2012/04/13

3号機の燃料プールに、重さ35トンの燃料交換機が落ちていた

東電、福島原発3号機の燃料プール内の写真を公開
(2012/4/13 20:11 日本経済新聞)

 東京電力は13日、福島第1原子力発電所3号機の使用済み燃料プール内を水中カメラで初めて撮影し、写真を同日公開した。本来はプールの上をまたぐように設置され、燃料が入ったラックをつって出し入れする燃料交換機が水中に沈んでいるのが分かった。

 3号機の使用済み燃料プールには514本の燃料を入れたラックがあり、この上に重さ35トンの燃料交換機が落ちていた。ほかに建物などが破損したとみられるがれきが積み重なっていた。東電は「ラックに目立った損傷は無い。放射性物質の検出量からも損傷は無いとみられる」としている。

 3号機の使用済み燃料の取り出しは2014年末を予定しており、東電は今後もプール内の調査を続けて状況把握に努める。ただ、ラック上に交換機が落ちていたことで作業がより複雑になり、工程がずれる恐れもある。

(4月13日 15時18分 NHK) 原子炉に窒素入れる装置 一時停止

原子炉に窒素入れる装置 一時停止
(4月13日 15時18分 NHK)

東京電力福島第一原子力発電所で、13日未明、水素爆発を防ぐために1号機から3号機の原子炉などに窒素を入れる装置がおよそ2時間半にわたって停止しました。
この装置の停止は先月から4回と相次いでいて、東京電力が故障の原因を調べています。

13日午前1時すぎ、福島第一原発の1号機から3号機で、水素爆発を防ぐために原子炉や格納容器に窒素を入れる装置が停止しているのを作業員が見つけました。
このため、予備の装置を動かしておよそ2時間半後に窒素の供給が再開したほか、その後、停止した装置も再び動かしているということです。
この影響で、1号機の格納容器に設置している温度計の1つが、午前4時からの6時間で50度5分から55度5分へと5度上昇したということです。
窒素を入れる装置の故障は、先月12日以降、今月4日と7日にも停止していて、13日で4回目だということで、東京電力が故障の原因を調べています。
福島第一原発では、このほか、4号機の使用済み燃料プールで、12日午後3時前にプールに冷却水を送る配管のつなぎ目から放射性物質を含む水およそ40リットルが建物の内部に漏れ、停止している冷却水を送るポンプは再開のめどが立ってないということです。

福島4号機プールから漏れた冷却水 数万ベクレル

4号機冷却プールから漏れている「放射性物質濃度は1ミリリットル当たり数10ベクレル」というのは、1リットルだと数万ベクレルになる。20リットルだと数十万ベクレル~百数十万ベクレル。

4号機燃料プール、冷却停止=配管で水漏れ20リットル―東電
(時事通信 4月12日(木)21時21分配信)

 東京電力は12日、福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの冷却システムが自動停止したと発表した。停止前の同日午前11時の水温は28度で、東電は1時間に0.5度ずつ上昇するとみているが、当面は問題はないという。
 東電や経済産業省原子力安全・保安院によると、12日午後2時45分ごろ、4号機燃料プールの冷却システムでポンプが自動停止した。調査したところ、廃棄物処理建屋1階で、燃料プールとつながっている配管接合部から放射性物質を含む水が約20リットル漏れているのを発見。建屋外への流出はないという。
 配管には燃料プールの冷却水が流れており、東電は「放射性物質濃度は1ミリリットル当たり数10ベクレル」と説明している。 


福島4号機のプール冷却が停止 第1原発、警報作動
(2012年4月12日 17時15分 東京新聞)

 東京電力は12日、福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置で午後2時44分に警報が作動し、装置が停止したと発表した。現場で水漏れの有無などを確認中。当時の水温は28度で、冷却停止中の上昇は毎時約0・5度とみられ、急激ではないとしている。

 プールの中には使用済み燃料1331本が貯蔵され、熱を発し続けている。装置はプールの水を引き出し、冷やした上でプールに戻す仕組み。警報が作動したのは水を冷やす機器の付近で、水漏れや異物の混入などの可能性が考えられるという。
(共同)


4号機で冷却システム停止、配管から水漏れ
(2012年4月12日 22:30 日本テレビ)

