トセパン基金

いらなくなった本やDVDで、トセパンへのご寄付ができるようになりました!
(随時受付中)

ご家庭にある読み終えた本やDVDを「古本募金きしゃぽん」に提供していただくことで、トセパンへの寄付ができます。方法はいたって簡単です。

古本募金きしゃぽんリーフレット(ワールド・エコロジー・ネットワーク) 古本募金きしゃぽん申込書(ワールド・エコロジー・ネットワーク)

(画像をクリックすると拡大します。)
PDFデータはこちらからダウンロードできます。

古本やDVDなど5点以上ご準備できましたら、下記までお電話でお申込みください。集荷に来てくださいます。

TEL 0120-29-7000 平日 9:00~18:00

(※5点以上の場合、「きしゃぽん」へ着払いでお送りできます。)

本やDVD以外にも寄付対象となるものがあります。詳しくはチラシをご覧ください。

※ お申込みの際には寄付先を「ワールド・エコロジー・ネットワーク」とご指定ください。

頂いたご寄付は、「ワールド・エコロジー・ネットワーク」を通してトセパンのプロジェクト「トセパン基金」に使わせていただきます。

システム上、お名前が確認できませんので、ご寄付いただく際にはお手数ですが下記の情報をwen@windfarm.co.jpまでお伝えください。

  • ご寄付いただいた方のお名前
  • 寄付物品の発送日(もしくは集荷日)

ご不明な点やご質問がありましたら、上記メールアドレスまでお願いいたします。

トセパン基金とは

先住民ナワット族を中心としたトセパン協同組合(以下トセパン)は、団結し、森を守りながら有機コーヒーを育て、森を破壊する鉱山開発や貧困の問題に立ち向かってきました。その中で、「子どもたちに先住民としての自尊心が育たなければ先住民のコミュニティは荒廃してしまう」との強い危機感から、トセパンでは独自の幼稚園や小・中学校を設立し、子どもたちの教育に力を注いできました。学校の名前は「みんなの学校」。

組合の中にいる大工や木工職人が協力して校舎や遊具を手作りし、まず2006年に幼稚園が、続いて2008年に小学校が開校し、現在は中学校も出来ています。

小学校の建物

小学校の建物

伝統舞踊の衣装を着た子どもたち

伝統舞踊の衣装を着た子どもたち

授業は、国の教育制度に先住民の文化を反映させたもので、その学校づくりはメキシコ国内の他地域からも見学に来るほど先駆的な取り組みです。

しかし、メキシコ国内でも経済的に豊かではない地域の1つであるトセパンのコミュニティにおける学校経営は非常に厳しいものです。そこで組合は昨年、学校運営を継続していくための支援を集め、その重要性を広く伝えていくため、に新たに「トセパン基金」を立ち上げました。

子どもたちが自信を持ってのびのび学び、成長していく。そして先住民族の社会をを守り伝えていくためには、学校を持続して運営していくことがとても大切です。とりわけ、多様な先住民族が暮らすメキシコにおいて、先住民独自の言語を用いた教材でその世界観や伝統を学べる学校は他にありません。
世界的にも、先住民の文化や言語が急速に失われている今。トセパンの学校づくりはとても重要な取り組みだと言えます。

そこで、私たちは先住民族の未来を守る活動としてこの学校を応援していきたいと考えています。

皆さまのお宅に眠っている古本やDVDなどがありましたら、ぜひ”きしゃぽん”を通して一緒に応援してください。ご協力、お待ちしています!

いただいたご寄付は、ワールド・エコロジー・ネットワークを通し、トセパン基金の下記の活動に使われます。

1.ナワット語の教科書作成費
2.給食費
3.通学費の補助(組合員の暮らす地域が広く、歩いて通えない子どもたちがいるため)

日本に暮らす私たちも思わず「通ってみたい!」と思うようなユニークな取り組みの一部をご紹介します。

■トセパンの学校のユニークな特徴

● その1:先住民文化を尊重する教育の実施

・ナワット語によるナワット族の宇宙観や考え方に基づく教材づくり
手作り教材

手作り教材

先住民族はそれぞれ独自の世界観や文化があります。ナワット語を学ぶのはもちろん、子どもたちの身近な物や自然に対するナワットの考え方から独特の数の数え方などを学びます。

しかし、ナワット語の教材自体がないため、今は手作りの教科書で学んでいます。ナワット族としての意識と自尊心を養うために、より体系的に学べる教科書を作りたいと考えていますが、資金が不足しているため、まだ教材は不十分です。

 

教室内のひとコマ

教室内のひとコマ

手作りの教材で学ぶ子ども

手作りの教材で学ぶ子ども

 

