の生産者やグループのアドバイザーを務めてきた。
 特に、トセパン協同組合では1999年よりアドバイザーを務め、2005~2010年には、トセパンにおける環境教育プロジェクトのコーディネートを担当。現地でアグロフォレストリーの研究を行うと同時に、組合員たちにアグロフォレストリーの重要性についても指導を行ってきた。近年の鉱山開発問題に関するさまざまな問題に際しても、組合をサポートしている。

その他、先住民権利委員会(チアパス州)アドバイザー(1998~)、ミチョアカン州先住民大学創設委員(2004-2008)やベラクルス州、オアハカ州における先住民コーヒー生産者のアドバイザーも務めている。

トセパン協同組合を始めとするこれらの生産者グループにおいては、そのプロモーター、技術者、アドバイザー及び生産者に対し、「持続可能なコミュニティの発展」、「フェアトレード」、「持続可能な住宅」、「有機栽培」などに関する教育も行ってきた。
 UNAM(メキシコ国立自治大学)と世界銀行が作成した“メキシコ及び中米における民族生態学アトラス”の研究員も務めた。

【AMLO政権での今後の活動】
12月1日より発足のロペスオブラドール氏による新政権では、環境省が作成する環境教育国家プランの作成を行うチームにコンサルタントとして関わる。この環境教育プランは、政権内のあらゆる政策に関係してくるものであり、メキシコ国内の公式、非公式の教育プランの一部となるものである。

また、次期政権は、遺伝学的、生物学的そして生態学や文化面における多様性を守るという観点から、アグロフォレストリーに焦点を当てた100万ヘクタールの植林計画を進めようとしており、この計画においても、アドバイスを行うことになっている。夫のビクトル・マヌエル・トレド氏も環境大臣のアドバイザーに就任予定で、夫婦でともに新政権の環境分野における政策に取り組むことになっている。

この他、長年アドバイザーとして関わってきたトセパン協同組合で働いていたマリア・ルイス・アルボレス・ゴンザレスさんがBienestar省(幸福、厚生に関する省)の大臣に就任することが決まっており、彼女や彼女の担当する政策に関しても、夫婦でコンサルタント的に関わっていくことになっている。

******【追記 2019年1月22日】******

森林農法で地球の緑 未来へ パトリシア・モゲルさん
(2019年1月17日 毎日新聞)

「樹木や果樹との混植でコーヒー豆を育てることで、森を守ることと経済的な自立の両立が図られる」と強調するのはメキシコの生態学者、パトリシア・モゲルさん(62)。東京で昨秋、開かれた「しあわせの経済」フォーラムで、先住民族らが実践する森林農法を紹介した。

 メキシコ中部プエブラ州の山岳地帯で、先住民族らが運営するトセパン協同組合のアドバイザー。組合には約3万5000世帯が加盟し、森林農法でコーヒー豆も栽培している。日本では、福岡県水巻町の有機コーヒー販売会社「ウインドファーム」が輸入し、同社代表の中村隆市さん(63)は生産者やモゲルさんと交流を重ねてきた。
 
 メキシコのロペスオブラドール大統領は「国の政策として森林農法を推進する意向」と伝えられ、閣僚に起用されたマリア・ルイサ・アルボレス・ゴンサレス福祉相はトセパン出身という。モゲルさんは「日本にも環境や貧困の問題はある。大切なのはそれぞれが行動し、緑の地球を未来に残すこと」と語る。【明珍美紀】

2018/03/31

有機コーヒーの焙煎選手権を初開催(毎日新聞 2018/03/26 東京朝刊)

「毎日新聞 2018年3月26日 東京朝刊」に、昨年開催した「第1回オーガニックコーヒー手煎り焙煎選手権大会」の記事が掲載されたのでご紹介します。

有機コーヒーの焙煎選手権を初開催
 「単なる腕比べではなく、環境に配慮しながらコーヒー豆を栽培する生産者たちとの出会いを目的にした」と語るのは、フェアトレード(公正貿易)の有機コーヒーなどの輸入販売を手がける「ウインドファーム」(福岡県水巻町)代表の中村隆市さん(62)だ。東京都国分寺市の「カフェスロー」で昨秋、有志と「オーガニックコーヒー手煎り焙煎(ていりばいせん)選手権大会」を初開催。森の中で多種類の樹木や果樹などと混植する「森林農法」に取り組むメキシコやエクアドル、タイの生産者らが審査に加わった。

