東京の室内で使った掃除機からセシウムやウランを検出

東京: 掃除機にウランが入っていた
(Monday, March 26, 2012 Peace Philosophy Centre)から転載

室内で使う掃除機から、セシウム、コバルト60、ウランが検出されていました。

東京在住の友人から、米国東海岸の科学者に靴と掃除機のダストパックを計測してもらったとの報告を受けました。

  3/11~15夕方まで、そして3/21夜~たしか4月終わり頃(いずれも2011年)まで私が東京で履いたスニーカーの表面についていたもの:0.25ナノキュリー(9.250Bq)のセシウム

  福島県の靴だと平均で1.42ナノキュリー(52.540Bq)だったそうです。

  米国の子どもの靴は平均で0.01ナノキュリー(0.370Bq)以下だったそうです。

  昨年夏ぐらいまで私が使っていた掃除機のダストバッグにはいっていたもの:

  セシウムが0.14ナノキュリー(5.180Bq)、コバルト60が0.02ナノキュリー(0.740Bq)、そして微量のウラン238とウラン235(!)

この科学者の見解は、「掃除を可能な限り最大限に行うべきことが示唆された」ということです。

靴の場合、履いていた期間等変数があるので単純比較はできないが、この東京の例は米国の25倍、福島の5分の1。

室内掃除機から、セシウム、コバルト60と、微量のウラン238と235が微量でも検出されたというのは深刻な結果です。東京でも、室内にいても、ある程度の被曝をしていたということです。

下記、木下黄太氏のブログの3月23日の投稿によると、東京はキエフ並か、場所によってはそれ以上の汚染だという。この計測結果を見ても、この友人の靴と掃除機の計測結果は驚きではありません。

東京23区の汚染状態の確認。セシウム合算で平均1,006 Bq/kg でキエフを超える汚染の可能性。
https://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/6ffe54f6c3c9f8a5f440edea1210ff41

福島東北は無論ですが、311直後から何ごともなかったように暮らしている人も多い、東京をはじめとする関東地方では、子どもたち、若い人たちを守るためにも、まず今からでもやらないよりはまし、壁や天井も含めて室内の掃除を、マスクをつけてしっかりやることが大事と思います。エアコンのクリーニングも大事と思います。クリーニング業者の人たちはしっかり防護して掃除しているのか、懸念です。もちろん結局こういう「除染」も、「移染」にすぎず、放射性物質が下水道やごみ焼却を通して環境に流れ出ます。しかし過ごす時間が長い家の中をきれいにするのはまず基本でしょう。
@PeacePhilosophy


東京23区の汚染状態の確認。セシウム合算で平均1,006Bq/kgでキエフを越える汚染の可能性
(2012-03-23 木下黄太のブログ)から抜粋 

過去の首都圏の土壌調査のデータや僕に直接報告のあったデータで、東京23区のものをまとめなおしました。側溝や歩道脇の堆積物などは高く出るため、除外しました。これまでの放射能防御プロジェクトの発表と一部異なり、僕が信頼度があると判断したものを入れたり、そうでないものを外したりしています。

検査会社とも話して、僕の中で確認をしながら、もう一度整理したものです。もともとバンダジェフスキー博士にデータをみせるために整理しましたが、わかっていたのですが、東京23区と多摩地域だと、23区が高く、多摩地域が低い数字でした。さらに23区でその後高いデータがあるため、平均は上がりました。

ウクライナのキエフが、数年後のセシウム137のみで0.8キュリー=およそ460Bq/kgで、当初の放出の比率が137:134=2:1と言われていることから、本当に大雑把な推定でおよそ690Bq/kgになります。セシウムの量だけで考えると、東京23区はキエフよりも汚染程度は強い可能性があると判断できると僕は思います。これが東京23区東部に限定すると、平均がさらに跳ね上がり、バンダジェフスキー博士が活躍したベラルーシのゴメリ並になるのではと推測しています。

