2005年04月26日

第20話.チェルノブイリ原発事故

 1987年3月、中村は生協を退職した。その決意を固めた要因の1つには、その1年前の4月26日に起こったチェルノブイリの原発事故がある。チェルノブイリ原発の爆発により放出された放射能は、日本の農作物を汚染した。このとき中村は、長年、無農薬で培ってきた畑を一瞬にして汚染する放射能の恐ろしさを始めて知る。
チェルノブイリ.jpg
1995年9月28日、事故を起こしたチェルノブイリ原発4号炉の前で
 さらにショックだったのが、母乳からも放射能が検出されたことだった。この事実は、最も放射能の影響を受けやすい赤ん坊が危険にさらされていることを意味していた。
 その後、原発問題に対する活動を開始した中村は、さらに様々な環境問題にも取り組み始め、次第に生協の仕事の枠をはみ出す部分が大きくなっていった。
投稿者 akira : 2005年04月26日 14:42