インタグ地方、フニン村のコーヒー生産者

ハビエルさんのコーヒー園を訪ねて

ハビエルさんには4人の子供がいる。ブライアン、フレディ、アンデルソン、エベ リン。そして、妻の名前は、イレアナという。結婚して以降、9年間、フニンに住んでいる。ハビエルさんがコーヒーを栽培するようになって5年の歳月が流れ る。コーヒーの種を発芽させて、苗が20cmぐらいになってから、森のなかに植えていき、少しずつ収穫量を増やしていった。

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ハビエル家族

栽培面積は合計で0.5ヘクタールほど。年間収穫量は、現在では270キロほどの収穫ができるようになったが、果肉を除去する器具が無かった時代は、全 てを収穫することはできず、もっと少なかったという。雨が降ると、コーヒーの樹木には花が咲き始める。やがて実がなり、赤く熟したものだけを収穫してい く。

収穫されたコーヒーは、アプエラにあるAACRI(インタグ有機コーヒー生産者協会)まで持って行くことになっている。AACRIが設立されてから種が 供給されるようになり、苗床を自分でつくってからコーヒーの苗を植えていけるようになった。コーヒー園以外にも畑はあり、ユカイモ、バナナ、トウモロコ シ、豆なども栽培し、その一方で酪農も行っている。畑の総面積は、18ヘクタールほどで、酪農を行うのに20ヘクタールの土地もある。ハビエルさんの森の 畑には、この他にも豆科の植物を多く植えているという。

コーヒー栽培では、これからさらに500本のコーヒー樹を1500平方メートルの敷地に植えていくつもりだ。コーヒー以外にはバナナの木も植えている。 でもバナナの木はよくコーヒー樹の上に倒れ、枝葉を折ってしまうので難しい。コーヒー樹が日陰になる比率は30%ぐらいが適正だとハビエルさんは考えてい る。 今は50%くらいの日陰の比率だが、もう少し手入れをして30%程の日陰の比率を目指そうと思っている。

フニン村では、ハビエルさんの他に7名のコーヒー生産者がいる。収穫したコーヒーは皆で一緒にAACRIのあるアプエラへ持っていく。コーヒーの栽培自 体は難しくはないが、収穫作業には手間がかかる。1人ではできないので、何人かお手伝いを頼むことも必要だ。コーヒー栽培に取り組んだ最初の年は、枝も少 なく、収穫量も少なかった。だが、 毎年、木が大きくなるにつれて収穫量も増えてきた。

ハビエルさんが、自ら栽培したコーヒーを飲むことはほとんどない。ここには店もなく、自分で焙煎してミルで挽くことはできないからである。コーヒーを出 荷しにAACRIを訪れる際に、焙煎されたコーヒー豆を購入するくらいだという。フライパンでもコーヒーを焙煎することができるが、インタグコーヒーの生 産者は、収穫できたものは売りたいので、全て販売している。インタグコーヒーは日本の食卓に届き、日本の消費者からは、「インタグのコーヒーは美味しい」 というメッセージも届くようになった。ハビエルさんは日本からのそんな声を聞いて、こう答える。「私達の家族が生活し続けるために丹誠込めてつくり続けた コーヒーを是非、飲み続けて下さい。少しづつでも生産を増やして、こちらも日本への輸出を増やせるように努力いたします。」

今年、日本のコーヒー消費者がインタグコーヒーの産地を訪問する予定がある。その時には、もっと豊になった自分のコーヒー園を案内したいと、ハビエルさんは思っている。

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ハビエルさん

(レポート/ 井上智晴=ウインドファームスタッフ 2006年7月27日)

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