 ウインドファームが昨年、創業30周年を迎えたのを記念して企画した。東京や横浜などでの予選(計約30人参加)を経て5人が決勝に進出。森林農法で育てられた生豆をじっくりと煎り、コーヒーを抽出した。

 生産者や中村さんらが味や香りを評価した結果、一般社団法人「日本焙煎技術普及協会」(東京都杉並区)の理事で焙煎士の竹林利朗さん(52)が優勝した。「生産者と知り合ういい機会になった。今後も交流を深めていきたい」と竹林さんは話していた。【明珍美紀】

2015/05/15

商品リニューアルのお知らせ 【有機栽培水出し珈琲森のしずく(30g×6バッグ)】

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いつも弊社商品をご利用いただきありがとうございます。
この度、【有機栽培水出し珈琲 森のしずく】をリニューアルしました。

1.豆が変わりました!

森林農法を行うメキシコ・トセパン協同組合と東ティモール・マウベシコーヒー生産者協同組合の豆をブレンドしました。

2.さらに美味しくなりました!

甘味が増してさらに美味しくなりました。

3.パッケージが新しくなりました!

森林農法をイメージした森の雰囲気になりました。

どうぞ、新しい【有機栽培水出し珈琲バッグ 森のしずく】もよろしくお願いいたします。

2014/12/20

【報告】アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー2014

 11月23日-12月3日にわたって開催した「アグロフォレストリー全国キャンペーンツアー2014」。レオナルドさんは全国11都市(盛岡・東京・愛知・大阪・堺・京都・岡山・北九州 ・福岡・糸島・熊本)で講演・交流を行い、12月4日に無事メキシコへと帰国しました。
 全国各地でご参加・ご協力いただいた皆様、またツアーに際してご寄付をいただいた皆様に心よりお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

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 今回のツアーでは、一般の講演に加え、大学のゼミへの参加、小学校でのワークショップ、トセパンコーヒーを取り扱ってくださっているお店での試飲会等々、さまざまなかたちでトセパンのことを紹介する機会をいただきました。各地で、アグロフォレストリーの素晴らしさと組合の多様で先駆的な取り組み、
また破壊的な鉱山開発の問題について多くの方に現状を伝えることができました。穏やかな人柄のレオナルドさんを通して語られるトセパンの自然と共にある暮らしに思いを馳せ、多くの方にトセパンコーヒーが生まれるアグロフォレストリーの森の豊かさを体感していただけたのではないかと思います。
 
 トセパンが設立されたのは今から37年前。
設立時から、先住民族の中にある「団結」と「分かち合い」の精神で多くの困難と闘ってきました。そして今また豊かな自然や人々の暮らしを奪う鉱山開発という新たな困難に直面しています。そこで得られる資源を求めているのは先進国で暮らす私たち。今回のツアーで、レオナルドさんはこの問題についても訴えました。
レオナルドさんは、「自分たちのコーヒーを飲んでくれている消費者の皆さんに直接お会いできて嬉しかった。組合の現状を少しでも知ってもらうことができていればとても嬉しい。」とおっしゃっていました。

日々の組合の活動に加え、鉱山開発反対運動の最前線にも立たれているレオナルドさんですが、疲労感や悲壮感というものはなく、「反対活動は、幸せに生きるためのもの。自分たちの生き方を示すためのもの」という前向きな行動として捉えていました。
そんな中、そうした開発によって得られる資源を使用する立場の日本を始めとする先進国に対しては、「本当の意味で豊かで幸せに生きるために、一人一人が自分たちのライフスタイルを少しでも見直すことが必要ではないだろうか」ということもおっしゃっていました。
 
参加した方々からも、「アグロフォレストリーの森の豊かさに驚き、尊さを感じた」、「トセパンの人たちの尊厳ある生き方を壊す鉱山開発を止めるため、何か応援したい」等々のご感想をたくさんいただきました。

 現地でも多くの仕事を抱え、鉱山開発の反対運動でも前線で闘っているレオナルドさん。彼は組合内にある幼稚園や小学校の校長先生も務め、ツアーの移動中には、先住民の伝統や誇りを伝えていくための教科書づくりにも取り組んでいました。そんな状況で今回の講演ツアーを引き受け、トセパンの人たちの威厳ある生き方を私たちに示してくれたことに感謝の思いでいっぱいです。
 またレオナルドさんからツアーの感想が届きましたら、ご紹介したいと思います。

