2005/09/16

『カモメは核廃棄物』

ウィンドファームが非電化運動に取り組む理由のひとつに原発の問題があります。原発が日々つくり出している放射能は様々な問題を生み出しています。いずれ青森県六ヶ所村でも問題になるでしょうが、イギリスのセラフィールド再処理工場で起きているできごとを多くの人に知ってほしいと思います。
美浜の会からの転載です。)

セラフィールドは放射能で汚染されたカモメと苦闘
Sellafield struggles with radioactive gulls

By Jason Nisse
インディペンデント紙 2005年9月11日
数十年間アイリッシュ海を汚染してきたことで非難され、その安全記録のことで攻撃の的となっているセラフィールドは、新しい予期せぬ脅威と苦闘している。

カンブリアの原子力施設内の地下に冷凍庫があり、放射能で汚染されたカモメがその中に詰め込まれ、次々と山積みされていることが明らかになった。

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2005/09/03

非電化除湿機がついに完成!!!

あなたも非電化製品を普及させる「有機工業運動」に参加しませんか。

『私にできること?地球の冷やしかた』(ゆっくり堂)という冊子に、地球温暖化のことが書かれています。

『熱くなってしまった地球では最近、昔は起こらなかったようなことがたくさん起こっています。夏が異常に暑かったり、台風がたくさん発生して被害をもたらしたり。世界中でこれまでなかった病気が頻発したり、極地や高山の永久氷河が溶解して洪水が起こったり、海面が上昇して陸地が水没したり。一方で、砂漠化や水不足が深刻化して、紛争や戦争の原因になりはじめています。また、生きものたちも苦しんでいます。このままいけば、今世紀中に現在生息中の全生物の3分の2が絶滅するという予測さえあります。』

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2005/07/29

命は授かりもの、自然は預かりもの

今回の風の便りは、雑誌ドミンゴ3号(技術評論社)に中村隆市が執筆した
原稿の一部を掲載します。

<デポジット法制化運動に取り組む・妹川征男さん>

地球環境の危機的な状況を前にして、政府や経済界も表向きには、「持続可能な
循環型社会を創造しなければならない」と強調している。しかし、具体的な取り
組みになると、環境税にしてもデポジット制度にしても法制化することを拒んで
いる。そんな大きな壁に挑戦し続けているのが、福岡県遠賀郡芦屋町に住む妹川
征男さんである。

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2005/06/07

私にできること

今年3月、ノルウェーの首都オスロで、世界95か国の専門家1360人による調査「ミレニアム生態系アセスメント」が発表されました。生態系の破壊が空前の速さで進んでいると警告しています。調査された世界24か所の生態系のうち15か所は質の低下が激しく、持続不可能な状態に陥っており、このまま破壊され続ければ、新しい疾病の発生、水質の悪化、海洋の死、漁業の衰退、気候の地域変動などが生じると警告しています。
こうした環境の危機的な状況に対して、私たちは、どうすればいいのでしょうか。
4年前に南米のエクアドルに住む先住民から「ハチドリの伝説」を聞きました。それは、こんな話でした。

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2005/05/20

世界フェアトレードデイ

5月15日は、世界フェアトレードデイでした。
その日に、熊本市河原町にフェアトレードショップ「はちどりの木」が
オープンしました。(ウィンドファームのコーヒーも販売されます。)

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2005/05/14

私にできること?地球の冷やしかた

わが家の周りでは田植えが終わり、水をはった水田が美しさを増して
います。そんな風景を眺めながら、散歩するのは気持ちいいですね。

今年3月、ノルウェーのオスロで、世界95カ国の専門家1360人
による調査「ミレニアム生態系アセスメント」が発表され、生態系の
破壊が空前の速さで進み、今後50年間にきわめて深刻になるだろうと
警告しています。

調査された世界24カ所の生態系のうち15カ所は質の低下が激しく、
持続不可能な状態に陥っており、このまま破壊され続ければ、新しい
疾病の発生、水質の悪化、海洋の死、漁業の衰退、気候の地域変動など
が生じると警告しています。そして、この状況を変えるためには政策と
制度の大きな変更が必要であると報告しています。

