非電化除湿機がついに完成!!!

あなたも非電化製品を普及させる「有機工業運動」に参加しませんか。

『私にできること?地球の冷やしかた』(ゆっくり堂)という冊子に、地球温暖化のことが書かれています。

『熱くなってしまった地球では最近、昔は起こらなかったようなことがたくさん起こっています。夏が異常に暑かったり、台風がたくさん発生して被害をもたらしたり。世界中でこれまでなかった病気が頻発したり、極地や高山の永久氷河が溶解して洪水が起こったり、海面が上昇して陸地が水没したり。一方で、砂漠化や水不足が深刻化して、紛争や戦争の原因になりはじめています。また、生きものたちも苦しんでいます。このままいけば、今世紀中に現在生息中の全生物の3分の2が絶滅するという予測さえあります。』

地球温暖化をこれ以上すすめないためには、森林を減少させないこととエネルギー多消費型の社会を変える必要があります。しかし、私たちは大量生産、大量消費、大量廃棄、そして、森林や地下資源の大量採取という「使い捨てシステムの悪循環」からなかなか抜け出すことができないでいます。飲料容器、割り箸、紙製品、プラスチックなど使い捨て商品が氾濫し、新しい携帯やパソコンや電化製品が発売されれば、古いものを捨てて新製品を買うことに慣らされています。

別の言い方をすれば、日本経済は短期間でモデルチェンジを繰り返し、使い捨てを奨励することで「経済成長」を成し遂げてきました。しかし、使い捨て経済が持続可能ではないことは明らかです。そのやり方が未来世代の生存基盤(生態系)を破壊してきたのです。

かつて日本には、「長持ちするものがいいものだ」という価値観がありました。それを追求することで素晴らしい技も蓄積してきました。数百年も住める家屋、何世代も受け継がれる家具、道具、衣類。長持ちさせるために欠かせない手入れ、修理、修繕の技術。長持ちするものを作り、それを修理して再生する、それが職人の誇りでもありました。

「ちょっと不便だけど、環境に優しくて長持ちする製品。未来世代にとっては希望となる」電気を使わない非電化製品を発明し続けているのが藤村靖之さんです。「未来世代に負担をかけるほどの便利さや快適さを求めなくても『ほどほどの便利さ』、『ほどほどの快適さ』でいいんじゃない」という人が増えてくれば、非電化の世界は大きく広がります。

一方で政府や電力会社は、エネルギー消費は当然増え続けるものとして原発などの増設計画を推進し、より危険なプルサーマルにまで手をつけようとしています。環境先進国が省エネに力を注ぎ、風力、バイオマスなどを拡大しながら脱原発と脱石油をすすめているのとは対照的です。

原発はウランの採掘段階から自然破壊と環境汚染が始まり、操業段階では大量の放射性廃棄物を生み出し、下請け孫請け労働者が放射能に被曝して白血病やガンになる労働を続けています。原発は、たとえ事故が起こらなくても環境汚染や被曝労働の問題を抱え、未来世代の重荷となる放射性廃棄物をつくり続けているのです。また、先日の宮城沖地震では原発の耐震設計を超える揺れが確認されました。巨大地震を起こす可能性が高い活断層の真上に建つ浜岡原発などは、一刻も早く停止させるべきです。
https://www.geocities.jp/genpatusinsai/

藤村さんとは5年ほど前から非電化製品の重要性について語り合ってきました。そして、3年前に非電化除湿機の試作品を5台だけつくりました。しかし工業製品は少量つくると桁外れに高いものになります。この5台の除湿機の単価は、12万円もかかりました。

一般に、工業製品は大量生産することで製品単価を安くしています。そのため、工業製品は大企業にしか作れないと思われてきました。しかし、私たちは「工業製品を大企業ではなく、市民の力で作れないものか」と考えてきました。そうして行き着いたのが「有機工業運動」です。生産者と消費者とが提携して有機農業を育ててきたように、発明家や製造業者と消費者とが提携して非電化製品をつくり、有機工業を育てていこう、という考え方です。

この呼びかけに賛同者が400人ほど集まりました。非電化除湿機は500台まとめて作れば、単価が15000円でできるので、500台注文しました。あと100台ほどは買い手が決まっていません。

この除湿機は、ちょっと「不便」です。1Lほど湿気を吸うと布団を干すように太陽の光にさらす必要があります。そうすると除湿能力が回復し、何度でも繰り返し除湿できて、電気代は一切かかりません。そして、故障せず長持ちします。(おそらく30年以上は長持ちするでしょうから、1年間の使用料は500円以下です。1日の使用料だと1?2円ということになります。50年長持ちすれば、1日1円もかかりません。)

