第5回 持続可能な社会への道~トセパン・ティタタニスケ協同組合~

 メキシコの先住民族たちや生産者たちは、団結すること、組織化することで、不平等・不公正なグローバリゼーションに対して闘い続けてきた。その中でも、ナワット族の有機コーヒー生産者組合「トセパン・ティタタニスケ協同組合」の活動はモデルケースだと言われ、非常に多様で持続可能な活動を行っている。

 組合のベースにあるのは、ナワット族の考え方、そして文化的背景であり、そこでは常に自然への敬意が払われている。彼らはいつも「母なる大地は、自分たちのプロジェクトの中心である」と表現する。

 トセパン組合は、プエブラ州の山岳地方にあるケツァーランという町を拠点としている。組合員数は5,300世帯。ケツァーランを中心に7つの地域66のコミュニティに暮らす。一般的に、コーヒー栽培に適している標高は600~1200メートルだと言われているが、彼らが暮らす地域は、標高200~900メートルに及ぶ。このうち、コーヒー生産を営む組合員は、標高400~900メートル内に暮らしており、標高200~400メートルではコショウを、200メートル以下ではトウモロコシやサトウキビを生産する組合員たちが暮らしている。

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組合の本部があるケツァーランの町

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投稿者 akira : 2005年11月19日

第4回 グローバリゼーションと闘う ~メキシコの現状とフェアトレード~

 熱帯地方に位置する多くのコーヒー生産国は、途上国と呼ばれる国々である。コーヒーはここ10年間、一般市場価格においては下落傾向が見られている。こうした経済危機の中、森林は伐採され、若者たちは仕事を失って都市部などに働きに出、村々には、年老いた人たちのみが暮らし続けるという厳しい状況が強いられている。この経済的な危機は、メキシコを始めとするコーヒーの生産国に対して大きな影響を与えている。

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荒れていく農地

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投稿者 akira : 2005年11月12日

第3回 メキシコと日本をつなぐ ~パトリシア・モグエル~ 

 コーヒーの国際市場価格の暴落、大企業によるコーヒー豆の買いたたき、開発による森林破壊など、コーヒー生産国、そして生産者たちを取り巻く現実は厳しい。コーヒー生産量世界第5位、そして有機コーヒーの生産量では世界第1位を誇るメキシコでも、その現実は同様だ。そん中、メキシコで昔から行われてきた森と共生しながらコーヒーを栽培するアグロフォレストリーを守り、「協力」と「分かち合い」という意識を持って、この困難に立ち向かう生産者たちがいる。そして、そこにはいつも、彼らとともに闘う一人の女性パトリシア・モグエルの姿がある。

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パトリシア・モグエル

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投稿者 akira : 2005年11月10日

第2回 アグロフォレストリー(森林農法)

 メキシコを始め、そのほとんどが熱帯に位置するコーヒー生産国では、一時的な開発やコーヒーのみを栽培するプランテーション栽培などにより、森林伐採、そして温暖化の問題が深刻なものとなっている。こうした深刻な森林伐採から、森を守ろうと取り組まれている方法の一つに、「熱帯の庭園」という名前で呼ばれる『アグロフォレストリー(森林農法)』というシステムがある。

 メキシコでは昔から、このシステムを用いたコーヒー栽培が、さまざまな先住民族によって行われてきた。彼らは、さまざまな方法での資源活用を身に付けており、自らの宇宙観と関わり合いながら生物多様性を守り、森を活用してきた。そして、彼らは保護すると同時に、何百年もの時間をかけて森というのをデザインしてきた。そうして生まれてきたのが、アグロフォレストリーである。

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トセパンの女性(ナワット族の伝統衣装)

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投稿者 akira : 2005年11月02日

第1回 ~メキシコにおけるコーヒー栽培~

 北米大陸、アメリカの南に位置するメキシコ。この国は、世界で最初に コーヒーの有機栽培に取り組んだ国の一つだと言われている。生産量と しては、世界で第5位を誇る。

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メキシコの先住民によるコーヒー栽培(堆肥散布)
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投稿者 akira : 2005年05月07日