2014/10/01

11/26(水)大阪 スローな夕食会=番外編=<アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー>

11/23ー12/3 アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー2014?『いのちと文化をはぐくむ森 メキシコ・トセパン協同組合の持続可能な取り組みと森を守るコーヒー』

『アグロフォレストリーの森が育むいのちと文化
—メキシコ・トセパン協同組合の持続可能な取り組みと森を守るコーヒー—』

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毎月1回、日本の里山とまちを結ぶ場をつくろうとNPO法人森の都研究所×Cafe Slow Osakaで開催している「スローな夕食会」。
今回は番外編ということで、Cafe Slow Osakaで取り扱っているコーヒー豆の産地の一つであるメキシコ・トセパン協同組合プロジェクトリーダーのレオナルド・ドゥランさんと株式会社ウインドファーム代表でNGOナマケモノ倶楽部世話人の中村隆市さんにお話していただきます。

1杯のコーヒーにこれでもか!って物語がつまってる。

【日程】2014年11月26日(水)
【時間】19:00開場 19:30?21:00
【場所】Cafe Slow Osaka(阪急十三駅から徒歩7分)
【料金】予約800円(1drink付き)/当日1000円(1drink付き)
【定員】40名

<ご予約&お問い合わせ>
Cafe Slow Osaka
mail:yoyaku@cafeslow-osaka.com

※件名に「スローな夕食会 番外編」とご記入をお願いします。
※ご予約の場合、本文に・お名前・人数・連絡先のご記入をお願いします。

*『アグロフォレストリー全国キャンペーンツアー2014』全体の情報はこちら。

2014/08/30

11/23ー12/3 アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー2014

11/23ー12/3 アグロフォレストリー 全国キャンペーンツアー2014?『いのちと文化をはぐくむ森 メキシコ・トセパン協同組合の持続可能な取り組みと森を守るコーヒー』

生産者2

11月下旬、トセパンコーヒーやカフェインレスコーヒーなどでお馴染みのメキシコ・トセパン協同組合からレオナルド・ドゥランさんが来日し、いよいよアグロフォレストリーの全国キャンペーンツアーがスタートします!

トセパンコーヒーのふるさと、トセパン協同組合のあるプエブラ州・クエツァーラン。そこには美しく広大な雲霧林とよばれる森が広がっています。生物多様性豊かなこの森で、トセパンの人々は伝統的にアグロフォレストリー(森林農法)を行ってきました。有機コーヒーを中心に多様な作物や生活に必要なものをもたらしてくれる森。そこで彼らの文化や伝統もはぐくまれてきました。

今回は、レオナルドさんからアグロフォレストリーのこと、組合の持続可能な多くの取り組み、そして組合が抱える鉱山開発問題など、1杯のコーヒーの奥に広がるたくさんのお話をお聞きします。

レオナルドさんはまだ30代ですが、組合のあらゆるプロジェクトに関わっており、穏やかで礼儀正しい人柄もあって、組合員から非常に厚い信頼を得ています。そんなレオナルドさんと触れ合い、トセパンコーヒーの物語をぜひ体感してください。会場でお待ちしています♪
レオアップ
*引き続き、ツアーへの応援カンパも受け付けています。ご支援、どうぞよろしくお願い致します!(詳しくは、下記をご覧ください。)

>>トセパン協同組合の紹介と商品はこちら
>>アグロフォレストリー(森林農法)の説明はこちら
>>レオナルド・ドゥランさんプロフィールはこちら。(右写真)

★アグロフォレストリー全国キャンペーンツアー スケジュール★

11月23日(日) 岩手でイベント
11月24日(祝) 東京でイベント
11月25日(火) 京都で講演
11月26日(水) 京都市内の大学において授業で講演、カフェスロー大阪でイベント
11月27日(木) 愛知訪問
11月28日(金) 岡山訪問
11月29日(土) 福岡市でイベント
11月30日(日) 北九州市でイベント
12月1日(月) 熊本でイベント
12月3日(水) 糸島市でイベント