 12日午後、福島第一原発4号機で、使用済み燃料プールを冷却するシステムが自動停止するトラブルがあり、「東京電力」が原因を調べている。

 12日午後2時44分頃、福島第一原発4号機の使用済み燃料プールの冷却システムで異常を知らせる警報が鳴り、ポンプが自動停止した。東京電力が確認したところ、サビ止め用の薬剤を注入する配管と配管のつなぎ目の2か所から、薬剤と水がそれぞれ漏れているのが見つかった。漏れたのは20リットル程度で、水漏れはすでに止まっているという。

 プールの温度は28℃で、12日中には冷却システムを再起動する予定。東京電力は危険な状況にはないと説明している。


福島原発4号機 プールの水が漏れたら 人類史上最悪の事態に

福島原発4号機 プールのヒビ割れだけでも人類史上最悪の事態に
(週刊朝日 2012年3月16日号)から抜粋

 福島第一原発事故の直後、CNNテレビで「すでにチェルノブイリと同じレベルだ」と指摘した米原子力技術者、アーニー・ガンダーセン氏。さらに原発の即時全廃を訴える作家・広瀬隆氏が対談で福島第一原発4号機の危機的状況を指摘した。

広瀬:原発敷地内で極めて高い放射線量が検出されたのも、臨界暴走でプールの核燃料が飛び散ったと考えると、現場の状況と符合します。著書『福島第一原発 ―真相と展望 』(集英社新書)では「4号機のプールで火災が起きたら、日本を脱出せよ」と警告していますね。

ガンダーセン:4号機の核燃料プールは、今も日本列島を物理的に分断するほどの力を持っています。震災時、このプールには炉心数個分もの使用済み核燃料が入っていたのです。大気圏内で行われた過去の核実験で放出された総量に匹敵するほどの、放射性セシウムが眠っています。

広瀬:しかも、おそろしいことに、核燃料プールは遮蔽されていません。

ガンダーセン:まさに「格納されていない炉心」です。今は水で冷やしていますが、プールにヒビが入るなどして水位が下がり、冷却できなくなると、温度が上がって燃料棒の鞘であるジルコニウム合金が発火するのです。こうなると、もはや水では消火できない。核燃料が大気中で燃えるという、人類のだれも経験したことはない、おそろしい状況になるのです。

広瀬:今回の事故とはけた違いの膨大な放射性物質が出てくる。大惨事です。

ガンダーセン:まさしく。震災直後、日本では1、3号機の爆発に気を取られていましたが、米原子力規制委員会(NRC)は、この事態を非常に心配してきました。私自身もそうです。


福島第一 4号機の使用済み燃料プールが冷却が出来ない状況。保安規定で定める制限値まで70時間程度(東電記者会見一部書き出し)
(2012年2月12日 みんな楽しくHappyがいい)

2012年4月12日 東京電力記者会見午後の部(動画&書き起こし)から抜粋

東京電力の松本です。
4号機の使用済み燃料プールの循環冷却システムでございますけれども、本日14時44分ごろになりますが、熱交換器ユニットの漏洩、流量大という警報が発生いたしまして、システムといたしましては自動停止いたしております。

一次系でございますので、あのー、冷却が出来ない状況になっておりますけれども、1時間当たりの温度上昇率は、約0.5℃とみておりまして、いわゆる保安規定で定める制限値65℃までに対しましては十分余裕があるという状況でございます。70時間程度で達するという事になりますんで、それまでに冷却を再開する予定でございます。

その際、今回漏えいという警報が鳴りましたので、現場を確認いたしましたところ15時10分ごろに4号機の廃棄物処理建屋、原子炉建屋の隣にあります建屋でございますが、こちらの1階にて循環冷却システムのラインのフランジ部から2秒に1滴程度の水漏れを確認いたしております。

・放射性物質は入っているんですか?

はい!入っています。
こちらは4号機でございますので、他の2号3号に比べてはちさいですけれども、
セシウムで言いますと、確か10の2乗から6乗/立方センチメートル当たりのセシウムがあります。


今夜のたねまきジャーナルに小出先生が出演されました。↓
たねまきJ「4号機冷却装置停止・リスナーの質問」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)4/12

ーーー4号機関係

「福島第一原発を収束させる方法はない・恐怖の4号機」たねまきジャーナル4/2広瀬隆氏(内容書き出し)

たねまきJ「4号機プール・政治判断・韓国の原発全電源喪失」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)3/14

「原発危機は続いている」それでも再稼働は大丈夫? ー危険な4号機ー3/8モーニングバード
(動画&内容書き出し)

崩壊寸前4号機の燃料の取り出し方(動画&内容書き出し)
(2012年3月8日放送 テレビ朝日)

「地震があって壊れた原発が崩壊すれば日本は終わるでしょう」ドイツZDF(動画・内容書き出し)
(地震から1年後の放送)から抜粋

我々は今立ち入り禁止区域内におり、もっと詳しい事を知るために、
Naka Yukiteruさんに会いました。

Nakaさんは事務所の様子を見せてくれました。
放射線量が高すぎるためここではもう、誰も働く事が出来ません。
原子力技術者と核エネルギーの専門家が合わせて80人が彼のもとで作業をしています。

多くの人は破壊された原発を掌握するための作業をしています。
Nakaさんは状況をよく分かっています。

ー掌握はできていますか?