目先の経済を優先して、長いスパンでものごとを考えることができない
日本の政府は、この報告をどう捉えているのでしょう。まあ、彼らは
世論の大きな変化がない限り、進んで動かないのでしょう。

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2005/04/12

アースデイ福岡へのメッセージ

外出するときに、使い捨ての割り箸を使わずにすむようマイ箸を持ち歩いたり、
使い捨てのペットボトルや缶飲料ではなく水筒を持ち歩いていると、こんな声が
聞こえてきます。「あんた一人がそんなことやったって、世の中は変わらないよ。
政治を変えなきゃ、環境は守れないよ。」
確かに、環境の悪化は「政治を変えなければ、どうにもならない」ところまで
来ています。地球温暖化防止のために「環境税」が有効なことは、環境先進国が
示していますが、日本の経済界のリーダーたちはそれに反対しています。地球温
暖化防止のための京都議定書を離脱した米国と同じように、「国益に反する」と
か「国際競争力が低下する」といった理由です。

彼らは、目先のことしか考えず、未来世代のことを考えていません。

4年ほど前に、南米のアンデス地方に住む先住民族キチュアの友人から、
ある伝説を教えてもらいました。
それは、こんな物語でした。

ある時 アマゾンの森が燃えていた
すべての動物たちは 大急ぎで逃げていった
特に大きな強い動物たちは われ先にと逃げていった
しかし クリキンディ(金の鳥)と呼ばれるハチドリだけは
くちばしに水滴を一滴とっては燃えている森に行き その森に水滴を落とす
そしてまた戻ってきては 水滴を持っていく
それを見て 大きな動物たちは こう言ってクリキンディを笑った
「そんなことをして、いったい何になるんだ」
それに対して クリキンディはこう言った
「私は、私にできることをしているだけ」

いま、地球は燃えています。この星が燃え尽きてしまうまえに、私たちも水滴を
運びましょう。子どもにできること、学生にできること、主婦にできること、会
社員にできること、経営者にできること、教員にできること、議員にできること、
消費者としてできること、有権者としてできること、私たち一人一人にできるこ
とを皆で探し出し、勇気をもって実行していきましょう。世界にハチドリが増え
ていけば、きっと世界は変わるはずです。

2005/02/24

スロービジネススクール二期生へのメッセージ

SBS二期生の皆さん
ようこそスロービジネススクールへ

正直に言えば、こんなに早く二期生を迎えることになるとは、思ってもいませんでした。昨年の5月に一期生を迎えたときに私は、次の二期生を迎えるのは、一期生が卒業する3年後か早くて1、2年後だろうと考えていました。ところが、一期生の募集を締め切った直後から「次の募集はいつですか?」といった問い合わせが続いたため、二期生の募集を早めたというのが実情でした。一期生と同様に、実績も何もない得体の知れないSBSに果敢に参加してくれたことに感謝したいと思います。

これから皆さんと共に、スロービジネスの冒険に出かけることを楽しみにしています。しかし、SBSに参加すれば、自動的に冒険に参加できるというものではありません。これに参加するには、自らの意思で、自分の足で歩いていかなければなりません。
率直に言って、このSBSを呼びかけた私にも事務局にも、たいした能力はありません。その実態を知って、いずれ皆さんはガッカリされるかもしれません。しかし、そんなことより重要なことは、SBSには一期生にも二期生にも素晴らしい学生が多数入学しているということです。

「スロービジネスって何ですか?」と聞かれて、「いのちを大切にする仕事です」と答えています。「いのちを大切にする」というのは、「人や自然や未来世代のいのちを大切にする」ということと「自分自身の人生を大切にする」という意味もあります。私自身がそうでしたが、自分のこころと向き合い、こころを大事にしながらやっていくと、素敵な出会いがたくさん生まれるようです。

そして、皆さんが「こころを大事にして」行動した結果がSBSへの入学であり、それがいい出会いにつながっていくに違いない、と私は信じています。つまり、SBSというのは「出会いの場」だと思うのです。その出会いを生かすかどうかは、皆さん次第です。