 今後もウインドファームでは、トセパンの人たちの思いが詰まった美味しいコーヒーとともに、現地の状況をしっかりとお伝えしていきたいと思っております。また、トセパンを支援・応援できるかたちを考え、取り組んでいきます。
 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

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2014/12/02

12/3(水)糸島市 <アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー>

メキシコでは、先住民族たちが伝統的にアグロフォレストリー(森林農法)によって、森の中でコーヒーを育ててきました。豊かな森の生態系の中で、香り高い有機コーヒーとともに、先住民の文化や伝統もはぐくまれてきたのです。

メキシコ・トセパン協同組合のレオナルド・ドゥランさん、ウインドファームの中村隆市さんをお招きし、メキシコ・トセパン協同組合の持続可能な取り組みと森を守るコーヒーについてお話していただきます。

また、糸島のお話は、「糸島くらし×ここのき」店主、野口智美さんより、今私たちが知るべき糸島の森林のことを伝えていただきます。

美味しいコーヒーを飲みながら、「いのちの森」に暮らす人たちの素敵な物語をきいてください。

【開催日】2014年12月3日(水)10:00–12:30

【会場】伊都文化会館 大会議室

【参加費】300円(トセパンコーヒー1杯、お試し用トセパンコーヒー、ことことの焼き菓子つき)

【託児】6カ月–3歳 300円。4歳–200円。
    必ず事前申し込みが必要です。
    託児申し込みはお電話でお願いします。
    グリーンコープいとしま店092-324-4633

【参加申込み】参加ボタンを押してください。
      担当者から連絡があります。
      

【お問合せ・託児申し込み】
      グリーンコープ いとしま店
      093-324-4633

2014/11/01

11/29(土)福岡市 森のカフェ <アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー>

11/23ー12/3 アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー2014?『いのちと文化をはぐくむ森 メキシコ・トセパン協同組合の持続可能な取り組みと森を守るコーヒー』

『森のカフェ-メキシコ・トセパン協同組合の持続可能な取り組みと森を守るコーヒー』

生産者2

 世界で最初にコーヒーの有機栽培を始めた国と言われるメキシコ。そこでは今も、20部族以上もの先住民族が、森の中でアグロフォレストリー(森林農法)によってコーヒーを育てています。ナワット族を中心とするトセパン協同組合の人たちもその一つ。そんなトセパンの素敵な人たちの暮らし、私たち日本とのつながり、そしてアグロフォレストリー(森林農法)がもたらしてくれるもの。たくさんの生き物たちが暮らす「アグロフォレストリーの森」の素敵なお話を、一日だけオープンする森のカフェからお届けします。
 メキシコのコーヒーの森を旅した気持ちになれる。そんな森のカフェにぜひ遊びにきてください。

[日時]:2014年11月29日(土) 13:00ー16:30 (12:30開場)

[場所]:博多バスターミナル9F 1.2ホール (JR博多駅(博多口)から徒歩1分)

[入場料]:800円 (コーヒー1杯、お試し用トセパンコーヒー、焼き菓子付き)
*中学生以下、無料
*会場には、市民団体のブースも出展!

タイムテーブル
12:30 開場
13:00 ゲスト紹介
13:05-14:05 レオナルド・ドゥランさんのお話(パート1)
 「アグロフォレストリーと組合の持続可能な取り組みについて」
14:05-14:15 ブース・協力団体の紹介
14:30-15:00 映像上映

15:00-15:45 レオナルド・ドゥランさんのお話(パート2)
「組合が抱える鉱山開発の問題について」
15:45-16:15中村隆市(ウインドファーム代表/ナマケモノ倶楽部世話人)のお話
16:15-16:30会場との意見交換
16:30 終了

[お問い合わせ] 株式会社ウインドファーム 
TEL:093-202-0081
E-mail:info☆windfarm.co.jp
(お問い合わせの際には、☆を@に変えて下さい)

*『アグロフォレストリー全国キャンペーンツアー2014』全体の情報はこちら。

11/30(日)北九州市 森のカフェ <アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー>

11/23ー12/3 アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー2014?『いのちと文化をはぐくむ森 メキシコ・トセパン協同組合の持続可能な取り組みと森を守るコーヒー』