Naka:
それは東京電力と政府が言っている事です。
全てが安定しているとのことですが、あの中に居る人達は信じていません。
4号機の使用済み燃料プールには1300本以上の使用済み燃料棒があります。
そのうえ、使用前の物も沢山貯蔵されています。
強い地震が来たら、建屋が崩壊する可能性もあります。
もしそうなると、新たな連鎖反応が起こると考えられます。

崩れ落ちた原発の周辺地域で、今後再び強い地震が起きる可能性も、
地震の専門家によって指摘されています。

もしその時に破壊された原発が崩壊するような事があれば、
我々がその現状をすでに知っているように、日本にとっては終わりを意味するでしょう。

2012/04/12

浪江町、 SPEEDI情報提供について 国や県に対し刑事告発を検討

福島第1原発事故 浪江町、 SPEEDI情報提供について国や県に対し刑事告発を検討
(2012年4月11日 12:19 福島テレビ)

福島第1原発事故で、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の情報を的確に提供せず、被害を拡大させたとして、浪江町は国や福島県に対し、刑事告発を検討していることが、FNNの取材でわかった。

原発事故の直後、国は、放射性物質の拡散情報を把握していながら、避難する自治体に情報を提供せず、福島県もメールで受信していた情報の一部を消去していた。その結果、浪江町では、多くの住民が放射線量が高い北西方向に避難して被ばくしたほか、何度も避難先の変更を余儀なくされ、79人が死亡するなど、被害を拡大させたとしている。

浪江町の馬場 有町長は「刑事罰に値するのではないかというような話もあります。そこは、きちっと法的に整理しておきたいとは思います」と述べた。浪江町は、国や福島県を業務上過失致死傷などの罪で刑事告発することを検討していて、5月中にも結論を出す方針。

チェルノブイリ原発の2~5倍放出 福島原発からの放射性物質

チェルノブイリを超える大気中への放出量
アーニー・ガンダーセン著 『福島第一原発―真相と展望』
(2012年2月22日発行 92~95ページから転載)

 福島第一原発事故では放射性物質の多くが海に向かいました。海は陸地と違って沈着量から放出量を推測することができません。したがって、原発に残った核燃料の総量がわかるまでは、どれだけの放射性物質が放出されたのかは不明なのです。

 東電は「チェルノブイリより被害が少ない」などと主張していましたが、彼らの数字はあまりにも誤魔化されていて、漏洩した放射性物質はチェルノブイリの5~10倍だったとしてもおかしくありません。私の予想は2~5倍ですが、原子力安全委員会と原子力安全・保安院は10%だと言っていました。(2011年4月12日会見)。

 そもそも、当時も今も放射性物質の漏洩は止まっていません。彼らの試算は、炉心の放射能が圧力抑制室へ行き、水に取り込まれる設計に基づいていました。アメリカの規制ガイドラインによると放射能の99%は水に溜まっている計算です。ただし、これには水が沸騰していないという前提があります。福島第一原発は冷却機能を失い、水が沸騰したため除染係数がなくなりました。つまり、1対99(逃げた割合:残った割合)から99対1になるのです。水が沸騰していれば、入ってきたものは出ていきます。

 にもかかわらず、東電は漏れた放射能を99%ではなく1%で計算していました。過去の経験から私には抜け穴が特定できます。それだけでなく、格納容器の漏洩も計算に入れていません。自分たちで発表した測定内容とも、航空機モニタリングの結果とも食い違っています。

 チェルノブイリでは、ロシア政府が記録を抹消しようとしました。スリーマイルでも健康調査は1990年まで行われませんでした。10年以上が経過していたうえに、調査を命じた判事はレーガン大統領に任命されていました。信じられないことですが、判事は被害の最大推定値について、統計学的に有意な水準を1%でも超えていれば無効だと、あらかじめ忠告していたのです。唯一実施されたこの研究は、ノースカロライナ大学のスティーブン・ウィング博士によってのちに再分析されました。不完全かつ圧力をかけられた調査ですが、住民のがんが増加していることを示していました。しかし、公式に発表された放出量と合致しないため因果関係は否定されたのです。

