2011/11/08

東京湾に放射能汚染水、基準値の14倍 千葉県の廃棄物処理業者

東京湾に放射能汚染水、基準値の14倍 千葉県の廃棄物処理業者
(2011.11.2 19:23 産経ニュース)

 千葉県は2日、同県市原市にある廃棄物処理業者「市原エコセメント」から1キログラム当たり1千ベクレル超の放射性セシウムを含む水が東京湾に流れ出ていたと発表した。濃度は基準値の14倍超。同社は、1カ月以上にわたって計1万3200トンを排水してきたが、この日、県の要請を受け操業を停止した。

 市原エコセメントは、県内34市町村から受け入れたゴミの焼却灰などを原材料にセメントを製造している。県は、枯れ葉などゴミに付着した放射性セシウムが焼却する過程で濃縮されたうえ、同社の工程で使う水に混じり十分な処理を経ないで海に流されたとみている。

 同社は、焼却灰の放射性物質による汚染が問題になっていたことから9月15日と10月11日に排水を測定。1キログラム当たり、それぞれ1103ベクレル、1054ベクレルの放射性セシウムが検出されたという。原子力安全委員会が今年6月に「当面の考え方」として示した基準値の14~15倍に相当する。

 同社は10月28日に県に報告。県は排水の停止や改善を求めていたが、放射性セシウムを吸着するゼオライトを使った排水処理や、1キログラム当たり2千ベクレル以上の濃度の廃棄物受け入れ停止などで対応していた。

 1カ月以上も基準値を超えていると知りながら県に報告せず、海に排水していたことについて、同社は「うちのような施設まで基準値が適用されるとは思っていなかった」と話している。


放射能汚染がれきや汚泥、剪定ごみは燃やしてはいけない
(2011年10月14日週刊金曜日 子どもを守ろうSAVE CHILDが紹介)


2011年10月15日 瀬戸昌之講演会「ごみと原発を考える」愛媛県松山市から抜粋

「日本で初めてごみ問題に携わったのが東京農工大学。創設から関わり、ごみ問題を見つめてきた。いくつかはみなさんの参考になるかと思う。それを周りの人に話してほしい。どうしたらいいかという語り合いの場を広げていきたい」

「以下はウソかホントか。『ごみ焼却施設は排ガスの厳重な制御をしているから、大気を汚染することはない』まあこういうのは、最初にウソをもってくるものですが(笑)きわめて簡単な事実がある。横浜のいろんな所で、焼却施設がある近くの小学校の小児喘息が多い

「『最近のごみの埋立地は遮水シートを敷いてあるから、ごみ汁が地下水を汚すことはない』いわゆる偽の学識経験者が安全と言って、それにのっかった処分組合が、下水を汚している。私がその問題に関わったために、ブラックリストに載って、処分施設の中に入れなくなってしまった」

「重機も入るからシートに穴があいている。中にはタケノコが生えているところもある。全国の状況を見たが、漏れていないところはない。地下水を汚さなかった例はない。遮水シートの下の土地は死ぬ」

「『家電リサイクル法は、テレビや冷蔵庫の不法投棄の防止に有効である』何が予想できるかわかる。いらなくなったテレビを車につめこんで、人の来ないところにポンと捨ててしまえば、引取代金を払わなくてすむ。それがわかっていながら、ぬけぬけと欠陥法律を作った」

「大量生産・大量消費をよしとする大企業の考えがあるが、そこに環境を考えるというものはない。『修理するより新品を買った方が安い』その廃棄物を燃やしたりするために、新たに金が使われる。そのほとんどは税金。今得しても、後で金を払うことになる。ものを大事にする人の金まで」

「『原発はCO2を出さないから地球温暖化を起こさない』ウランの採掘、運搬、原子炉建設、ランニングコスト、その間に石油を使う。だから、このことは言えない。温暖化防止なんて、原発のほんの狭い所を見て言ってるだけ」

「『原発は事故さえなければ放射能汚染はない』温排水、1秒に50トン、瞬間的に7度温度が上がる。それを捨てている。海水を7度温めるのは恐ろしいこと。珊瑚礁がへたばる。海は基本的に温度が変わらないようにできていて、それにあわせて生物が生きている。上がると大ダメージ」

「『原発は安価な電力を生む』よくヌケヌケとこんなことを。根拠を出せといっても出さない。ホントに安いならデータを出せばいい」

「税金ジャブジャブ垂れ流しをやっているところに、原発のうまみがあるのであって、民営化して独立してはやっていけない」

「ごみの安全基準、日本はいま4ピコグラム。日本人がとっている平均的なダイオキシンの量が3.いくらだったから。クリアしてるじゃないかと」

「安全基準は、きわめて場当たり的に、政財界に都合のいいように決められている」

「福島以外の震災廃棄物は大丈夫じゃないのかと言われるが、汚れている。基準がどんどん緩くなっている。東京で引き受けるというので調べてみたが、どこの瓦礫かも、どういう瓦礫かも書いていない。東京の汚染もびっくりするほど高い。福島原発から離れているのに高い」