この「ちょっと不便だけど、環境にやさしく電気代がかからない除湿機」が気に入った方は非電化運動ネットワークまで連絡して下さい。モニター価格として、15000円(税込み、送料込み)でお送りします。
○非電化運動ネットワーク(ウインドファーム内)093?202?0081

環境運動に長く関わってきて、ずっと気になっていることがあります。それは、私たちが何気なく受け入れている「ちょっとした便利」が、未来世代の「とんでもない苦しみ」を生み出しているという問題です。非電化運動をすすめながら、この問題を多くの人と共に考え続けていきたいと思います。
(中村隆市)

plug.gif非電化除湿機の記事が神戸新聞で大きく取り上げられました。

plug.gif9月10日に『私にできること―非電化・有機工業運動で地球を冷やそう!』というイベントでコーディネーターを務めます。
参加される方は、会場のカフェスローに予約を入れて下さい。

plug.gif非電化の運動論(藤村靖之)

非電化除湿機を購入した人たちから感想が届き始めました(抜粋)

非電化除湿機届きました。大きめですけど、スッと薄くてそんなに場所をとる感じはしません。先週末、朝から出かける予定で、ちょっと洗濯物が溜まっていたので、前の日の夜に洗濯して部屋干しして、非電化除湿機を置いておいたんです。

これまで一晩では完全に乾いたことは無かったのに、朝にはすっかり乾いていました。 そして除湿機の色は青が消えてうっすらピンクになり始めるぐらいになっていました。 一晩でそんなに働くとは思っていませんでした。

洗濯物をお日様に干す代わりに除湿機を干すという使い方で、朝に弱くて洗濯物が干せない方の部屋干しの強い味方かもと思いました。でも梅雨時期に雨が続くとやっぱりあきらめて、我慢が必要ですね?。


昨日非電化除湿器が我が家にやってきました。 とにかく、シンプルだ、というのが感想。説明書(といっても紙っぺら一枚)には電化製品に特有の細々とした使用マニュアルが全くない。必要ない。

この点は非電化の特徴だと思います。これは、細々したマニュアルが嫌いな人や、老齢層にはウケルと思いました。ほっとけば除湿してくれて、色が変われば天日干し。単純ですものね。東京は雨がちょっと降り、かるく涼しいです。

さて、我が家の非電化除湿器ですが、色の変化を愉しんでいます。昨日は軽くピンクになりかけたので天日干しをしてみました。2時間ぐらい強烈な日光に曝したらあっという間にブルーに戻りました。が、今日の雨で一気にまたピンクに。ナカナカ面白い変化ですね。普段意識しないで済む湿度や天候に敏感になるという点が面白いと思います。


非電化除湿機が届いたのでメールを差し上げました。まず、最初の感想は「思っていた以上に幅が薄い!」。私はあの4倍ぐらいの幅があるものと思っていました。 次に、さて使ってみようと思ったときの感想は、「何もしなくてもいい!」です。

私は、非電化といえども何か複雑な仕組みになっていて、使う前に自分で作業をしなければならないと思っていたので、何もしなくてもよいことに驚きました。 さて、使ってみて数日たっての感想は、「もうピンクになった!」です。

除湿機を置いていて、部屋がからっとしてきた?!という印象はなく、また、部屋自体が常に湿っていると思ったこともなかったのですが、知らないうちに湿気を吸っていることに驚きました。大体1リットルの湿気を吸うんですよね?2,3日で色が変わっていました。

自分が思っている以上に湿気の多いことを思うと、例えば、市販の小型の除湿剤(置いているだけで湿気を吸って、水がいっぱいになったら捨てるというものです)、あれは気休めぐらいの除湿効果しかないかもということと、除湿剤で1リットル分の湿気を数日で吸ってもらうことを考えると、一体どれほどの個数が必要なのかと考えました。

除湿剤を買う代金、除湿剤に使用されているプラスチックの製造料金、石油代、廃棄したときの処理代…、非電化除湿機は高いかな?と思いましたが、その性能や電気代要らずで使えることを思うと、
とても安い買い物だと思いました。

私は除湿機を使ったことがなかったので、除湿機の使い道も、ただ部屋の湿気を取ることだけとしか
思っていませんでしたが、それにこだわると、この除湿機の効果は見えにくいかもしれません。

例えば、非電化除湿機を置くだけで、短時間で部屋の不快指数80が50に劇的に変わる、などという効果はないかもしれませんが、(体感では何も変化がないと思っていたので)あの薄さなどを考えると、押入れや倉庫に置いておくのがベストだなと思いました。

「うちは湿気を感じないから」と思っていても、思いのほかあるもんだなと思ったので、特に押入れなんかは効果的のように思います。また最大の特徴である「非電化」がすばらしいと思いました。倉庫でも屋外のものは電源がないので、電気を使わないという身軽さもかなり気に入りました。

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