■ツアー主催、協力団体(順不同)(2014年8月29日現在)
【主催】ウインドファーム、ワールド・エコロジー・ネットワーク
【共催】ナマケモノ倶楽部
【協力】トセパン協同組合(メキシコ)、株式会社湯田牛乳公社、(有)スロー、カフェスロー大阪、地球交遊クラブ、地球のステージ チーム九州、しあわせコーヒー研究所、NPO法人チェルノブイリ医療支援ネットワーク、NPO法人環境未来センター希望、たんぽぽとりで、フェアトレード ラブランド、フェアトレードシティくまもと推進委員会、 (有)有機コーヒー、NPO法人わくわーく、Veggie食堂船出屋、北九州市環境ミュージアム、論楽社、特定非営利活動法人ソルト・パヤタス、パン工房カウリ
【後援】(特活)NGO福岡ネットワーク、特定非営利活動法人食育推進ネットワーク福岡(両団体とも11/29の福岡市イベントのみ)、北九州市(11/30の北九州イベントのみ)、グリーンコープ生活協同組合ふくおか

 

 

●ツアーへの応援カンパ、受付中●

      ツアー開催にあたっては、渡航費や長期日程に伴う国内移動費等の資金が必要となります。

 

    皆さまからのご支援、どうぞよろしくお願い致します!

  • 郵便局:01750-7-93698 「ワールド・エコロジー・ネットワーク」
  • 一口:1,000円(何口でも))
  • 通信欄に、「レオナルドさん講演ツアー応援」とお書きください。

レオナルド・ドゥランさん プロフィール

レオナルド・ドゥラン・オルギン(Leonardo Duran Olguin) プロフィール
(トセパン協同組合 農業技術指導者及びプロジェクトリーダー)
レオアップ434pix

1977年、メキシコ・メキシコシティー生まれ。
メキシコの国立大学で農業の基礎技術を学んだ後、研究所や非営利団体においてミミズコンポストの普及など有機栽培の基礎となる取り組みを続けるほか、持続可能なコーヒー栽培についての調査も行う。

2001年より、プエブラ州クエツァーランに拠点を置くトセパン協同組合にて、有機コーヒー等の生産プログラム、流通の顧問を務める。日本への輸出業務も担当しており、生産者への技術指導から国内外へ向けた情報発信など組合にとって非常に重要な役割を果たしている。また、2010年よりトセパン協同組合が設立した幼稚園、小中学校の園長および校長を務めており、生産者であり組合の一員であることの素晴らしさを学校内の農園で実習を通して子どもたちに伝えている。

現在、クエツァーラン地域で鉱山開発の動きが起きており、地域の自然と組合の持続可能な取り組みを守り続けていくため、地域内の団体と協力して鉱山開発への反対活動を行うとともに、持続可能な発展の重要性を組合内外に発信している。

私生活では二児の父。ナワット族ではないが、親しみやすい穏やかな人柄と、さまざまなプロジェクトへの取り組みが高く評価され、組合員たちから非常に厚い信頼を得ている。

2014/06/14

知ってほしい
トセパンにおける
伝統的なハチミツづくり

トセパンコーヒーの生産団体、メキシコトセパン協同組合
コーヒーのほかにも、様々な活動に取り組んでいます。
今回ご紹介するハチミツづくりも、そのひとつ。
その製法は日本と少し異なります。

3. 養蜂用の壺

トセパン協同組合(以下、トセパン)のハチミツの特徴は、まずはその個性的な風味です。森に咲くあらゆる花から集められたハチミツには、さまざまな風味が凝縮しています。フルーツの甘さ、かんきつ類の酸味などの風味が口の中に広がります。コーヒーとの相性もよく、スプーン1杯ハチミツを入れたコーヒーには、まろやかさが加わります。