普通のビジネススクールでは、いかに他人よりも多く儲けるかということを教えますが、スロービジネススクールでは、途上国や未来世代も含めた皆が幸せになるにはどうすればいいかを学び、「経世済民」のビジネスを模索していきます。世の中を平和にして、いのちを大切にする社会をつくりたいと思います。

これからお伝えすることは、明るい話ではありません。
今日は入学を祝う日ですので、この話をするかどうかを迷いましたが、「いのちを大切にする」私たちにとって、とても重要なことなので、あえてお伝えしたいと思います。(長文になります)

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2005/02/21

サンパウロ新聞より 「有機コーヒー・キャピタル宣言(3) 共有の喜び名誉市民権・心の絆で結ばれた労使は家族」

以下はサンパウロ新聞に掲載された記事です。

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今回のブラジル訪問で中村氏は、ジャカランダ農場のあるミナス・ジェライス州マッシャード市の名誉市民権を授与された。

昨年五月二十二日、同市は世界で初めての「有機コーヒー・キャピタル(首都)宣言」都市として指定された。その実現に尽力し、有機無農薬コーヒー生産地である「ジャカランダ農場」を通じた日本の消費者へのフェア・トレードの実施・貢献が認められたものだ。

昨年十二月二十三日に同市議会で行われた名誉市民権授与式には、ジャカランダ農場から故・カルロス氏の三男であるルーベンス・テイシェイラ・フランコ氏と、孫にあたるACOB(ブラジル有機コーヒー協会)代表のカシオ・フランコ・モレイラ氏たちが祝福に駆け付けた。さらに、少年時代にカルロス氏の世話で教育を受け、今年から市議として活動するという青年なども姿を見せていた。

市会議長たちから記念プレートを授与され、登壇した中村氏の手には、カルロス氏のトレードマークだった帽子があった。昨年の七月に、惜しまれながらもこの世を去ったカルロス氏との思いを共有したいという強い気持ちからだった。

「本来なら名誉市民権は私ではなく、カルロスさんやジャカランダ農場の人々が受けるべきもの。カルロスさんとの出会いは、私にとって宝物のような出来事でした」と中村氏は、今回の授与が農場の人たちとの結びつきの結果であることを強調した。

その日の夜遅く農場を訪問した中村氏、ルーベンス氏たちとともに翌日、農場内を見て回った。

「ここは、小鳥が多いでしょう」―。

中村氏にそう言われ周辺を見まわすと、無数の鳥たちのさえずりが聴こえる。ミミズやクモなどの益虫をはじめ、農場には年々、動物が増えているという。コーヒー生産地の土はブラジルでは珍しい黒色。実際に歩いていて感じるのは、フカフカとした柔らかさだ。労働者たちの手で丹念に鍬入れされた豊かな土地が、標高千二百メートルの斜面に広がる。高さ二メートルほどのコーヒーの木々の枝には、緑色の実がビッシリと付いているのが見えた。

中村氏が農場を訪問した目的は、現場で汗水流して働く人たちとともに授与の喜びを分かち合うためだ。授与された記念プレートを手に、労働者たちとあいさつを交わす中村氏。「この農場で働けることが嬉しい」と語る労働者の一人、ネルソンさん(四二)の言葉に、「彼に会うと幸せな気持ちになりますよ」と思わず顔が和む。幼少の頃は病弱で、青年になっても職が無かったネルソンさんを農場に誘ったのはカルロス氏だった。

現在、農場内でリーダー的存在になっているアイルトンさん(二八)。その知的能力を発見したのは、カルロス夫人のフランシスカさんだ。カルロス氏の資金援助で、アイルトンさんを十六歳頃から農業専門学校で学ばせた。しかし、農場の仕事とキツいと学校の授業で居眠りすることが続いた。それを聞いたカルロス氏は、同じ給料のままアイルトンさんの仕事量を減らし、「学校には真面目に行け」と促した。氏の親心が、少年を立派なリーダーへと成長させた。