 長年にわたって事故を追った私は、NRCがどのように放出量を算出したのか突き止めました。公式な概算は1000万キュリーです。ベクレルに換算しなければなりませんが、少なくとも福島原発事故の100分の1です。1000分の1かもしれません。それはともかく、非常に難解な理屈が元になっていました。私は責任者を知っています。8基の放射能測定器が原発の敷地を取り囲むように設置されていました。そこで彼はそれぞれの記録値から放出量を割り出し、平均をとったのです。事故が起きてから間もないときで、誰も異議を唱えませんでした。それが絶対的真理となってしまったのです。

 しかし実際の数値は100倍かもしれません。プルーム(放射能雲)が飛んだ方向次第では、測定器に当たらなかった可能性があるのです。要するに基本的な前提が完全に外れていました。ですからスリーマイルではNRCが認めるよりずっと多く、少なくとも1億5000、最大10億キュリーの放射能が漏れたのです。今回の事故でも東電の発表は控えめ過ぎると思います。


アーニー・ガンダーセン(Arnie Gundersen)
1949年生まれ。原子力技術者、エネルギー・アドバイザー。レンセラー工科大学修士課程修了。エンジニアとして全米で原子炉の設計、建設、運用、廃炉に携わり、エネルギー省の廃炉手引き(初版)の共著者でもある。原子力業界の重役を務めた後に妻のマギーと設立したフェアウィンズ・アソシエイツ(Fairewinds AssociatesInc.)は、原子力発電に関する調査分析や、訴訟・公聴会における専門家としての意見提供を行っている。

コンブから放射性ヨウ素 米西海岸、福島事故の影響か

コンブから放射性ヨウ素 米西海岸、福島事故の影響か
(’12/4/10 中国新聞)

 【ワシントン共同】東京電力福島第1原発事故後の昨年4月、米西海岸の海中に生えるコンブの一種から、通常より高いレベルの放射性ヨウ素が検出されていたことが9日、分かった。

 事故の影響とみられるが、米メディアによると、食べても健康には問題のないレベルという。米カリフォルニア州立大の研究チームが、環境科学の専門誌に発表した。

 チームは昨年4月、コンブの一種「ジャイアントケルプ」を米カリフォルニア州の3カ所で採取して調査。事故前に比べて高いレベルの放射性ヨウ素131を検出した。

 ヨウ素は最大で、乾燥したケルプ1キログラム当たり2500ベクレル。チェルノブイリ事故後に北米西海岸で検出したのと同レベルだったという。

 チームは、福島第1原発から大気中に放出されたヨウ素が、太平洋を渡った後に雨で降下したとみている。今後は、コンブを食べる海生生物への影響を調べる必要があるとしている。

 コンブは環境中のヨウ素が集積しやすいことで知られる。放射性ヨウ素131は半減期が8日と短く、昨年5月の検査では検出されなくなった。

福島原発4号機 プールの水が漏れたら 人類史上最悪の事態に

原発は、稼動させればさせるほど被曝作業者がたくさん必要になる。今も福島第一原発では事故処理にあたる技術者が不足している。そして、今後も十年以上、事故処理作業を続けなければならない。福島の大きな危機を食い止めるために一人でも多くの「被曝労働者」を確保しないといけない状況の中で、政府は原発を再稼動させようとしている。歴史に残る愚かな政府である。

福島原発4号機 プールのヒビ割れだけでも人類史上最悪の事態に
(週刊朝日 2012年3月16日号)

 福島第一原発事故の直後、CNNテレビで「すでにチェルノブイリと同じレベルだ」と指摘した米原子力技術者、アーニー・ガンダーセン氏。さらに原発の即時全廃を訴える作家・広瀬隆氏が対談で福島第一原発4号機の危機的状況を指摘した。

*  *  *
広瀬:私の講演会では、ガンダーセンさんが3号機の爆発で、使用済み核燃料プールで即発臨界が起こった可能性について解説しているインターネットの動画を見せています。東京電力は認めませんが、私はあなたの解析に間違いないと思います。

ガンダーセン:今は、爆発の原因を厳密に特定するのは難しい段階ですが、上向きのベクトルで劇的な爆発が起こったこと、爆発位置と偏りを考えると、核燃料プールで不慮の臨界が起こったと考えるのが自然です。