『アグロフォレストリーの森がはぐくむいのちと文化ーメキシコ・トセパン協同組合の持続可能な取り組みと森を守るコーヒー』

プロモーター&アドバイザーたち
メキシコでは、先住民族たちが伝統的にアグロフォレストリー(森林農法)によって、森の中でコーヒーを育ててきました。豊かな森の生態系の中で、香り高い有機コーヒーとともに、先住民の文化や伝統もはぐくまれてきたのです。 この「いのちの森」に暮らすトセパン協同組合から、アグロフォレストリーの素敵なお話をお届けします。

美味しいコーヒーを飲みながら、その奥にあるさまざまな物語をぜひ体感してください。 会場ではマルシェも開催!国際交流・協力団体のブースの他、マクロビオティックのお弁当やチリコンカンなども販売します♪

[日時]:2014年11月30日(日)11:30ー14:30
(希望者のみ交流会14:30ー15:30)
*マルシェは10:30からオープン! 環境ミュージアムロゴ(小)

[場所]:北九州市環境ミュージアム
ドームシアター&ホール(JRスペースワールド駅から徒歩5分)

[入場料]:800円 (コーヒー1杯、お試し用トセパンコーヒー付き)
*中学生以下、無料 (協力:北九州市環境ミュージアム

タイムテーブル
10:30 マルシェオープン(1Fホール)
11:30-12:30 レオナルド・ドゥランさんのお話
12:30-13:00 休憩
13:00-13:20 トセパンの映像上映
13:20-14:00 中村隆市(ウインドファーム代表/ナマケモノ倶楽部世話人)のお話
14:00-14:20 レオナルドさんからのコメント/質疑応答
14:30     終了
(15:30まで 希望者のみドーム内で交流☆)

[お問い合わせ] 株式会社ウインドファーム
TEL:093-202-0081
E-mail:info☆windfarm.co.jp
*お問い合わせの際には、☆を@に変えて下さい。 アグロフォレストリーの畑?

<アグロフォレストリーの畑>

*『アグロフォレストリー全国キャンペーンツアー2014』全体の情報はこちら。

12/1(月)熊本 <アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー>

11/23ー12/3 アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー2014?『いのちと文化をはぐくむ森 メキシコ・トセパン協同組合の持続可能な取り組みと森を守るコーヒー』

『いのちと文化をはぐくむ森
—メキシコ・トセパン協同組合の持続可能な取り組みと森を守るコーヒー—』

コーヒーの森と子ども

[日時]:2014年12月1日(月) 
昼の部 14時-15時半、夜の部 18時半-20時

[場所]:熊本市国際交流会館2階ラウンジ
[入場料]:無料(会場でカンパのご協力をお願いします。)

タイムテーブル
●昼の部
14:00-14:10 挨拶など
14:10-15:10 講演
15:10-15:30 質疑応答等

●夜の部
18:30-18:40 挨拶
18:40-19:40 講演
19:40-20:00 質疑応答等

[申込み/お問い合わせ] フェアトレードシティくまもと推進委員会
熊本市中央区新屋敷1-9-7 電話:096-362-4130
メール: ftc.kumamoto☆gmail.com 
※お問い合わせの際には☆を@に変えてください

*『アグロフォレストリー全国キャンペーンツアー2014』全体の情報はこちら。

アグロフォレストリーの畑?

<アグロフォレストリーの畑>

2014/10/01

11/23(日)岩手 <アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー>

11/23ー12/3 アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー2014?『いのちと文化をはぐくむ森 メキシコ・トセパン協同組合の持続可能な取り組みと森を守るコーヒー』

『メキシコ トセパン協同組合の森林農法について学ぼう』

コーヒー生産過程の絵

[日時]:2014年11月23日(日) 10時-12時

[場所]:アイーナ(いわて県民情報交流センター)8階806号室
   (盛岡市盛岡駅西通1-7-1)

[参加費]:無料

[申込み/お問い合わせ]:(株)湯田牛乳公社
TEL:0197-82-2005 FAX:0197-82-2078
★要予約(定員になり次第、締め切らせて頂きます。)

*『アグロフォレストリー全国キャンペーンツアー2014』全体の情報はこちら。

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