「これからの子どもたちに、可能なかぎり安全な環境を用意するのが、我々大人の義務。放射線はあたると必ず細胞を破壊する。これ以下なら安全というのはない。低いなりに破壊する。ただ人間には、破壊された遺伝子を修復する能力。高くなると間に合わない。人によってその境の値は違う」

「体にどれだけ突き刺さるかがベクレル。放射線の種類によって、体に及ぼす影響が違う。それを考慮して、どれくらいダメージを与えるか、がシーベルト。外部被爆と内部被爆をちゃんと考えないといけない。そのおところの情報が非常に限られている」

瀬戸氏「ごみ問題、原発問題、環境問題に共通して見られる現象は何か」客『差別?』「その原因は何か」『金儲け?』「誰が儲かっている?たとえばイタイイタイ病、カドミウムの垂れ流し。儲けは独り占め、後始末はみんなが。原発の儲けはすごい。後始末は税金。これ許したら第2第3が出る」

瀬戸氏「儲けは独り占め、後始末は税金で。ほかにもいっぱいある。一方、東電が支払った補償額は、事故後半年たっても、総額の1%にもならない。やらせはやるし、醜悪な事例がいっぱいある。これから環境問題などを考える時のキーポイント。厳しく責任を問うこと。許しちゃいけない」

瀬戸氏「ではどう対応すべきか。EPR(Extended Producer Responsibility=拡大生産者責任)メーカーは製品に責任を持つのみならず、排気された製品の処理まで責任を拡大せよ、というOECDでの取り決め」

瀬戸氏「たとえば120円のペットボトルを売るなら、これに80円のデポジット(ペットボトルの回収費+処理費)を入れて200円にする。空のボトルが販売店・生産者に返却されたら、生産者は30円を消費者に返還。残り50円で処理・資源化。EPRは、すべての製品に含めるべきとする」

瀬戸氏「これを実施すれば、ゴミ問題・環境問題は一気に解決する。お金が戻ってくるなら誰も捨てない。ユーザーとメーカーの責任がはっきりし、雇用も生まれる。大量生産・大量消費にブレーキかかるとか、生産ラインをつけかえないといけないとかで、生産者が反対している」

瀬戸氏「デポジット、アメリカはやっている。ヨーロッパ、店にもっていくと、機械に投げ込み、読みとって、金券が出てくる。それでまた買い物。ごみ問題は難しいんじゃなくて、難しいと思わされている」

瀬戸氏「ノーベル平和賞を受賞したノエル・ベーカーは、『誰が儲かっているかを考えれば、本当の問題がわかる』という」

瀬戸氏「原発をどうするかは、PPP(Polluter Pays Principle=汚染者負担の原則)を実施した後で考えよう。政財界はそれを嫌がっている。日本のPPPはOECDと全く違うのに、入れたことにしている。消費者と行政が責任を拡大しろと」

瀬戸氏「民間が東電以外で発電しても、送電しないといけない。送電線を使おうとするとすごい金がかかる。東電の独り舞台。だから送発電を分離しろという議論がある。歴史的には、電線は東電のものじゃない。送発電分離すれば電気代は安くなる」

瀬戸氏「2億5000万円払っていた電気代が、東電以外の会社から電気を買うようにしたら、5000万円安くなった例がある。これが電力の自由化の実態」

瀬戸氏「我々が声を大にしなければいけないのは、EPRやPPPを全製品で実施するようにすること。メーカーと消費者が限定されたなかで責任をとり、税金を入れる必要がなくなる。儲けは東電、後始末は税金なんて、通るわけない。もうひとつ、環境にいいことを我々は応援しているか?

瀬戸氏「例えばTPP(何がパートナーシップだふざけんじゃない)、安い食料が売れるからと思わされているが、そんな話じゃない。日本の米は世界一高いと 文句こそいえ、あの水田を維持することによる環境保全について応援しない。TPP後、土木工事で保全10兆円くらい払う覚悟があるのか」

瀬戸氏「東電にちゃんと責任をとらせるのが第一。そして、環境にいいことをやっている人をもっと応援する。それを念頭においてほしい。

瀬戸氏「一番危惧しているのは、広く薄く放射能汚染をやって、福島の復興なんてできない。生殺し。放射線を拡散しない方法があるならいいが、(震災廃棄物の拡散を)やればやるほどみんながダメになる。現地では『オレの家を潰していいからここに瓦礫をおけ。拡散させるな』という人もいる

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