広瀬:原発敷地内で極めて高い放射線量が検出されたのも、臨界暴走でプールの核燃料が飛び散ったと考えると、現場の状況と符合します。著書『福島第一原発 ―真相と展望 』(集英社新書)では「4号機のプールで火災が起きたら、日本を脱出せよ」と警告していますね。

ガンダーセン:4号機の核燃料プールは、今も日本列島を物理的に分断するほどの力を持っています。震災時、このプールには炉心数個分もの使用済み核燃料が入っていたのです。大気圏内で行われた過去の核実験で放出された総量に匹敵するほどの、放射性セシウムが眠っています。

広瀬:しかも、おそろしいことに、核燃料プールは遮蔽されていません。

ガンダーセン:まさに「格納されていない炉心」です。今は水で冷やしていますが、プールにヒビが入るなどして水位が下がり、冷却できなくなると、温度が上がって燃料棒の鞘であるジルコニウム合金が発火するのです。こうなると、もはや水では消火できない。核燃料が大気中で燃えるという、人類のだれも経験したことはない、おそろしい状況になるのです。

広瀬:今回の事故とはけた違いの膨大な放射性物質が出てくる。大惨事です。

ガンダーセン:まさしく。震災直後、日本では1、3号機の爆発に気を取られていましたが、米原子力規制委員会(NRC)は、この事態を非常に心配してきました。私自身もそうです。

広瀬:私は、ボロボロの4号機の燃料プールがガラッと崩れて、核燃料がバラバラと飛び散る事態を心配してきましたが、燃料プールのコンクリートに亀裂が入っただけで終わり、ということですね。

ガンダーセン:科学にとって未知の大惨事になります。


アーニー・ガンダーセン(Arnie Gundersen)
1949年生まれ。原子力技術者、エネルギー・アドバイザー。レンセラー工科大学修士課程修了。エンジニアとして全米で原子炉の設計、建設、運用、廃炉に携わり、エネルギー省の廃炉手引き(初版)の共著者でもある。原子力業界の重役を務めた後に妻のマギーと設立したフェアウィンズ・アソシエイツ(Fairewinds AssociatesInc.)は、原子力発電に関する調査分析や、訴訟・公聴会における専門家としての意見提供を行っている。


「原発危機は続いている」それでも再稼働は大丈夫?

ー危険な4号機ー3/8モーニングバード(動画&内容書き出し)
(テレビ朝日「モーニングバード」2012年3月8日放送)から抜粋

玉川:
福島第一原発の事故の本当の原因もちゃんと分かってない。
国会で事故調査をするっていう、事故調査の結論も、まだ出ていないんですよ。
ですけど、もう、どんどん、どんどん動かすという話ばっかりが進んでいる。

たとえば、東電の福島第一原発、今すでに安全なのか?
もう、終わったような話をしていますけれど、終わっているのか?本当に。
”2大政党が再稼働しようとしているが、福島第一原発事故は収束したのだろうか?”

4号機の現状。実は京都大学の小出先生はこれを一番心配しているんですね。
まず、4号機の現状ですけれども
もう壁なんかもない位に、これぐらい吹き飛んで、ボロボロです。

燃料プールの中に燃料棒がいっぱい入っているんですよ。
原子炉に入る燃料の2・8倍、1535本以上がここにある。
で、これは冷やし続けなければならない。

じゃあ、たとえば地震がきて、水が漏れだしたらどうなるんだろう?
これを小出先生にお話しを伺っていますのでVTR

ーー

小出:
もし、これから大きな余震でも起きて、ここの壁が崩壊するようになれば、
プールの水が抜けてしまいますので、使用済みの燃料を冷やすことが出来なくなる
そうすると、どんどん、またさらに溶けてしまうという事になって、
使用済み燃料が、多分全て溶けてしまうだろうと思います。

そうなると、使用済み燃料の中に含まれていた膨大な放射能が、
何の防壁もない、ここから外へ吹き出してきてしまうという、

玉川:
地震が来ないうちに使用済み燃料を抜き出して、
横にまたプールでも作ってですね、移せばいいんじゃないですか?

小出:
ところが使用済み燃料を空中につり上げるような事をすると、
使用済み燃料から膨大な放射線が飛び出してきて
周辺の人達は、もう死んでしまうしかないという位の強い

玉川:そんなに強いんですか?

