『再処理工場の放射能による海産物、農産物汚染に関するアンケートのお願い』

皆さんこんにちは。中村隆市(スロービジネススクール校長/ナマケモノ倶楽部世話人/ウインドファーム代表)です。

有機農産物の産直事業などを通して、食の安全を保つ活動に30年ほど関わり、チェルノブイリ原発事故被害者の医療支援活動に16年関わってきた者として、できるだけ多くの皆さんに「放射能汚染食品」の問題に目を向けていただきたいという思いで、この手紙を書いています。

今、食の安全を揺るがす大問題が進行しようとしています。それは、原発で使用された核燃料の「再処理」という問題です。再処理とは、原発から出る使用済み核燃料からプルトニウムやウランを取り出し、もう一度燃料として使おうとするものですが、その作業の過程で大量の放射能が海や大気に放出されます。

その再処理工場(青森県六ヶ所村)の稼動を青森県政は許可しようとしています。これが許可され、再処理工場が実際に稼動し始めると大量に放射能が放出され、広域にわたって農産物や海産物が汚染されます。私たちの生活や健康にも甚大な被害を及ぼすことでしょう。こういった状況を知った上で、市民がいかなる意識を持っているかをアンケート調査し、広く一般に知らせ、青森県政にも知らせたいと思います。以下の簡単なアンケートにぜひご協力ください。

市民の反対が多い中で、青森県は再処理工場の運転を認めようとしていますが、青森県は、放射能に汚染された食べ物を日本人が購入するかどうかを知った上で運転を認めるかどうかの判断をした方が賢明でしょう。

そこで、できるだけ多くの皆さんからアンケートをとりたいと思います。
(できましたら、ご家族やお知り合いにも協力いただければ幸いです)


1、再処理工場が稼動すると海産物や農畜産物などが汚染されることが明らかになっていますが、そうなったときに、あなたは青森、岩手、宮城、北海道の海産物や農畜産物を今まで通りに食べますか?
以下のいずれかに○をつけて下さい。
(1)今まで通り食べる
(2)食べる量を減らす
(3)なるべく食べない
(4)その他(                         )

2、その他、青森県知事に対するメッセージなどありましたらお書き下さい。

3、あなたについて(よろしければ、お書き下さい)
(1)住所=都道府県(    )
(2)氏名(    )


ご協力ありがとうございました。
アンケート部分(実線の間)を次のメールアドレスまでお送り下さい。
enq20060301@slowbusiness.org

このアンケートの結果は、スロービジネス・スクールのウェブサイト(https://www.slowbusiness.org/)ウインドファームのウェブサイト(https://www.windfarm.co.jp/)などを通じて一般に公開し、青森県には直接伝えます。

【背景・問題の概要】

 青森県の六ヶ所再処理工場が動き出すと、プルトニウムが分離され、高レベル放射性廃液が海に大量に放出されます。放出される放射能は、1年間で3億3000万ミリシーベルト。これは47000人の経口致死量に相当します。

 事業者の日本原燃は「ヨウ素は海水濃度に対して魚で30倍、ワカメやコンブなどの海藻類で2000倍」に濃縮されると述べています。また、海に捨てられる放射能は、北海道から千葉まで流れていくことが予測されています。

 また、大気中には希ガス放射能のクリプトン85が放出され、その年間放出量は、スリーマイル島原発事故時に放出された全希ガス放射能量の3.6倍になります。

 青森県のりんご、長いも、ニンニクは全国一の生産高で、ゴボウ、ダイコン、サクランボもたくさん生産されていますが、こうした農産物が放射能によって汚染されます。青森県は「県産米は他県の米に比べ2倍の放射線が出る」と予測しています。
(詳細)

 また、イギリスのセラフィールド再処理工場周辺では、全英平均の10倍以上の小児白血病が発生しています。昨年、全米科学アカデミーが出した報告書では、どんなに微量の放射能でも人体に影響を及ぼすことが認められています。
(詳細)

<基本的な知識は以下のサイトへ>
https://kakujoho.net/rokkasho/index.html
https://www.greenpeace.or.jp/campaign/nuclear/stoprecycle/notes_html
https://cnic.jp/rokkasho/

【呼びかけ団体】
ウィンドファーム
スロービジネス スクール
チェルノブイリ支援運動・九州

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