=====================================

単位は全てBq/kg

1 東京都 足立区 Cs-134 101 Cs-137 121 Cs合算 222
2 東京都 足立区 Cs-134 735 Cs-137 972 Cs合算 1707
3 東京都 荒川区 Cs-134 88 Cs-137 145 Cs合算 233
4 東京都 板橋区 Cs-134 0 Cs-137 24 Cs合算 24
5 東京都 江戸川区 Cs-134 334 Cs-137 397 Cs合算 731
6 東京都 江戸川区 Cs-134 1571 Cs-137 2122 Cs合算 3693
7 東京都 江戸川区 Cs-134 506 Cs-137 493 Cs合算 999
8 東京都 江戸川区 Cs-134 1732 Cs-137 1923 Cs合算 3655
9 東京都 大田区 Cs-134 311 Cs-137 357 Cs合算 668
10 東京都 大田区 Cs-134 628 Cs-137 733 Cs合算 1361
11 東京都 葛飾区 Cs-134 1333 Cs-137 1357 Cs合算 2690
12 東京都 北区 Cs-134 63 Cs-137 75 Cs合算 138
13 東京都 北区 Cs-134 387 Cs-137 527 Cs合算 914
14 東京都 北区 Cs-134 249 Cs-137 400 Cs合算 649
15 東京都 江東区 Cs-134 299 Cs-137 360 Cs合算 659
16 東京都 江東区 Cs-134 169 Cs-137 220 Cs合算 389
17 東京都 品川区 Cs-134 69 Cs-137 109 Cs合算 178
18 東京都 渋谷区 Cs-134 136 Cs-137 182 Cs合算 318
19 東京都 新宿区 Cs-134 50 Cs-137 71 Cs合算 121
20 東京都 新宿区 Cs-134 527 Cs-137 564 Cs合算 1091
21 東京都 杉並区 Cs-134 67 Cs-137 82 Cs合算 149
22 東京都 杉並区 Cs-134 46 Cs-137 49 Cs合算 95
23 東京都 杉並区 Cs-134 16 Cs-137 15 Cs合算 31
24 東京都 杉並区 Cs-134 127 Cs-137 146 Cs合算 273
25 東京都 墨田区 Cs-134 1831 Cs-137 2423 Cs合算 4254
26 東京都 世田谷区 Cs-134 20 Cs-137 24 Cs合算 44
27 東京都 世田谷区 Cs-134 93 Cs-137 157 Cs合算 250
28 東京都 世田谷区 Cs-134 39 Cs-137 70 Cs合算 109
29 東京都 世田谷区 Cs-134 256 Cs-137 290 Cs合算 546
30 東京都 台東区 Cs-134 62 Cs-137 68 Cs合算 130
31 東京都 中央区 Cs-134 65 Cs-137 84 Cs合算 149
32 東京都 千代田区 Cs-134 323 Cs-137 416 Cs合算 739
33 東京都 千代田区 Cs-134 4423 Cs-137 5590 Cs合算 10013
34 東京都 中野区 Cs-134 85 Cs-137 96 Cs合算 181
35 東京都 中野区 Cs-134 198 Cs-137 216 Cs合算 414
36 東京都 練馬区 Cs-134 329 Cs-137 377 Cs合算 706
37 東京都 文京区 Cs-134 990 Cs-137 1510 Cs合算 2500
38 東京都 文京区 Cs-134 9 Cs-137 16 Cs合算 25
39 東京都 港区 Cs-134 240 Cs-137 317 Cs合算 557
40 東京都 港区 Cs-134 73 Cs-137 87 Cs合算 160
41 東京都 目黒区 Cs-134 125 Cs-137 185 Cs合算 310
42 東京都 目黒区 Cs-134 70 Cs-137 117 Cs合算 187

東京都23区平均  Cs-134 447  Cs-137 559  Cs合算 1006

====================================

バンダジェフスキー博士の言葉
                                                     「福島のみならず、関東・東北のエリアの中で汚染地域からは移住するのが望ましいこと。優先は、妊婦、子供、妊娠可能な女性だが、全年齢で放射性物質の影響はあるため、逃げることのできる人は、全て、逃げるべきであるということ。」

世田谷区でほこりに50グラムで75Bq検出された一般の木造家屋の話を伝えると、「そこは危険だ。可能なら移住したほうがよい。」と明言。吸気による危険も大きいと博士も判断。

====================================

「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、避難するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して避難すべきです。他の皆さんも極力避難してください。被曝から一年が経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く避難してください。」

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次