小出:そうです

ーーースタジオ

玉川:
プールの中に入っているからって、もう、終わったもんじゃないんですね。
まだまだ熱を出しますし、まだまだ空中につり上げるとですね、
周りにいる人たちが死ぬぐらいの放射線が出ているんですよ。
水の中に入っているから、水でこれが遮られているだけの話なんですね、

「外に移せばいいんじゃないか」というような話を私は聞きましたけれども、
今まで万全な時にはどうやって移していたかというと、
でっかい容器を水の中にまず入れます。
水の中で、この容器の中に燃料棒を入れて、水が入った状態で蓋をして、
つり上げて出しているんですね。

ところが、地震で、こういうクレーンとかが、もう使えないんですよ。
どうするんだ!というふうな話なんですが、どうやって移せばいいんだと。

ーーーVTR

小出:
オペレーションフロアの上に巨大なクレーンのようなものがみえます
巨大な容器をつり上げたり釣り下ろしたりするためのクレーンなんですが、
建屋が爆発で吹き飛んでしまっていますから、もうこのクレーンすらが使えない。

やらなければならない事は沢山あって、まずは使用済み燃料プールの中に
崩れ落ちてしまっているがれきなどをどけなければいけない。

そして、どけた後に、巨大な容器を沈められるように、
なんらかのクレーンのようなものを現場で動かせるようにしなければいけない。
外から巨大なクレーンで、吊るという事が出来るでしょうから、その準備をする。
そして、多分、何がしか壊れているであろう使用済み燃料をその巨大な容器に入れて、
それをまた外につり上げるという事をやらなければいけない。

ただ、そういう事を全部やろうとすると、
多分、何年という単位が必要になると思います。

玉川:
そうすると、その何年の間に、
壊れるような、この建物を壊すような地震が来たら、それは・・

小出:おしまいです

玉川:おしまいですか?

小出:はい

ーーースタジオ

玉川:おしまいなんですよ

立花:信じられない

羽鳥:わぁ??

立花:信じられない

玉川:
大きな地震があって、
大きくなくてもですね、これ、何回も揺らされていますからね。
何回も揺らされているところに、たとえばプールにヒビでも入ってですね、

羽鳥:その水が、いま、

玉川:抜けちゃったら、

羽鳥:抜けちゃったら、おしまい?

玉川:東京とかまで含めてアウトです。

立花:それで再稼働なんて言ってるんだ・・・

玉川:
だから再稼働も、少なくても国会事故調の結論が出てからじゃないと、
規制庁だって作っちゃ・・・
どんな規制庁にするのかっていうのも、国会事故調を見なきゃいけないし、

松尾:
ただ、「地元の理解を」っていう言葉があったんですけどもね、
地元ってね、日本中が地元なんだ。
あるいは近隣の国も全部地元なんだよという事を考えないと、
この件に関してだけは、そこに建っている、立地しているところだけが
地元じゃないんだということを皆が思っていないといけないですよね。

羽鳥:
収束なんてとんでもなくて、相当危機的な状況が今も続いているっていうのを
認識しないとダメですね。

立花:こんなんで再稼働なんて言っている人、もうね、やめて欲しいですね。

松尾:名前を出して意見を聞いていきたいですね。


保安院「千~2千人技術者不足」 作業員被ばく限度の変更要望
(西日本新聞 2011年7月28日)

 東京電力福島第1原発事故の作業員の被ばく線量をめぐり、経済産業省原子力安全・保安院は28日、従来の運用では「千〜2千人の熟練技術者が不足し、事故の処理や全国の原発の運用に重大な支障が生じる」との文書を4月に厚生労働省に提出し、運用の変更を要望していたことを明らかにした。

 平常時の放射線業務従事者の被ばく線量限度は「年間50ミリシーベルト、かつ5年間で100ミリシーベルト」。厚労省は福島第1、第2原発での作業に限り限度を250ミリシーベルトに引き上げた。

作業員の生命を守るためにも 全国の原発を停止し、福島に集中を
(2011/08/02 風の便り)から抜粋

これまでで最も高い、毎時1万ミリシーベルト(10シーベルト)を超える放射線が計測された。計測器の限界を超えており、どれほど高い放射線量なのかわからない。仮に、10シーベルトであっても1時間そこで作業するとほぼ全員が死亡する。福島第1原発だけに設定された「緊急被ばく限度」250ミリシーベルトも90秒で超えてしまう。

これまでに分かっているだけでも被ばく量が250ミリシーベルトを超えた作業員が6人もいる。事故処理作業員のこうした高線量被ばくを抑えるためにも全国の原発を止めて、ベテランの原発作業員を福島の事故処理に集中させる必要がある

