「ふくしま集団疎開裁判」へのメッセージ E.J.スターングラス博士

Professor Ernest J. Sternglass
206 Bella Vista Drive
Ithaca, New York 14850

2011年6月24日に提訴された「放射線汚染地域から子どもたちの退避を求める」裁判に関するアーネスト J・スターングラスのメッセージ

私は、この件における基本的な私の所見を簡潔に述べます。そして、地表から1m地点のガンマ線量が毎時1マイクロシーベルトを越える放射線汚染地域に居住する子どもと大人たちが、即刻それ以下の、あるいは汚染の無い地域に移動するべきだとの結論を述べます。

その理由は、過去40年間の多くの研究から、たとえ比較的低レベルでも、その長期にわたる総線量の放射線被曝は、医療X線や核爆弾爆発からの多量のガンマ線照射といった、短時間の同量の放射線照射と比較すると、はるかに深刻な被害を人間の健康に与えることが分かっているからです。さらに、母親の胎内の胎児とそれ以後の幼児の数年間にガンやほかの深刻な病気にかかる可能性は大人の数倍にもなることが知られています。それについては、私が代表創設者である放射線公共衛生プロジェクト(RPHP)のウェブサイト(www.radiation.org )に詳しく書いてあります。

私の専門履歴

私は、元ペンシルバニア州ピッツバーグ大学放射線学部放射線物理学教授です。そこでは放射線投影技術研究室の主任を務めました。それ以前は、ウェスティングハウス研究所の研究物理学者として、X線フィルムに代わる放射線を減少させる新しいタイプの投影装置の開発に携わっていました。

過去38年間RPHPのサイトにあるように、これまで60以上の記事、本、証言、手紙を出して来ました。それらのほとんどは低レベル放射線の健康被害についてのものですが、それには遠距離の核実験と原子炉から認可されて放出されている少量の放出からの核分裂生成物によるものと供に、チェルノブイリとスリーマイルアイランドのような原子炉事故からのものが含まれます。

2011年6月23日
アーネストJ・スターングラス

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