原発の発電コスト5割増 これまでの過小評価が判明

発電コスト:原発は8.9円 04年試算の1.5倍に

 政府のエネルギー・環境会議の「コスト等検証委員会」(委員長、石田勝之副内閣相)は13日、原子力や火力、太陽光、風力など電源別の発電コストの試算を公表した。原子力は、過酷事故に伴う損害賠償費などを反映、最低でも04年試算の1.5倍の1キロワット時当たり8.9円と算定した。漏えいした放射性物質の大規模な除染費用などは含まれておらず、東京電力福島第1原発事故でこれらの費用がはっきりすれば、原発コストは一段と膨らむ可能性がある。

 政府が従来、発電コストの安さを原発推進の最大の理由としてきたが、試算はそれが過小評価だったことを裏付けた。政府のエネルギー・環境会議は検証委の試算を踏まえ、将来の最適な電源構成のあり方を決める。

 原発は、福島第1原発と同規模の事故が40年に1度起きると想定。損害賠償や廃炉費用が約5.8兆円かかると仮定し、立地補助金なども上乗せした結果、1キロワット時の発電コストは04年の試算(5.9円)の約5割増しの8.9円となった。

 損害賠償が1兆円増加するごとに発電コストが0.1円上昇するとも推計。核燃料サイクル政策をやめ、使用済み燃料を直接処分すれば、0.4円分コストが下がるとした。

 火力は、燃料費上昇に加え、温暖化対策費増加も見込み、石炭と液化天然ガス(LNG)が現在の1キロワット時9?11円前後から30年に最大1円超上がる可能性を指摘。一方、再生可能エネルギーは現状、大規模太陽光が30.1?45.8円、風力(陸上)が9.9?17.3円だが、技術革新で30年に太陽光が12.1円、風力が8.8円まで下がる可能性があるとした。【宮島寛】

毎日新聞 2011年12月13日 20時43分(最終更新 12月13日 21時13分)


原発の発電コスト火力並み 政府試算、基本計画に反映
(2011年12月13日 20時18分 東京新聞)

 政府のエネルギー・環境会議のコスト等検証委員会は13日、原子力の発電コストを最低でも従来試算より約5割高い1キロワット時当たり8・9円と算定し、火力並みとする報告書案を示した。再生可能エネルギーは技術革新などでコストが大幅に低下すると見込んだ。出席した委員は報告書案をおおむね了承した。

 報告書は文言などの修正を経て、19日の次回会合にも正式に決定する。政府は検証結果を、来年夏に策定する新たなエネルギー基本計画に反映させる。
(共同)


原発の発電コスト5割増
(12月13日 テレビ東京)

7年前よりもコストが5割増える見込みです。政府は、福島第一原発事故後の原発の発電コストについて、1キロワット1時間当たり8.9円かかるとした試算を発表しました。これは、事故の処理に少なくとも5兆8,000億円必要との見込みで試算されたもので、高濃度汚染地域の除染費用等は含まれておらず、費用は更にかさむことになります。

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