玄海原発運転差し止め訴訟:原告数1675人超える 全国最大規模に

玄海原発運転差し止め訴訟:原告数1675人超える 全国最大規模に /佐賀
(毎日新聞 2012年1月24日 地方版)

 国と九州電力を相手取り、玄海原発(玄海町)全4基の運転差し止めを求める集団訴訟の提訴を今月31日に予定している「原発なくそう!九州玄海訴訟」準備会は23日、原告数が1675人を超えると発表した。九州各県を中心に約30都道府県から集まっており、提訴までにまだ数人増える見込み。弁護団によると、現在進行中の原発訴訟では全国最大規模になるという。

 訴状では福島第1原発事故が発生したことで原発の危険性が明らかとなり、玄海原発が住民の生存権を脅かしているなどとして操業停止を九電に求める一方、原子力政策を策定、推進している国の加害行為を指摘するとしている。

 準備会は3月12日にも、1000人以上の住民などによる同趣旨の第二次提訴を準備しており、原告団長に就任予定の長谷川照・前佐賀大学長は「国があまりに雑な原発政策を進めていることを、裁判を通じて解明していく必要がある」と話した。

 31日の提訴を控え、30日午後6時半から同市兵庫町藤木のメートプラザ佐賀で提訴前夜集会を開く。問い合わせは準備会の佐賀中央法律事務所0952・25・3121。【田中韻】

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