東電関連会社元社員が保安検査官に

東電関連会社元社員が保安検査官に
(10日20:47 TBSニュース)

 かつて福島第二原発に勤務していた東京電力の関連会社の元社員が今年4月から原子力安全・保安院に再就職し、「保安検査官」として福島第二原発で検査業務にあたっていることが分かりました。

 原子力安全・保安院によりますと、東京電力の関連会社の元社員は4月に保安院に中途採用され、5月から福島第二原発で「保安検査官」として検査業務にあたっています。

 東京電力によりますと、この元社員は関連会社に所属していた際、一時、東京電力に出向し、福島第二原発で勤務していました。検査を「受ける」側から「行う」立場になったことで、検査の「甘さ」につながるのではないかとの指摘もありますが、保安院は、「原子力への専門知識を持っている人を採用した。福島第二原発で働いていたから採用したわけではない」としています。

 「(中途採用の人が)技術的能力が非常に高い方がいるのは事実。(外から見たときに)どうかなとか、そういったことにならないように気をつけている」(原子力安全・保安院 寺坂信昭院長)

 保安検査官には、電力会社のほか原子力発電所関連のメーカー出身者も多く、規制当局である保安院に「専門知識を持つ人材が不足している」という実態が、ここでも現われたかたちです。(10日20:47)

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