関係者は証言している。「本当は『原発職人』は全国にたくさんいるはずなんですよ。でも会社が出さない。福島で働くと他で仕事ができなくなるから」


福島第1原発:高線量被ばくの作業員は2160人
(2011年7月27日 毎日新聞)から抜粋

 経済産業省原子力安全・保安院と東京電力は27日、福島第1原発事故の収束作業に当たる作業員のうち、事故収束までの高線量被ばく者数の3月下旬時点での試算を発表した。50ミリシーベルト以上100ミリシーベルト未満が約1680人、100ミリシーベルト以上が約480人だった。

 保安院などによると、試算は保安院の指示を受け、東電と原子炉メーカーの東芝、日立製作所の計3社が実施し、保安院に結果を報告。厚生労働省の内部文書内に「経産省によると50ミリシーベルト超は約1600人」との記載があることが市民団体の情報公開請求で明らかになったため発表した。

 試算結果を4カ月近く公表しなかった理由について、保安院の森山善範原子力災害対策監は「個別の企業情報が含まれているため」などと説明。内部文書の開示を受けた「全国労働安全衛生センター連絡会議」の飯田勝泰事務局次長は「もっと早く作業員に知らされるべき情報だった。隠していたとしか思えない」と批判している。

 東電によると、今月13日現在、100ミリシーベルト以上の被ばくをした作業員は東電と協力企業の計111人。

2012/04/11

総理大臣への書簡 一日も早い脱原発へ 村田光平(元駐スイス大使)

総理大臣への書簡
(2012年04月10日 Nuclear F.C : 原発のウソ)

野田佳彦内閣総理大臣殿
平成24年3月25日
村田光平(元駐スイス大使)

拝啓
時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 ドイツZDFテレビ: 「フクシマのうそ」の 書き起こしをお届けいたします。

 内容は衝撃的で 内外で反響を呼んでおります。「原子力ムラ」の実態が生々しくさらけだされており、日本人として恥ずかしい限りです。日本の名誉挽回には一日も早い脱原発政策の確立しかないとの確信を深めました。

 去る22日13時より16時まで 参議院予算委員会公聴会 で公述人の務めを果たしました。

公聴会では、特に1535本の燃料棒を抱えた福島4号機〈50 メートル離れたところの1~6号機共有冷却プールには6375本の燃料棒が存在する〉が日本の破滅のみならず世界の究極の破局に連なりうるものであり、その対策作業の開始が年末以降とは到底理解できず、国の責任は重大であることを述べました。

 また、福島事故の教訓は経済重視から生命重視への転換であり、いまだに不道徳な一部が経済重視に執着して世界の破局を招くにいたることを世界は許す筈はなく、既に、世界を脅かす福島4号機問題で米国が動き出した具体的兆候を得ている旨指摘しました。

 今週、韓国で開催される Nuclear Security Summit で4号機に関する「独立評価チーム」の設立を目指す動きがその一つであり、在日米軍の安全につき米議会に対し公聴会を求める動きもあります。

このサミットが世界の命運を左右する状況にある4号機の問題を非公式にせよ取り上げることが予見されます。このほど、ニューヨーク在住の元国連職員の Akio Matsumura氏より韓国及びドイツの要人に対するこの方向での働きかけの報告に接しております。 

「独立評価チーム」は内外の叡智を総動員するために不可欠であり、本来日本がイニシャティヴをとって然るべきものと思われます。これに関連して、2010 年8月、スイスのバーゼルで開催された核戦争防止世界大会で私は天地の摂理に言及し、

「このような考えからすれば、核の大惨事の発生の可能性を憂慮せざるを得ません。このような究極の破局を未然に防ぐためにこそ、人類の叡智を動員しなければならないのです」と訴えたことを無念の気持ちで想起しております。

 4号機のプールにはこれまでの大気圏で行われた核実験で放出された量を合わせたほどの放射性セシウムがあり、そこでの火災を消し止める方法など科学にとって未知の世界といわれております。

事の重大性に鑑み、どうか面子にこだわることなく、できるだけ幅広い国際協力を確保できる形での「独立評価チーム」の設立を日本政府として検討されるようお願い申し上げます。

 公聴会では再稼動はあり得ない旨断言しましたが、こうした世界の動きもその根拠の一つですが、安全と認定できる信頼の置ける機関が存在しないことが決定的理由です。

公聴会での私の発言にはマスコミは相変わらず無関心ですが、ネットなどで大変手応えのある反響に接しつつあります。最近全国紙の何人かの責任 ある立場の方よりジャーナリズムの使命を果たして行きたいなどの返信を始めて頂き、勇気付けられております。

