チェルノブイリと同じ 「後から分かる、ここにもホットスポットがあった」

市民が調べて見つかることが増えている。

【茨城】
龍ケ崎の市民団体 市に除染強化を要望 放射性物質検出確認で
(2011年11月5日 東京新聞)

 龍ケ崎市立久保台小学校の土壌から一時的に高い放射性物質が検出されていたことが龍ケ崎の市民グループ「放射能汚染から子どもを守ろう@竜ケ崎」の調べで分かった。その後除染されたが、@竜ケ崎は四日、中山一生市長に除染対策の一段の強化などを要望した。

 久保台小学校正門近くの通路くぼ地のアスファルト上の土壌から一キログラム当たり一二万ベクレルの放射性セシウムが検出された。プール横の植え込みなど四カ所の土壌は一キログラム当たり一万一七二〇ベクレルから一万九〇五〇ベクレルだった。

 土壌そのものに規制値は設けられていないが焼却灰や汚泥についてはセシウム濃度が一キログラムあたり八〇〇〇ベクレル超を「指定廃棄物」と定め、国が処理する方針を示している。

 同小の一メートルの高さの空間放射線量も毎時二マイクロシーベルト以上二カ所、同一マイクロシーベルト以上十四カ所が確認された。市は毎時〇・二三マイクロシーベルト超を除染の基準にしている。このため先月中旬、市と学校で除染した結果、数値は下がったが、まだ六カ所で同一マイクロシーベルトを超えているという。

 また、市内百七十八カ所でも同〇・二三マイクロシーベルトを超える放射線量を確認したという。

 @竜ケ崎の幼児を連れた母親ら十数人が中山市長と面談。庁内に放射能対策の専門部署の設置と除染対策の一段の強化、給食食材測定基準を先進国並みに引き下げるよう求める要望書を手渡した。

 一歳半の子の母親が「子どもの将来を見据えた対策を」と訴えると、中山市長は「私も幼い子の親。一人の親として勉強し、親の視点で対策に取り組んで行く」と述べた。 (坂入基之)

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