ニューヨークで、福島県の農家の女性が原発廃止訴え

NY 福島の女性が原発廃止訴え
(NHK 9月23日 7時42分 動画あり)

東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、避難生活を続けている福島県の農家の女性がアメリカ・ニューヨークで22日、講演し、「事故ですべてが変わった。安全な原発などあり得ない」と述べ、世界の人たちが一体となって原発を無くすべきだと訴えました。

講演は、アメリカの反原発団体が、福島県川俣町で農業を営んでいた佐藤幸子さん(53)を招いてニューヨーク中心部のマンハッタンで開いたもので、70人余りが参加しました。佐藤さんは、福島第一原発の事故以来、家族とともに山形県で避難生活を送っており、講演では、まず、「原発の事故ですべてが変わった。農家が、自らの土地を捨てなければならなくなったつらさを知ってほしい」と訴えました。そのうえで、「事故で、安全な原発などあり得ないことを知った。未来を生きる子どもたちのことを思えば、やるべきことは明らかだ」と述べ、世界の人たちが一体となって原発を無くすべきだと訴えました。

講演には、佐藤さんの17歳の息子と中学生の娘の2人も参加し、「日本政府の言うことは信じられない」と話すなど、不信感を示していました。ニューヨークでは現在、野田総理大臣も出席して国連総会が開かれており、佐藤さんは、アメリカの市民団体とともに国連本部前で集会を開くなどして反原発を訴えていきたいとしています。

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