トセパンのハチミづくりには、「発酵」という興味深いプロセスがあります。
ハチミツをタンクに入れ、半年ほど寝かせて自然発酵させるのです。こうして時間をかけて完成するハチミツには、トセパンの森の豊かさが凝縮しているといえます。

トセパンの養蜂は、素焼きの壷を利用して行われます。ハチは地域の固有種で、ハリナシミツバチと呼ばれます。大きさは体長1cmほどで針は無く、刺される心配はありません。トセパンでは、年間を通じて仕事ができるよう、収穫期の異なる作物を森に植えていますが、5月と6月だけは収穫できる作物がほとんどないため、この2ヶ月は、ハチの巣である壷を開けてハチミツを採取します。ハチには針が無いため、子どもや女性も、手軽に作業ができます。そのため、ハチミツの採取は、農作業の少ない時期の仕事であり、子どもたちが心待ちにする家族の行事にもなっています。

1. 貯蔵中のハチミツ
(タンクの中は自然発酵を待つハチミツ)

<トセパンハチミツの歴史>

古くはマヤ文明の記録にも、このハチミツが重宝されたことが記されています。ミツバチは神の使いであり、ハチミツは神から授かった命の源とされていました。集められたハチミツは、当時のヨーロッパ諸国で高値で取り引きされたそうです。
しかし、過去50年を振り返ると、メキシコ国内の養蜂は西洋ミツバチに取って替わりました。西洋ミツバチによるハチミツの収量は多く、養蜂が効率的なことから、ハリナシミツバチは「非経済的である」と見放されてきたのです。

こうした長い歴史の中で、トセパンの森では細々ながらもハリナシミツバチによる養蜂を受け継いできました。ハチは、コーヒーやこの地域に自生するバニラの花の受粉を促してくれます。バニラの花は小さく細いため、受粉に役立つハチの種類は限られおり、貴重な昆虫としてハリナシミツバチが再評価されています。数多くの小さなミツバチが森を飛び回ることが、森の豊かさが守ることにつながっているのです。

2. ハリナシミツバチ 4 ハチ 壷.

(左:アリのように見えるのがハリナシミツバチ。針がなく安心して作業できます)
(右:壺の中の様子)

<伝統医療とハチミツ>

トセパンのハチミツには、このような逸話が残されています。ドイツのフェアトレード団体からの要望に応えるため、ハチミツの輸出を試みたことがありました。ところが、ドイツに到着したハチミツは没収されてしまったのです。ハチミツが検査された結果、薬用成分が検出されたためでした。食品として輸出されたハチミツはドイツでは薬品とみなされてしまい、必要手続きを踏んでいないとされ、消費者の手元に届くことはありませんでした。

この出来事は、トセパンの組合員であれば容易に理解することができました。トセパンでは、傷薬や目薬としてハチミツを利用しているからです。トセパンの森には、多くの種類の薬草があり、その活用方法は代々伝統医療として地域で受け継がれています。
薬草などの森の恵みは、常に製薬会社の研究対象になっています。(「世界の植物性の薬品のおよそ75パーセントは先住民が使用する薬草から抽出したもので、アスピリンなども含まれる」という記載が国連の報告書にあります。※1引用)さまざまな薬草が身近にあるトセパンの組合員の住む環境は、西洋医療で処方される薬の原材料の宝庫です。よって、こうした薬草の蜜も含むハチミツに、「薬の成分」が含まれていても不思議ではありません。

先住民によって発見、開発、代々継承されてきた薬草に由来する薬品の市場価値は、年間43億ドルを超えます。製薬会社はこうして先住民族の知識を利用しているにも関わらず、利益を先住民族に分け合うことは稀です。私たちが日常的に利用する薬の多くは、トセパンの組合員など、先住民の人々に代々受け継がれてきた知恵であることをもっと知るべきでしょう。

