脱原発世界会議 賛同者の声

「脱原発世界会議 賛同者の声」から一部抜粋

セヴァン=カリス・スズキさん (環境活動家)
Severn Suzuki

セヴァン=カリス・スズキです。カナダの西海岸からメッセージを送ります。
私が暮らす場所は遠く離れていますが、皆さんとはしっかりとつながり、たくさんの大切なものを分かち合っています。

私たちは広大な、素晴らしい太平洋を分かち合っています。
気候を安定させているのも、その恵みで私たちに海産物を与えてくれるのも、同じこの海です。
私たちは、大気だって分かち合っています。
私たちを、この星に住むすべての生き物と結び付けてくれているのは、同じこの大気です。

3月11日の震災と津波から1カ月たった頃、私が住む、地球上でもっとも手つかずな自然が残っている地域で、放射能が観測されました。

今日、私は皆さんと一緒に横浜にいることができません。
バンクーバーで、1月27日に生まれる予定の2人目の赤ちゃんを待っているからです。
私は親として、皆さんと、子どもたちの夢と未来を分かち合っています。

私たちはともに未来をつくり、未来のために発信を続け、未来を応援しています。
今まさに子育て中の世代として、私たちは、未来を養うという神聖な仕事を担っています。
安全で揺らぎない未来を、子どもたちに手渡さなくてはなりません。

この1年間、日本は恐ろしい自然災害、そして人災を体験しました。
世界中が日本を見守っていました。皆さんの苦しさは、私たちの苦しさでもありました。
世界中が、日本の人々がいかに強く、柔軟でしなやかで、あきらめることなく、思いやりを持って、そして勇敢に苦しい状況に向き合っているかを報じました。

日本に住む一人ひとりが持っていた、人としてのありかたを、私たちは心から誇りに思いました。

いま、私たちはこの惑星全体のために、恐ろしい出来事を前向きに転化しなくてはなりません。
なにか、意味のある、力強いものへと。
起こった出来事すべてから、学ばなければなりません。
今回起こったことは警告であったと、真摯に受け止めなければなりません。
私たちの現在のエネルギー消費と使い方が、大きなリスクと代償をはらむものであると認識しなければなりません。

旧体制への復興ではなく、新しい変化にむけて、立ち上がらなければなりません。
3月11日以降起こったすべてのことに「何の意味もなかった」、なんてことにならないように。
自分たちが選んできたものから教訓を得ましょう。そして、変わりましょう。

私たちは、ともに未来をつくっています。
皆さんが脱原発世界会議を開催していることに大きな希望を感じています。
自分も、動かなくてはならないと勇気をもらいました。
希望ある、核のない世界のために。
そして、これから生まれる私の子どもの未来のために。

藤波心さん (タレント)

日本は地震の多い国です。このような国で、これからも原子力発電を続けていくというのは、ハッキリ言って無神経すぎるし、自殺行為に等しいと思う。今度日本のどこかで、また大地震が起きて原発が事故ってしまえば、もう日本は2度と立ち上がれなくなることでしょう。

そう考えていくと、選択肢は「脱原発」以外ありえないはずなのです!
次の世代に、負の遺産を残すなんて最低。
自分がギャンブルで作った借金を子供や孫に返済させるようなものです。
こんな状況なのに、日本は海外にも原発を輸出すると聞きました。

いまだに福島原発を止めれないのに、他国に原発を売りつけるなんて、ブレーキの効かない自動車を、良く走りますよ!といって、売りつけているようなものだと思います。。

日本は、この事故を教訓として、脱原発、自然エネルギーに舵をきって「脱原発」を海外に輸出するべきだと思う。

経済の発展も大切ですが、大人の皆さんは今一度、立ち止まって、何のための誰のための経済発展なのか?

豊かさとは何か、本当の幸せとは何か?
初心にかえって考え直してほしいと思います。

坂本龍一さん (音楽家)

やまをかえせ
かわをかえせ
うみをかえせ
ふくしまをかえせ
にほんをかえせ
こどもたちのみらいをかえせ
ほうしゃのうのないせかいをかえせ

加藤登紀子さん (歌手)14日参加決定

2012年を何とかして、日本から世界にも
脱原発を発信して、日本を変える年に
したいと感じています。
脱原発世界会議に是非とも出席して下さい!

吉原 毅さん (城南信用金庫理事長)

脱原発世界会議2012の成功をお祈りいたします。福島第一原発の事故を通じて、私たちは、原子力エネルギーが一歩間違えば取り返しのつかない危険性を持っていることを学びました。

「社会貢献企業」として、何ができるかを考え、ホームページ上に「原発に頼らない安心できる社会へ」というメッセージを掲げ、自ら省電力と省エネルギーのための様々な取組みに努めるとともに、金融を通じて地域の皆様の省電力、省エネルギーのための設備投資を積極的に支援、推進してまいりました。

2012年1月からは、本支店の電力契約を、原発に依存する東京電力から、自然エネルギーや民間の余剰電力を使用しているPPSに切換えました。

取引先中小企業の有志の方が、家庭の節電を応援する商品を共同開発して下さいました。涙が出るほど嬉しかったです。

一人一人が、理想や志を持って、できることをできる範囲で着実にやることで、原発は止められるのではないでしょうか。皆で力を合わせて、原発に頼らない安心して生活できる社会をつくっていきましょう!

辻信一さん (ナマケモノ倶楽部世話人、明治学院大学教員)

別れの時だ。

自販機や温水トイレや電気ポットなしでは生きていけないと思っていた自分と。原発がクリーンエネルギーだと思っていた自分と。人間のことばかり思って、他の生きものを忘れていた自分と。陸ばかり見て、海のことを見ずにいた自分と。国益ばかり思って、他国の人たちを無視していた自分と。都市のことばかり思って、田舎のことを忘れていた自分と。自分たちのことばかりで、未来の世代のことを考えずにいた自分と。経済のためにはもっともっと石油と原発が必要だと思っていた自分と。チェルノブイリも水俣もどこか遠くのことだと思っていた自分と。自然より、愛より、大切なのはお金だと思っていた自分と。何があっても自分だけは大丈夫だと思っていた自分と。無力な自分に社会を変えることなどできないと思っていた自分と。

そんな自分よ、これまでありがとう。そして、さようなら。

新しい自分と歩きはじめよう。

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