8月22日、ジャカランダ農場・カルロスさんの誕生日

8月22日。きょうは、ジャカランダ農場カルロスさんの誕生日。
日々、記憶力の低下を痛感するなか、きちんと覚えておくことができてよかったと思いつつ、カルロスさんの面影を思い浮かべる。

そのイメージから伝わってくる「やさしさ」は、カルロスさんがお亡くなりになってから8年過ぎた今も変わらない。カルロスさんは私にとって「本当のやさしさとは?」とはという問いにたいしての、応えそのものだった。それは言葉で説明されたものではない。小さな行為そのものが、やさしさとは何かを教えてくれていた。
昨年、カルロスさんと中村隆市さんががモデルになって書かれた「しあわせ」(文・辻信一さん、絵・森雅之さん)という絵本のなかにも、本当のやさしさを示す、ある一つの小さな行為が描かれている。

https://www.organic-coffee.jp/cargo/goodsprev.cgi?gno=91146
絵本がはじまって20ページ目。さちおとぺぺが対話をしている絵があるのだが、ぺぺの隣に一人の少年がいる。注目してもらいたいのは、そっとその少年の肩を抱いている、ぺぺの左手。
ぺぺのモデルであるカルロスさんも、いつもそうだった。ポルトガル語分からず会話についていけない私が困っていると、必ず私の手や肩にその手のひらを置いてきてくれた。

「きみもわたしたちの仲間だよ」と伝えるための配慮。目に見える形の「やさしさ」は、赤ちゃんにとっても伝わるもので、「私たちが会話をしているときに、赤ちゃんも仲間に入れてあげることで、望ましい言語の育ちを手伝ってあげることができます」と、子育ての本「デチタ」の126ページにも書いてある。https://www.windfarm.co.jp/news/post-2701

カルロスさんが教えてくれたこうした「やさしさ」を、僕は夕餉の食卓を家族で囲むとき、とくに意識する。小さな人も会話に参加できるようにすると、会話も弾み、夕食も愉しいものになる。

今晩の夕食。カルロスさんのことを思いつつ、一緒に食事を楽しめたらいいな。

(矢野宏和)

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