経済自立のためのフェアトレード <東ティモール> NGOパルシックの取り組み

2002年にインドネシアから独立した東ティモール。新しい国作りを目指し、経済的自立の足がかりに取り組んだのがコーヒーのフェアトレードでした。

現在、オーガニックコーヒーの生産の中心を担っている「マウベシ農業協同組合」は日本のNGOパルシックが東ティモール独立当時から生産者組合の組織化などを支援して立ちあがった組合です。

NGOパルシックでは、コーヒーをフェアトレード価格で購入して日本での販売を行っています。ウインドファームでもこの取り組みを応援し、自社焙煎工場にて焙煎した東ティモールのコーヒーを「ティモンコーヒー」として販売しています。

コーヒー生産者の皆さんは、独立前はコーヒーの実を収穫して、そのまま何も加工しない状態で業者に販売していました。しかし、現在のパルシックとのフェアトレードを通して、コーヒーの実から生豆に加工をする過程を生産者が実行できるようになりました。

独立から間もない東ティモールでは識字率が低下していました。そのため文字が読めない方も多く、新しい精製過程を生産者が理解して覚えるのに大変時間がかかります。文字で説明することができないため、すべて口頭での説明や写真を使って覚えるしかなく、完全に理解して覚えるのに数年かかりましが、粘り強い指導が行われたおかげで、質の高いコーヒーが日本に届くようになったのです。

現在では、女性によるハーブティーの栽培なども行い、農家の収入の安定や女性の地位向上などの活動も行っています。このハーブティーは、元々東ティモールに自生しており、地元の人が伝統的に利用してきたハーブを使って作られています。

目次

東ティモール産地訪問記 (2013) 目次

2013年にNGOパルシックが主催した『東ティモール・フェアト レードコーヒー生産者を訪ねる旅』に参加して『有機栽培ティモンコーヒー』の生産地を訪問してきたときの様子をお伝えします。

  • (その1)NGOパルシックのご紹介
  • (その2)ハトゥカデ集落到着
  • (その3)ハトゥカデ集落での暮らし・食べ物編
  • (その4)市場
  • (その5)コーヒーの淹れ方
  • (その6)コーヒーの加工
  • (その7)収穫・加工体験
  • (その8)暮らしとライフライン 帰国してから

マウベシ農業協同組合(COCAMAU)のコーヒー、麻袋など

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