2012/02/15

中沢新一氏「緑の党のようなもの」グリーンアクティブ立ち上げ

中沢新一氏「緑の党のようなもの」グリーンアクティブ立ち上げ
「グリーンシールを貼らない候補者は落としましょう」政治、文化、経済を繋ぐネットワーク

(2012-02-13 22:10 骰子の眼)

人類学者の中沢新一氏がかねてから「緑の党のようなもの」として構想を伝えてきたグリーンアクティブの立ち上げ記者会見が本日2月13日、東京・千代田区永田町の衆議院第一議員会館で行われた。代表の中沢氏のほか、発起人に名を連ねている社会学者の宮台真司氏、クリエイターのいとうせいこう氏、サステナのマエキタミヤコ氏、そして賛同人として歌手の加藤登紀子氏、一水会代表の鈴木邦男氏、「マガジン9」編集者の鈴木耕氏、アースガーデン代表の鈴木幸一@南兵衛氏が出席した。

ネットのなかに潜在する声を現実の世界に引き出す

この会見のなかで中沢氏はグリーンアクティブという団体名の由来について、「3.11の後日本人のなかに力強く沸き上がった緑の意識を持った人々が行動に立ち上がるという意味を持っています。それを目に見えるかたちで、現実の政治や社会や文化を変える力に作り替えていくための様々な活動を行なっていく組織」と、政党よりゆるやかなネットワークを作り出し、そこで多様な人を巻き込んでいくことを目指すと説明。そして、「原発に依存しない社会を作り出す、とか、むやみな自由貿易や自由主義経済によって国のかたちや社会のあり方を根底から付き崩していくような動きに抵抗していこうする心や、極端な経済格差をもたらそうとしている経済や社会の動きを是正していかなければいけないという意識が強く沸き上がっています。しかし、こういう思いはネットのなかに潜在していたり声なき人々の思いのなかに隠されている。それを大きく現実の世界に引き出して、いま日本が陥っている様々な困難や袋小路を打破しいく力になっていきたい」と語った。

緑の意識によって繋がった大同団結を行う国民戦線

グリーンアクティブの組織としては4つの枠組みに分かれており、中沢、宮台両氏により思想的な部分を担う「構想部」、いとう、鈴木耕、鈴木幸一各氏に津田大介氏が加わり、デモやツイッター、フェイスブックなど草の根のメディアと新しい表現を開発し、雑誌の発刊も行う「メディア部」、農林水産業をはじめとした日本経済の根っこの部分を再生することを目的とした「経済部」(中沢氏、加藤氏、小林武史氏)、そして日本の議会制政治にも影響を及ぼしていこうと、日本独自のエコロジー政党を成長させるための「政治部」(マエキタ氏)に分かれており、このうち政治部は既に代表をマエキタ氏により緑の日本として政治団体登録が済んでいるという。中沢氏は「この集合体を中心にサポーターが支えあいながら活動が続けられる。緑の意識によって繋がった大同団結を行う国民戦線のようなものを作りあげようと思っている。政治権力からでなく、民衆の側からその意識を汲み上げて行う政治の改革を草の根から目指していく」と述べた。

いとう氏は「どうしてもいろんな政治団体やNPO、個人はネットのなかでのネットワークが可視化されて公のメディアに取り上げられることが少ないが、それを完全にネットワークして飲み込みながら、その意志を可視化して一緒にやりましょうということを呼びかけたい」と発言。また宮台氏は「〈任せて文句たれる社会〉から〈引き受けて考える社会〉へ、の変革が必要だ」とアピール。そして鈴木幸一氏は、「中沢さんを信用できると思ったのは、僕は根本的な文化運動として捉えている。自然文化を捉え直す。という根本の姿勢を持っていらっしゃると思ったから」と明かした。

原発について考えることは、アートについて考えることと同じ

マエキタ氏は緑の日本について、「緑の意識を可視化し実際に国会に持っていくための政治団体。選挙があった際には原子力発電を作らない、売らない、そしてわからないものは動かさないというポリシーに賛同してくれる議員には、どの党にいてもグリーンシールを貼ることで、脱原発の人に投票したいというのがわかりやすく投票できるようにする」というルールを発表した。

このグリーンシールのコンセプトに対しwebDICE編集部が質問をした「民主党の議員のなかでも原発賛成と反対の人がいて、個人的には反対でも、議決を取るときには党員は党議拘束されるので、グリーンアクティブの考え方を政治で活かすには、立候補者を立てるべきではないか」に対し、マエキタ氏は「立候補者がいなければ立候補者を探して、ぜひやってくださいということを頼むかもしれないし、メンバーでいる人が立つかもしれない。党議拘束という既成概念は幻想だと思っていて、造反すればいいんです。党議拘束に関わらず脱原発を表明したい人にしかこのマークはつけさせません。ですからどの党にいてもつけられるけれど、グリーンマークの原則に従うという約束においてつけてもらいます」と解説。中沢氏が「まだ流動的なので現時点では立候補者を立てるかは言えない。それからグリーンシールを貼らない候補者は(選挙を)落としましょうということですから、僕なんかはネガティブ・キャンペーンじゃないですけど、そっちを展開したい」と語ると、宮台氏も「僕も大賛成です」と返した。

最後に中沢氏は「原発について考えることは、アートについて考えることと同じ。芸術の問題、文化の問題、社会の問題と分けずに、グリーンアクティブはそれを横断していく運動になっていく」と記者会見を締めくくった。
(取材・文:駒井憲嗣)


中沢新一氏、新政党「緑の日本」設立を発表

人類学者で明治大学野性の科学研究所所長の中沢新一氏が、1月14日、15日にパシフィコ横浜で開催された「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」で、新政党「緑の日本」を設立することを発表。アカデミックな世界から現実の世界でアクティブな活動へシフトしていく決意を語った。

14日に行われたトークライブで加藤登紀子、SUGIZO、手塚眞、ピーター・バラカン、マエキタミヤコ各氏とともに登壇した中沢氏が、かねてから構想を描いてきたエコロジーや多文化平和主義を掲げる政党の立ち上げについて報告した。

中沢氏はトークのなかで、311以降、インターネットのなかの世論として8割が脱原発に動いていることを挙げ「バーチャルな世界で伝えられているものを現実の世界の力にしていかなければいけない」と、市民の声をマスコミや政府・官僚に伝えていく必要があると指摘。グリーン・アクティブというネットワークを作り、そのなかに新たに「緑の日本」を設立することになるという。すでに手続きを済ませ、2月の第1週か2週目に記者会見が行われる予定となっている。

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