<受け継がれる養蜂>

ハチミツが「食品」か「薬品」か。こうした議論とは関係なく、トセパンの人々の暮らしにハチミツは欠かせません。その表れとして、トセパンの小学校では、ハチミツの採取を体験学習として取り入れています。その指導は、養蜂家グループの代表を務めるルベンさんにより行われ、養蜂技術を次の世代に引き継ぐと共に、森の大切さを伝える場にもなっています。
ハチの巣である壷を開けると、内側はプロポリスで覆われており、ひだ状のミツロウの層があります。これは、空気の層をつくり壷の内部の温度が、大きく変化しないための工夫と考えられています。その奥には、ミツロウの丸い房があります。この1つ1つの房の中に、ハチミツが蓄えられているのです。この丸い房を取り出すのが、ハチミツの採取作業です。壷の中は、バクテリアが発生することも無く衛生的だそうです。そのため、作業の最後には、壷の中に残るハチミツを水で洗い流して、のどを潤す楽しみもあります。ほのかにハチミツの甘さが口に広がり、子どもたちに大人気です。

11. ルベンさんによる体験授業

5 ハチミツを飲むおんなのこ

<ハチミツ加工からひろがる トセパン商品の可能性>

2010年、トセパンではハチミツの研究施設と工房をつくり、ハチミツの加工を始めました。天然素材の石けん、保湿クリーム、整髪料など、安心して肌につけられる商品が生まれています。興味深いのは保存料として竹からの抽出液が使われていることです。竹の抗菌作用に着目して、竹の抽出液を天然の保存料として利用しています。他にも、トセパンでは、竹をお隣のコーヒー畑の境界線として植えたり、小川の流れに沿って植えて土壌流出を避けたりと、成長の速さを生かして活用しています。
長い時を経て育まれたトセパンの森林農法の知識と技術は、コーヒー、果樹、竹などの農作物を育て、養蜂を行い、これらを組み合わせた加工品づくりへと発展しています。
とくに養蜂においては、厳しい時代にも伝統を守る辛抱づよさと、新たな可能性を模索して加工品を生み出す探求心を見ることができます。

9 竹
(ウインドファームスタッフ 井上智晴)

(参照)《※》「世界の先住民とはどのような人々でしょうか

2014/02/18

SPカルロスさん再入荷2014/2/18

商品の在庫状況についてお知らせします。

●スペシャルカルロスさんのコーヒー、ジャカランダコーヒー生豆の販売再開(2014/2/18)
ジャカランダ農場のコーヒー豆について、
ブラジルでの出港手続きが遅れ、2月末頃の入荷予定としていましたが、ブラジル出港後は、スムーズに進み昨日、入荷することできました。

販売を休止していた、スペシャルカルロスさんのコーヒー、ジャカランダコーヒー生豆の販売を再開いたします。
大変お待たせし、ご迷惑をおかけしました。今後ともいっそうの御愛顧を賜りますようお願いいたします。

2013/10/12

東ティモール産地訪問2013(その8)—暮らしとライフライン 帰国してから

「今度、東ティモールに行って来るよ」
出発前に周囲話しをしていると、「カンタ!ティモール(東ティモールが舞台のドキュメンタリー映画)見たよ」というのが私のまわりの人の多くの反応でした。映画を見ていなかった私にとっては、コーヒー・独立後10年・山に木がないらしいというような断片的な情報しか持っておらず、どんな国だろうかとわくわくしながらの出発でした。

福岡から飛行機で出発し、東京とバリで乗り継ぎ、首都ディリからは車に乗り換え4時間以上。長旅の末たどり着いたハトゥカデ集落は、絵本の世界のようでした。青い空に、牧草地のような山肌、茅葺屋根の丸い家。近くにも、遠くの山々にも電線がない空間というのは、初めての景色です。集落には、電気や水道が通っておらず、燃料はガスではなく薪を利用。車やバイクなどの動力付き移動手段もないとのことでした。