・地域の固有種ハリナシミツバチによる伝統的な養蜂の体験学習

この地域では、日々の暮らしの中で古くから固有種のハリナシミツバチによる伝統的な養蜂が行われてきました。森を守り育てる中で大きな役割を担っているこのミツバチは、トセパンの人たちにとって家族のようにとても大切な存在です。

メキシコ国内はもちろん、世界的に見てもこの伝統養蜂は希少なものとなっています。その技術と森を守る大切さを次世代の子どもたちに伝えべく、授業の一環としてハチミツの採取作業に取り組んでいます。

伝統的養蜂の巣箱

伝統的養蜂の巣箱

学校での採蜜作業体験

学校での採蜜作業体験

● その2:民族衣装で登校

トセパンがある地域では、今も日常的に民族衣装を着て生活をしているナワットの人たちを多く見かけますが、若者や子どもたちの間では、少しずつ洋服に代わってきています。学校では、週に1度は民族衣装を着て登校する日を設けると同時に、入学式や卒業式といった節目の行事でも民族衣装を着用することで、先住民としての誇りや伝統を感じ、民族衣装の大切さを体感する機会としています。

卒業式にて

卒業式にて

● その3:組合員としての意識を育む(農作業や民芸品づくりなどの体験)

子どもたちは、民族としてだけではなく、トセパンという組合の一員として誇りを持って将来的にもこの地域で暮らしていけるよう農作業などを体験させています。組合内の各部門(コーヒー栽培、シナモンやオールスパイスなど他の作物、刺しゅうなど)で活動している組合員を講師として呼び、指導を受けながら子どもたちはさまざまな作業を体験します。野菜作りにしても、単に収穫作業を体験するのではなく、土づくり、種まき、草むしりなどすべての栽培過程を体験します。同時に、組合が出来た背景なども学んでいくことで、トセパンの重要性や組合員としての意識を育んでいきます。

農作業の様子

農作業の授業

● その4:生徒の親たちが毎日交代で給食を作る

子どもたちにとっては、授業だけでなく日々の給食もとても大切です。貧しさから、毎日栄養バランスのとれたお弁当を持たせることが難しい家庭もあります。学校では、なるべくトセパンの地域内で栽培されたものや、子どもたちが農作業を通して自分たちで収穫した食材を使って伝統的な食事を作っています。

しかも、この給食は、毎日子どもたちの親が交代で学校に出てきて作ります。同じものばかりにならないよう献立も親たちが話し合って決めます。栄養のある愛情たっぷりの給食を食べることで、子どもたちは食べ物と給食を作ってくれる親たちへの感謝の気持ちを持つことになります。

給食の様子

給食の様子

親たちの給食づくり

親たちの給食づくり

 

トセパン基金代表のアドリアナさんからのメッセージ

トセパン基金代表アドリアナさんメキシコでは、他の途上国で見られるように、経済のグローバル化によるひどい経済的不公平や貧困の問題を抱えています。メキシコにはさまざまな先住民族が暮らしていますが、歴史の中で長い間虐げられてきた先住民族が暮らす地域でのこうした貧困や社会問題は特に深刻です。トセパンは、資本主義経済ではなく、社会的連帯経済の中でこうした問題に取り組んできましたが、それを持続していくためには、この社会的連帯経済をさらに進めていくための教育モデルが不可欠だと考えています。

現在、私たちにとって脅威となっているのが隣の国である米国です。メキシコの輸出品のうち80%が米国との取引で、今はそこにさらに20%もの関税がかけられようとしています。不幸なことに、それによって最も影響を受けるのは一番貧しい人たちです。だからこそ、資本主義による市場経済ではなく、オルタナティブな経済を広げ、未来世代の子どもたちが学べる教育モデルを作ることが緊急に求められています。

しかし、現在のメキシコの教育システムは、こうした理念とは逆のものであるばかりか、さらなる社会的不平等をを生むという結果になっています。

トセパンによって進められている独自の教育モデルは、実際に素晴らしい成果を上げています。ここで学んだ子どもたちが、先住民としての誇りを持ち、次世代のトセパンのメンバーとしてこれまで組合が取り組んできた持続可能な地域づくりを受け継ぎ、発展させていってほしいと思っています。しかし、実際のところ、先住民族の宇宙観や連帯経済を進めていくのに、教材はまだ十分にありません。

そこで、コーヒーやハチミツを通してつながっている日本の皆さんにも私たちの取り組みの重要性をご理解いただき、先住民の子どもたちの未来を切り開くために応援していただけるととても嬉しいです。
そして、いつか私たちの学校を見にトセパンにもいらしてください。

子どもたちとお待ちしています。

遠いメキシコの国より感謝をこめて
アドリアナ・デ・ラ・ペサ
(トセパン基金代表)

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