 貴総理の一層のご発展とご自愛をお祈り申し上げます。
敬具

放射能汚染で菅谷・松本市長「子を守る自覚を」 医師の立場で講演

放射能汚染で菅谷・松本市長 「子を守る自覚を」 医師の立場で講演
(2012年3月5日 東京新聞)

 甲状腺疾患の専門医で、長野県松本市の菅谷(すげのや)昭市長が、ひたちなか市の市文化会館で「いま、ここでできること―チェルノブイリをくり返さないために―」と題し、福島第一原発事故の放射能汚染について講演した。市内の母親たちでつくる「希望のかけはし会」が主催し、約三百八十人の市民が耳を傾けた。

 菅谷市長は旧ソ連のチェルノブイリ原発事故後、ベラルーシに五年半滞在し、甲状腺がんに苦しむ子どもの治療に当たってきた。

 同原発周辺の低濃度汚染地帯では子どもの免疫力低下や未熟児が増えていることを報告し、原発から三十キロ圏内は現在も人が住めないと説明した。チェルノブイリでの経験から「除染に過大な期待をせず、福島でも同じ状況になるかもしれないことを頭に入れてほしい」と訴えた。

 同事故から数日後にヨウ素剤の配布を決めたポーランドの例を挙げ、「当然知っておくべき対策で、初期にやらないと遅い」と事故後の日本政府の対応を批判した。子どもへの影響を懸念する参加者の質問にも「もう政府に頼るのはやめ、子どもを守るために自分が何をするかが大事だ」とそれぞれの自覚を求めた。 (近藤統義)

2012/04/10

【DVD 原発のない未来へ】 田中優×中村隆市 講演と対談

食育祭での田中優さんと私の講演と対談がDVDになりました。
DVDの売り上げの一部が「放射能市民測定室・九州」のカンパになります。
資金集めに苦労しています。皆さん、御協力をお願いします。
ご注文は、コチラ

放射能市民測定室・九州 Qベク
「福島第一原子力発電所事故以降明らかになってきた食品放射能汚染と、長期的な環境モニタリングの必要性を受けて、 2012年5月(予定)に「放射能市民測定室・九州 Qべク」を福岡に開設します。

「NPO法人食育推進ネットワーク福岡」さんの企画、「一般社団法人スロービジネス・カンパニー」さんの製作で、「原発のない未来へ 子どもたちのために、今、できること」というDVDが完成しました。これは昨年2011年11月6日(日)に行われた「食育祭 in ふくおか 2011」で行われた田中優さん×中村隆市さん講演会の模様を録画したDVDです。この売り上げの一部がQベクへのカンパになります。Qベク事務所もしくは、「スローライフスタイル ショップ 膳」でもお買い求めいただけます。ご協力よろしくお願いいたします!

【DVD「原発のない未来へ」】 定価1,200円(税込)

福島第一原発事故後、
身を守るにはどうすればいいの?
未来の子どもたちのため
社会をどう変えられるの?

脱原発に長年取り組んできた二人が、
福島原発事故後、私たちが身を守るためにするべきこと、
未来の子どもたちのために
社会をどう変えられるかについて講演します。

★内容
田中優、中村隆市
○田中 優 講演
 ●原発事故の状況と自衛策
 ●脱原発への仕組みの考え方
○中村 隆市 講演
 ●チェルノブイリの経験から学ぶこと
 ●原発・再処理は事故がなくても問題
○トークセッション
 ●会場からの質問に答えて

★講演者プロフィール
○田中 優 Tanaka Yu
地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。現在「未来バンク事業組合」理事長、「日本国際ボランティアセンター」理事、「ap bank」監事ほか。『原発に頼らない社会へ』など著書多数。

○中村 隆市 Nakamura Ryuichi
ウィンドファーム代表。有機農業とフェアトレード普及への貢献によりブラジル・マッシャード市から名誉市民章受章。90年からチェルノブイリ医療支援に関わり、福島原発事故後は避難受け入れと、特に子どもたちを放射線から守る取り組みにカを入れている。スロービジネススクール校長。

■企画: 食育推進ネットワーク福岡
■製作: 一般社団法人 スロービジネス・カンパニー
■収録時間: 158分
■DVD-VIDEO

※DVDは、紙ジャケットに入れてお届けします。

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