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あらゆることが、ひとの力で行われている暮らしは、日本の便利な暮らしに慣れている私にとって目からうろこがたくさんありました。

ハトゥカデ集落に泊まった翌朝。コーヒーの用意がちょうど始まるところでした。まず登場したのはパーチメントコーヒーです。2kg程の量を臼に入れ、棒で突いて脱穀し、グリーンビーンズにするところから始まりました。中華鍋を使って、薪の火を使った焙煎工程。日本だと電動ミルでガーっと粉にしてしまうところも、臼を使って粉にしていきます。抽出の際も、また薪です。所要時間は1時間以上でした。

焙煎1

朝食用の蒸したキャッサバと共に、出来たてのコーヒーを頂きました。深く煎られていて、濃い見た目と違い、とっても飲みやすい。収穫したての新鮮なコーヒーの美味しさなのでしょうか。過程をみたこと嬉しい気持ちも含んで、大変美味しい1杯でした。

その他、家を建築途中だった、カルコスさんにお話しを聞いたところ、約3ヵ月かけて家も自分で建てるとのこと。木や竹、草を使った完全自然素材の家で、木同士を組み合わせるのも、蔓や竹が使われていました。また、水道もひかれていませんので、川に水を汲みにいったり、ジョアオさん宅では水源から竹の樋を通して敷地内に水を引いていました。

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普段日本で暮らし、できるだけ自然素材の家がいいいな。食べ物は自分で家庭菜園やりたい。食事も手作りのものがいい。と、「できるだけ」と考えていることの究極の形がハトゥカデのみなさんの暮らしでした。

普段私たちが「ライフライン」=命綱と呼ぶ、電気水道ガスはここにはありません。ここでは、自然や家族がライフラインのようでした。電気や水道は自然があってこその機能するもので、その大元には豊かな自然と人の存在がかかせないことを身を持って教えてもらった気がします。自然からは離れ、人の繋がりがなくてもそこそこ生きていける暮らしと、その対極にあるハトゥカデの暮らし。ここでの暮らしは厳しそうでしたが、日本の便利な暮らしとここの暮らしの中間地点はどのくらいなんだろうか。自然にも人にも無理なく心地よい地点での暮らしとはどういうものだろうか。そのバランスについて、考える旅になりました。(増永晃子)

2013/10/08

東ティモール産地訪問2013(その7)—収穫・加工体験

ハトゥカデ集落に滞在中、コーヒーの収穫から加工までの体験をさせていただきました。

8月上旬のこの時期はコーヒーの収穫シーズンまっただ中。コーヒー畑には、真っ赤に熟したチェリーがたくさんついていて、ぷちぷちと手作業で収穫をしてきます。当然ですが、生産者の方の収穫作業は早い早い・・・。両手を使ってどんどん摘んでいきます。手の届かない高い場所のにあるチェリーは、木をしならせて収穫します。

生産者1 生産者2

ある程度収穫をしたら、次の工程です。シートの上に、チェリーを広げ選別を行いました。虫食いの豆・未熟なものなどをはじいていきます。迷った時には、これはどう?と聞くのですが、たいていラベレ(ダメ)と判別されます。OKなものは「ベレ」。ダメな豆は「ラベレ」。小さな場所で大人数が集まって手作業をしていることで、ベレラベレベレラベレ・・・と交流が弾みます。

豆選別

選別後は、水を貼った容器に豆を入れ、浮いた豆を取り除きます。沈んだ豆だけが良品となり、果肉除去の工程に移ります。

水の中へ 浮いた豆

豆と水を一緒に入れ、ハンドルを回すとガラガラガラガラと軽快な音を立てながら、豆と果肉に分かれて出てきます。豆はまだぬるっとした皮膜に覆われていますので、このまま24時間置いておき、翌日洗って乾燥工程へ進みます。

