2011/11/18

政府、初のコメ出荷停止指示 福島市の大波地区

政府、初のコメ出荷停止指示 福島市の大波地区
(2011/11/17 19:58 共同通信)

 福島市大波地区の農家1戸のコメから国の暫定基準値を超える1キログラム当たり630ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、政府は17日、福島県に対し、大波地区でことし収穫されたコメについて、原子力災害対策特別措置法に基づき、出荷停止を指示した。

 東京電力福島第1原発事故後、コメが出荷停止となるのは初めて。

 政府は今後、各農家のコメが再検査で基準値を下回り、安全が確認されれば出荷再開を認める方向で検討している。基準値を超えた当該農家のコメは廃棄処分とし、ほかの農家のコメについても再検査で基準値を超えた場合は廃棄処分とする。


ショック隠せず 「安全」の根拠揺るがすコメ基準値超え
(2011.11.17 00:50 [放射能漏れ]産経ニュース)

 日本の主食であるコメについて、国は早い段階から検査態勢を整え、これまで基準値超えがなかっただけに、ショックは隠せない。今回の基準値超えは、これまでの安全判断の根拠となる検査の信頼性を揺るがす可能性があるからだ。

 農林水産省の幹部は16日夜、「国の検査がサンプル検査であった以上、基準値を上回るコメが出ることも全くゼロとはいえなかったが…」と肩を落とした。

 農水省では田植え前に、土壌中の放射性セシウム濃度を調査。1キロ当たり5000ベクレルを越えた地域については作付け禁止を指示してきた。その後も「収穫前の予備調査」「収穫後の本調査」という具合に「編み目の細かい3段階の調査」(同省)を実施。同省内では「コメの基準値越えはまずない」との見方がされてきた。

 基準値超えが確認された福島市大波地区周辺(旧小国村地域)では、9月16日の予備調査で136ベクレル、10月5日の本調査で33ベクレルと28ベクレルという結果が出ており、「安全」なはずだった。

 厚生労働省の幹部は16日夜、「本調査後に基準値超えが判明するのは想定外。該当地域の出荷停止を検討するなどして、食の安全を守っていく」と話した。


福島市産コメから基準値超セシウム 県、出荷自粛を要請
(2011年11月17日 河北新報)

 福島県は16日、福島市大波地区の農家1戸が生産した玄米から、国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える630ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。コメで基準値を超えたのは初めて。この農家のコメ840キロは全量が出荷前で流通していない。県は大波地区(福島市の旧小国村地区)の全農家にコメの出荷自粛を要請した。政府は大波地区を対象に、出荷停止を指示する方向で検討を始めた。

 県の説明によると、630ベクレルが検出されたのはコシヒカリの玄米で、精製後の白米は300ベクレルだった。10月16日に収穫し天日干しの後、自宅と新ふくしま農協(福島市)の倉庫に保管していた。

 農家は出荷に備えて14日、玄米の検査を農協に依頼。基準値を超えたため、15日に県農業総合センター(郡山市)で詳細に検査した結果、630ベクレルが検出された。

 大波地区を対象にした玄米の予備調査では、1キログラム当たり136ベクレル、本調査で28~33ベクレルだった。県は今後、同地区の稲作農家全154戸の玄米を調査する。同地区からは農協などへ約100トンが出荷されているという。

 これまでコメの放射性セシウムの最高値は、二本松市小浜地区の農家の玄米1キログラム当たり500ベクレルだった。

 大波地区は福島市東部の山あいにあり、空間の放射線量は市街地より高めになっていた。
 新ふくしま農協の吾妻雄二組合長は「安全なコメを提供するよう検査を徹底する。農協独自では検査量に限界があるため、行政の協力を得て全量検査を目指す」と話している。

2011年11月17日木曜日


福島県二本松市のコメ、なぜ予備検査で高い値?
(2011.10.12 23:49 産経ニュース)

 福島県二本松市で実施した収穫前のコメの予備調査で、旧小浜町のコメから暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)と同じ放射性セシウムが検出された。各地で基準値を下回る検査結果が報告される中で、突出した数字に農林関係者の間に不安が広がったが、専門家からは「特殊なケースだった」との声も上がっている。

 コメの調査をめぐっては、農林水産省は当初、対策に自信を見せてきた。田植え前には、土壌中の放射性セシウム濃度を調査。1キロ当たり5千ベクレルを越えた地域については作付け禁止を指示しており、禁止地域以外では「基準値超えのコメはできないはず」(同省)だった。

 ではなぜ、旧小浜町で1カ所の水田のコメだけ高い値が出たのか。福島県水田畑作課は「原因は調査中」としながらも、同水田の土に砂が多く含まれていたことに着目する。

 砂は粘土質に比べ、放射性セシウムを吸着しにくく「稲はより放射性セシウムを吸収しやすい状態にあったと考えられる」と担当者。稲の根は表層から約5センチの深さと浅く、土壌表面の水にたまった放射性セシウムを吸収しやすい状態にあったとみられる。

 首都大学東京(放射線計測・防護)の大谷浩樹准教授はこの水田の周囲に森が広がっていることに着目。「森の木や葉っぱについた高い値の放射性セシウムが棚田に流れ込んだ可能性もある」と分析している。

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