第37話.ジャカランダ農場、故郷として

収穫時に必要な人手の確保やコーヒー豆の出荷手続きなどを担当するセバスチャンは、ジャカランダ農場のスタッフのなかで唯一、マッシャード市から車で通ってくる。

ジャカランダ農場を想うジョビッタ

ジャカランダ農場を想うジョビッタ

セバスチャンは24歳のときからジャカランダ農場で働いているが、カルロスの協力もあって、30キロ離れたマッシャード市に自分の家を建てることができた。さらに自分の3人の子どもを大学にまで進学させた。

このセバスチャンの義母ジョビッタも現在はマッシャード市の家に住んでいるが、若い頃は今は亡き夫と一緒にジャカランダ農場で生活をしていた。

生活の場を街に移すと、わずか30キロしか離れていないジャカランダ農場がとても遠くに感じるという。ジャカランダ農場はあなたにとって故郷のような所ですかと問うと、「いえ、天国のようなところです」と彼女は答えた。

ある日、カルロスはこのジョビッタを農場に招待した。そのときのことを、彼女は「夢のようだった」と振り返る。続けて「それでもジャカランダ農場に戻るとどうしても亡くした夫が想いだされて辛い」と語るのだった。

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