脱肉機

家の前には、乾燥中の豆が干してありました。洗いたての豆は、まず金網に載せます。時々かき混ぜながら、まんべんなく乾燥が進むように手を加え、その際中も虫食いなど丁寧な選別が行われます。ある程度乾燥させたら、シートに移し、順々に乾燥を進めています。最後は水分計による水分量のチェックを行い、11%以下になれば乾燥完了です。袋に詰めて出荷するところまでが、農家のお仕事です。

豆乾燥1 豆乾燥2

その後、パーチメントを取り除くための工場を経て、麻袋へ詰め、日本へ運ばれてきます。

(その8)暮らしとライフライン 帰国してから

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東ティモール産地訪問2013(その6)—コーヒーの加工

ハトゥカデ集落に滞在中、宿泊させていただいたお宅の壁には、コーヒーの加工方法についてのポスターが貼ってありました。コカマウの組合員には全員に配布されてあるというポスターです。

ポスター

1.畑の中で、赤く熟した豆だけを収穫します。(木がとても高いもの、急な斜面の場所などいろいろある。)

2.ビニールシートに広げて、選別をする。青い未熟豆、虫に食べられたり病気のものをはじく。

3.ポリバケツに水を入れ、2で残った良質の豆だけを入れる。水に浮いたものは、取り除く。

4.手動の果肉除去機をまわしながら、3の豆を水ごと入れる。

5.そのまま、日当たりのよいところに置いて、24時間発酵させる。

このときに、水を加える地域とそのままの地域がある。ハトゥカデはそのまま。

6.水を入れて洗い、ぬめりを取る。

7.金網の上に乗せ、天日で乾燥させる。乾燥中、手で混ぜたり、黒い豆があれば取り除いたりする。

説明中

パルシックの現地スタッフ・ネルソンさんが説明してくださいました。

 

「こんなに単純で簡単な行程だが、新しいメンバーが覚えて徹底するのに2?4年かかります。なぜ時間がかかるかというと、以前のやり方は、赤いチェリーのまま業者に売っていたこと。しかも、質が問われなかったので青くても摘んでしまこともあります。また、加工自体をやったことがなかったので、農家のみなさんにとっては初めてということ。あとは、文字を読めない人が多いことも大変なことの1つです。なので、理解して覚えてもらうには、写真を使うか、口頭で言うしかない。なので、ほんとうに時間がかかるのです。わかってしまえば簡単ですが、覚えるまで何度も何度も説明をします。」

パルシックでは、当初、組合立ち上げから10年間支援する予定でしたが、世代を超えた支援を継続的に行っていく予定とのこと。ウインドファームでも継続的にコーヒー豆を買い支えて支援して行く予定です。

(その7)収穫・加工体験

2013/10/07

東ティモール産地訪問2013(その5)—コーヒーの淹れ方

ハトゥカデ集落で1泊した翌朝、女性たちがコーヒーの準備をしてくれていました。それは、普段の私たちが行うコーヒーの用意とは全く違う過程で、想像を超える工程でした。電気やガスがあるのが大前提の暮らしを、改めて見直すきっかけになったコーヒーの準備。1杯のコーヒーになる過程をご紹介します。

歓迎のコーヒー

【1】 さすが産地!と思ってしまいましたが、まず登場したのはグリーンビーンズではなく、パーチメントコーヒーです。輸出用の綺麗な豆を持ってきてくださいました。2kg程の量を臼に入れ、棒で突いて脱穀していきます。

パーチメント臼でつく1

 

【2】 殻が外れたら、ザルに移し、煽ったり、息を吹きかけて殻を飛ばします。

グリーンビーンズ ザルであおる

 

【3】 家の中に移動し、あらかじめ温めておいた中華鍋に生豆を入れ、お玉で絶えずかき混ぜながら煎っていきます。火加減は、最初は小さめ、途中薪を足して強火にして、後半は弱めていました。その後、鍋を横にずらして火からおろし、余熱を利用して仕上げていきます。台所には、光があまり入りませんので、音を聞きながら、懐中電灯も利用しながら見極めていきます。

