いのちと文化を育む

世界で最初に コーヒーの有機栽培に取り組んだメキシコ。コーヒー生産量としては、世界で第5位を誇るこの国で盛んに取り組まれているのが「アグロフォレストリー」と呼ばれる森林農業です。
これは、森を残したまま、さまざまな果樹や作物を植えていく栽培方法で、コーヒーがメキシコに持ち込まれる前から、先住民の伝統文化の一つとして営まれています。メキシコの森の木々と植生が類似していたコーヒー樹はすぐにアグロフォレストリーの森に溶け込み、最適な気候条件の下、多様な日除樹に守られて様々な木々とともに栽培されていったのです。
青々と茂った”コーヒー園” には、高木から低木そして草木にいたるまで、多様な樹種が存在します。森の中でコーヒーが分散していて作業にも手間がかかりますが、落ち葉が降り積もる土壌は豊かになり、農薬や化学肥料を使用せずに作物を栽培することができます。
トセパン・ティタタニスケ協同組合
ナワット族の7つの地域〜66のコミュニティからなる生産者グループ。
アグロフォレストリーによる有機コーヒー生産をベースに、コショウ・ナッツ・キノコの栽培や畜産にも取り組む。これらの活動は、全て地域内での資源を循環させて行っている。この他に、環境教育やエコツアーの取り組みも始まっている。
今ではトセパンは、メキシコにおける有機コーヒー生産者グループのモデル的存在にまでなっており、その取り組みはメキシコ政府からも高い評価を受け、『フォーレスト賞1995』や『環境賞2001』を受賞している。
組合名である『トセパン・ティタタニスケ』は、ナワット語で『団結すること。それが、皆が幸せになる唯一の道である』ということを意味する。





















