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子どもたちとの交流
作文を通しての出逢い

 ジャカランダ農場に住む子どもたちが書いた作文は、日本でも紹介されている。 そのなかでも、ロイデセイアが故郷としてのジャカランダ農場への想いを語った 「私の夢のジャカランダ」は多くの人の感動させた。 今回のツアーに参加した内田さん(大地を守る会)も彼女の作文に感動した一人。 ジャカランダ農場でロイデセイアとの出会いを果たした。
 内田さんを遥かブラジルへと導いたその作文を、ここに収録する。

作文 「私の夢のジャカランダ」  ロイデセイア(15)

内田さんとロイデセイア
内田さんとロイデセイア。
彼女の作文が掲載されている「エコロジーの風第4号」を手に記念撮影しました。
 叶う夢があれば、叶わない夢もあります。たとえ叶わなかったとしても、 人間は誰でも夢を持つ権利を持ちます。 ときに夢は期待以上に実現され、我々を驚かせてくれます。 反面、大変期待していたことが実現できず、自分だででなく、 他の人にもキズをつけることもあります。
 私にとって夢とは、不可能なことを試み、難しいことを克服し、 障害物を乗り越えて最後まで進むことです。私の夢もいくつか、実現しました。 でも、まだ夢を持っています。 例えば、歯科医学を学び、私の両親を手伝うこと。 私にとって両親は、とても重要です。 両親がいなかったら、私は、多分、一つの夢も実現していなかったでしょう。
 私の最高な夢は、ジャカランダ農場から離れなくて、ずっとここで生活することです。 ときに、変な夢だと自分でも思います。けれど、幼い日々ののことを考えると、 この場所は私にとってとても重要だと思うのです。 この場所は、私のおじいちゃんたちが生きていた所。 また、私の両親が生まれ育ってきて、今まで、生活している所です。 私自身の人生もここで始まり、悲しみ、喜びをこの場所で感じてきました。
 だから、いつまでも、ここで生活したい。 その夢をできるだけ、実現できるように頑張りたい。 私の夢は、確実に実現できるかどうかはまだ、分かりません。 歯科医を目指して大学に進学するために、いつかここから、 離れなければならない日が来るかもしれない。 そのことを想うとき、心臓が痛み、悲しくなります。
 でも私はジャカランダ農場について、沢山のことを、思い浮かべることができます。 だから、人生で最も求めていることを、放棄したりしません。生きている限り、 夢を抱き、喜びに満ちた人生を生きたいと思います。

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