焙煎1 焙煎2

 

【4】ザルに移し、外に移動し、煽って粗熱をとります。焙煎度合はかなり深めです。

焙煎豆

 

【5】再度臼に入れて、2人でついていきます。私も体験させてもらいましたが、とっても難しい!まっすぐ棒を入れられなくて、臼の淵や相手の棒に当たったりと、上手くいきません。力強さと慣れが必要な作業でした。

臼でつく2

しばらくついたら、小さなお玉ですくって、ザルに移し、ザルを斜めにして端を叩いて、粒の大小を分けていきます。パウダー状(かなり細かい)になったものは容器に移し、大きめのものは再び臼に戻します。この作業を5-6回繰り返します。

焙煎3
*始めに細かくなるものは、極深煎りの色。繰り返す程に色が薄くなっていき、固い豆=浅い豆が最後に残ります。

 

【6】 最後は、容器のコーヒーを一旦全部ザルに空け、コーヒーの焙煎度合を均一にして、容器に戻します。作業の一つ一つがとても丁寧です。

焙煎豆.2

 

【7】薪でお湯を沸かし、コーヒーを入れます。軽くかき混ぜ、コップですくいながら、細かい茶漉しで濾してポットに移して完成です。

抽出

 

朝食用の蒸したキャッサバと共に、出来たてのコーヒーを頂きました。深く煎られていて、濃い見た目と違い、とっても飲みやすい。収穫したての新鮮なコーヒーの美味しさなのでしょうか。過程をみたことの嬉しい気持ちも含んで、大変美味しい1杯でした。

(その6)コーヒーの加工

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東ティモール産地訪問2013(その4)—市場

首都ディリから車で3時間のマウベシでは週に2回市場が開かれます。木曜日と日曜日が市場の日です。私たちがマウベシへ行った時も、ちょうど木曜日で市場は大変な人出でにぎわっていました。道の一方には、常設のお店らしき建物があり、野菜や日用雑貨がたくさん並んでいます。お芋を揚げたものなど、ちょっとしたおやつもたくさん。道の反対側には、農家の方が直接自分の育てた野菜やお豆やコーヒーを持ってきて売っていました。

マウベシ市場

<マウベシ市場の様子>

かぼちゃやエンドウ豆など日本でおなじみの見慣れた野菜がたくさん並んでいるなかで、今年できたばかりのコーヒー生豆も市場では売っていました!とてもきれいな豆で、缶1杯50セント。
アラビカ種で、とっても綺麗な豆だったので、私は2缶分買って帰りました。煎り上手で焙煎して飲んでみると、とっても美味しい!いろいろな味が詰まっている印象でした。

市場でコーヒーを買う<2013年収穫の新豆!>

訪問したハトゥカデ集落から一番近い町は、このマウベシです。ハトゥカデ集落のみなさんも、週に2回、市場の開かれる日には、ここに行くとのこと。この時期は、乾季で自給用の野菜が減る時期なので野菜や米の買出しに、野菜がたくさんある時期は売りにも行きます。

マウベシ市場2
マウベシへ行く日は、午前1時に集落を出発。移動手段は徒歩です。荷物を担いでいるため途中休憩しながら、市場へ到着するのは午前7時。6時間の道のりです。市場では八百屋に卸したりということはなく、自分たちで直接販売をします。野菜と豆類を販売しますが、豆が高値で売れるとのこと。インゲン豆や大豆、小豆を育てていますが、今年は長雨の影響で大豆が収穫できませんでした。反対に、市場で購入するのは、お米やキャベツ、乾燥トウモロコシです。午後2時頃、市場を出発し6時頃に集落に帰りつくとのことです。

(その5)コーヒーの淹れ方

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