農場には、カルロス氏の家族の恩恵を被っている人たちが多い。しかし、「金での支配」による単なる雇用関係ではない。お互いを認め合う心有る付き合いが、スタッフたちの労働意欲につながっている。(つづく・松本浩治記者)

サンパウロ新聞より 「有機コーヒー・キャピタル宣言(1) 二人三脚で無農薬に挑む・MG州マッシャード市篤農家・中村隆市」

以下はサンパウロ新聞に掲載された記事です。

***

ブラジルのコーヒー生産地の一つミナス・ジェライス州マッシャード市。昨年五月、同市は世界で初めての「有機コーヒー・キャピタル宣言」が施行された。その背景には、日本とブラジルをフェア・トレード(公正な貿易)で結ぶ人たちの地道な活動がある。同市管内にある「ジャカランダ農場」では、スタッフの協同作業のもと有機無農薬コーヒーが生産され、日本でその輸入販売を行う(有)有機コーヒー社代表取締役の中村隆市氏(四九、福岡県出身)は、同農場との人間関係を何よりも重要視している。日伯間を結ぶ新たな活動が始められている。(松本浩治記者)

《従業員全て家族の一員・熱い思いで土づくり環境づくり》

(有)有機コーヒー社の出版部門である(株)ウインドファームが九七年に発行した「ジャカランダコーヒー物語」によると、中村氏とジャカランダ農場主だったカルロス・フランコ氏の出会いは、九三年。それまで九州で有機農業をはじめ、生活協同組合の活動などを実践してきた中村氏は、八六年四月二十六日に発生したチェルノブイリ原発事故をきっかけに、被災者への支援活動など、自らの仕事としての取り組みを始めたという。

八七年から有機コーヒーの販売を行なってきた中村氏だが、当初はまだ現地の栽培内容がよく分からなかった。八九年から実際にブラジルに足を運び、本当のフェアトレードの意味を分かち合い協力し合える生産者を探し回った。ところが、ほとんどの生産者は「農薬なしにコーヒーが生産できるはずがない」といった反応だったという。

そうした中村氏の姿を見ていたのが、カルロス氏。「一度、会いたい」と声をかけ、農場に案内した。中村氏がブラジルを初訪問してからすでに四年が経っていた。

中村氏はカルロス氏から商談そのものよりもまず、同農場で働く様々な人たちを紹介された。ブラジルでは、収穫時期にのみ労働者を雇う「使い捨て」が多い。また、雇用者が労働者の税金・保険などの支払い義務が生じるため、正規の職員として登録することは少ない。カルロス氏は、当時十家族ほどの労働者に対し自分の家族の一員のように接し、自給自足の生活をさせていた。

その後、二人は一日がかりで、それぞれが辿って来た自分の人生のことを互いに話し合った。話が一段落した際に、カルロス氏に誘われて家の外に出た中村氏は、農場のスタッフからジャカランダの苗木をプレゼントされた。

その苗木を植樹した後、カルロス氏から「これであなたは、この農場に根を下ろしました。末永いお付き合いをお願いします。できれば、私だけでなく、私の次の後継者とも仕事をするつもりで太い絆を築いてほしい」との言葉を贈られた。

中村氏にとって、忘れられない一日だった。こうして、中村氏とジャカランダ農場との関係は生まれ、現在も継続されている。

そのカルロス氏は昨年七月、結婚五十二周年を迎えたその日に息を引き取った。享年七十五歳だった。

カルロス氏の死は、家族や農場関係者、中村氏をはじめ、同農場の有機無農薬コーヒーを愛飲している日本の消費者の心をも痛めた。

しかし、カルロス氏が伝えたものは数多い。

「自分たちにできることをやればいい、その結果がどうなったとしても、それはそれで仕方がない」―。

何事においても表面的な目に見える現象そのものよりも、現象が起こる背景に目を向けてきた。その熱い思いが、農場の土づくり、環境づくりへとつながった。

氏の教えを胸に、農場を背負う次世代のスタッフと中村氏たちは、新たな動きに向って歩みだした。(つづく)

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